超売れているPixel 9 Pro Fold。どうしても気になる3つの不安

少なくとも執筆時点においてPixel 9 Pro FoldはGoogle Storeで初期在庫が完売になっています。現時点でのステータスをみる限り予約できる分は全て完売したと想定以上の反響です。

個人的にもPixel 9シリーズの中で一番楽しみにしていた機種だからこそ発売が楽しみです。今回はGoogle Pixel 9 Pro Foldについてかなり気になる部分について主観的にまとめたいと思います。

安定性は本当に大丈夫なのか?

アメリカのインフルエンサープログラムについて話題になりましたが個人的には関係ない話です。少なくともスペック的には物足りない部分がありますがそれでもめちゃくちゃ楽しみな機種です。

まず気になる部分の一つ目として電池持ちや発熱など安定性の部分でどれだけ改善しているのか。少なくともバッテリー容量で見れば前モデル対比で僅かとはいえ減少していることに違いはないです。

おそらくですが本体の薄型化に伴いバッテリー容量が犠牲になった可能性が高いと思います。

一方でGoogleとしてはGoogle Tensor G4の搭載によって電力効率が改善した結果電池持ちも改善したから問題ないとアピールしたいのかもしれませんが公式サイトを確認するとスーパーバッテリーセーバー状態で最大72時間と前モデルと一緒なのでよく言えば現状維持です。

少なくともPixel 9シリーズの中で唯一最大100時間に到達していないので電池持ちが悪いと思います。正直なところPixel Foldの電池持ちはそれなりに酷目でその後に使ったPixel 9やPixel 9 Pro XLなどがめちゃくちゃ良く感じるくらいギャップをどうしても感じてしまいます。

仮にPixel 9 Pro FoldがPixel Foldと同程度の電池持ちならそれなりに厳し目だと思います。ただ自分の使い方なら寝る前の電池残量が40%前後なので1日電池がもたないことはないです。

そのため過度の心配はしていませんが電池持ちが気になるユーザーにとっては残念な電池持ちかもしれません。またSoC自体がしっかり進化していることに加えGoogle自身がチューニングを変更した可能性があります。

そのためGoogle Tensor G3と比較すればGoogle Tensor G4の方がパフォーマンスが向上した上で発熱自体も感じにくくなっていると思いますが本体が薄型化した影響が未知数です。

Pixel 9 Pro XLをみる限りCPUのパフォーマンスを全開するのではなく消費電力を抑制しつつパフォーマンスの持続性を優先している感じでスコアが低くてもAIの処理レベルは担保している感じです。

おそらくですがGoogle Tensor G2よりは発熱を感じにくい可能性がありますが試さないとこればかりは不明です。中華系を中心に薄型化がトレンドになっていますがXiaomi Mix Fold 4で見るとベンチマークを抑制しても長時間のストレスは無理という感じで途中で強制終了になります。

またGalaxy Z Fold 6で見てもSnapdragon 8 Gen 3を搭載しているとはいえベンチマークスコアは控え目でベイパーチャンバーを大型化してようやくパフォーマンスの持続性が維持できている印象です。

そもそも折畳式機種にハイパフォーマンスを期待するのは難しく薄型化するほど厳しい感じです。少なくともゲームをガチでやることを目的にしていないので日常使いであれば十分だと思います。

ただスコアよりも電池持ちや発熱といった安定性の部分はどう改善したのか気になるところです。

ソフトの完成度が未知数。

そして2つ目としては折畳式機種特有機能でそもそもGoogleはPixel 9 Pro FoldAndroid14を標準搭載すること想定していたのかAndroid15を標準搭載なのか判断出来ずです。

仮にAndroid15を想定していたのであればアップデートしてからがようやくスタートラインです。一方でAndroid14を想定している場合どこまで独自機能を搭載しているのかリークがないです。

自分は実機が手元に届くまではあえて店頭などでホットモックなどを触れないようにしています。そのためPixel 9 Pro Foldのソフト面がどのようになっているのか正直把握していないです。

先日イベントに参加させて頂いた時は中身をゆっくり見ている時間はなくデザインだけで精一杯でした。

例えばAndroid 15のリークであった折畳式機種の新機能の一つとしてサブディスプレイへの連携性という感じでこれはOnePlus OpenやGalaxy Z Fold 6など一部機種は対応しています。

項目としては3つあり一つ目は本体を閉じた時にサブディスプレイがオンになるというものです。2つ目としてはゲームや動画など一部アプリ限定ですがスワイプすることでディスプレイがオンになります。

そして3つ目としては本体を閉じた時にサブディスプレイをオンにしないという内容です。少なくともAndroidで標準対応すればPixel 9 Pro Foldで対応する可能性が非常に高いです。

またPixel Foldはタスクバーに対応していますが常時表示することは出来ないです。ただAndroid15では常時表示に設定できるオプションが追加される可能性があるとの予測です。

Android14を標準搭載していることで実際にどこまで実装しているのか現時点で不明です。

また中華系の中でソフトが進んでいるvivo X Fold 3で見ると折畳式機種特有機能としてはアプリのアスペクト比変更/フレックスモード/テントモード/タスクバー/サブディスプレイと大きく5つのオプションがあり欲を言えばPixel 9 Pro Foldにもこの程度は対応して欲しいところです。

アプリのアスペクト比変更はPixel Foldでも対応しているのでより強化されている可能性があります。そして個人的に気になる部分としてはフレックスモードでオプションがなくてもせめて動画系のアプリはフレックスモードにした際に自動で画面が分割されるようになっていてほしいです。

GalaxyやVivoのようにほぼインストールしてあるアプリ全てで対応する必要はないです。またフレックスモードで2つのアプリを上下分割で使うのはPixel Foldでも出来るので問題ないです。

Galaxy Z Fold 6で見れば4分割やサブディスプレイとメインディスプレイでホーム画面の配置を変更出来たり細かいカスタマイズが出来ますが個人的にはそこまで必要ないです。

ただAndroidを開発しているGoogleだからこそソフトの充実が遅れている中華系には負けないで欲しいという感じで実機で確認しないと分からないですがちょっと心配です。

カメラはソフトでどこまでカバーできるのか

3つ目にカメラですが折畳式機種の一台持ちをしたい自分にとってはもっと頑張って欲しかったところです。正式発表以降カメラセンサーに関する詳細な情報は出てきていませんがリーク通りであればメインカメラセンサー以外は小型化しておりある意味進化したと言えるのはインカメラくらいです。

前モデルと異なりDPAFに対応したことで両面で顔認証に対応しつつクラス3にも対応しています。実際に試してみないと分からないですがハードだけでみれば退化に近い感じなので残念です。

ただこれはバッテリー容量と同じく本体の薄型化の影響でセンサーが小型化したとの話です。

一方でソフト面に関しては一気に進化しており超広角はDPAFに対応したことでマクロ撮影に対応しています。またPixel Foldは実質Pixel 7シリーズの世代だったのでGoogle AIもそこまで充実していませんでしたがPixel 9 Pro Foldでは新機能である一緒に写るはもちろんベストテイクに対応しています。

さらに動画ブーストやビデオ夜景モードや音声消しゴムマジックやマクロフォーカス動画も対応しています。またズーム画質向上機能にも対応しており編集をすれば前モデル以上になるかもしれません。

ただ結局のところ編集ありきになってしまうとユーザーによっては面倒と感じる可能性もあります。少なくともvivo X Fold 3 Proなどカメラが強い折畳式機種には全く及ばない可能性があります。

ただGalaxy Z Fold 6などカメラスペックがそこまで強くない機種と比較した時にどうなるか。Google Tensor G4を搭載したことでセンサーが一緒でも画像処理の向上により画質は改善している可能性がありますがとりあえず不安な要素がちょっと多めなので早く手元に実機が届いたら試したいところです。

アスペクト比の変更。

最後にディスプレイのアスペクト比の変更でコンテンツの表示にどこまで影響が出ているのか気になります。少なくともサブディスプレイに関してはアスペクト比20:9で6.3インチとPixel 9やPixel 9 Proとスペックで見れば一緒なのでそこまで相違なく使える可能性が高いです。

一方で問題なのはメインディスプレイで前モデルの5:6からほぼ1:1に近いアスペクト比に変更されたことです。マルチタスクを使う上で画面分割をする際に視認性は大幅に改善している可能性があります。

ただKindleなど漫画アプリを開く時に前モデルと同様に見開き表示にすることが可能なのか。

ちなみにメインディスプレイのアスペクト比がほぼ1:1に近いOnePlus Openで見るとアプリのアスペクト比のオプションとして16:9/4:3/全画面とありますが全画面以外のアスペクト比に設定してKindleを開いた場合は本体の向きが縦横関係なく見開き表示にならないです。

一方で全画面表示にした場合本体を横向きにした状態のみ見開き状態になる感じです。ネットでチラッとみた時にアスペクト比のオプションとして新たに3:2があったような記憶があります。

そのため全画面表示にせず3:2にすれば本体を縦向きの状態で見開き表示ができる可能性はあります。

何より前モデルは漫画や動画を見る時は最適化されやすいアスペクト比でしたがゲームなど多くのアプリは黒帯になる感じでしたがPixel 9 Pro Foldは逆になる可能性があります。

これは実機が手元に届き次第確認しますがアスペクト比が普遍的になった弊害かなと思います。

まとめ。

全ての機種でそうですが気にならない部分がない機種はないと思っておりPixel 9 Pro Foldはめちゃくちゃ楽しみで不満はでてきたとしても結果めちゃくちゃ気に入って使うと思います。

少なくとも自分が好きなメーカーから出る折畳式機種なので気に入らないはずがないです。また一通りアクセサリーの準備も完了したのでお気に入りのアクセサリーと使えるのがいいです。

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