デザインが刷新されたことが大きく影響したのかGoogleの想定を大きく超えただけなのか日米のGoogle StoreにおいてGoogle Pixel 9 Pro Foldは初期在庫がすぐに完売しました。
少なくともアメリカにおいて「オブシディアン」は予約できる在庫は復活したみたいですが3ヶ月以上待ちと納期はかなり長めになっています。一方で今回Android AuthorityがPixel 9 Pro Foldの名称とスペックに言及していることが判明したのでまとめたいと思います。
平凡なスペックを隠したに過ぎない。
Pixel Foldと異なりGoogle Pixel 9 Pro Foldは命名規則が変更されフラッグシップモデルに統合された形になります。少なくとも名称から見れば「Pixel 9 Pro」の折畳式機種という感じになりますが、同サイトによると平凡なスペックを隠すために命名規則を変更したに過ぎないと指摘しています。
主な違い | Pixel 9 Pro | Pixel 9 Pro Fold |
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ストレージ
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128GB, 256GB, 512GB, 1TB
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256GB, 512GB
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防水/防塵
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IP68
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IPX8
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ディスプレイ
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2,856 x 1,280 LTPO OLED
495 PPI Up to 2,000 nits HDR Up to 3,000 nits peak brightness 1-120Hz refresh rate |
2,424 x 1,080 OLED
422 PPI Up to 1,800 nits HDR Up to 2,700 nits peak brightness 60-120Hz refresh rate |
充電速度(有線)
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27W
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21W
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充電速度(ワイヤレス)
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21W – Pixel Stand (2nd gen)
12W – Qi |
7.5W
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バッテリーシェア
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⚪️
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×
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基礎スペックに関しては割と共通の部分が多いですがコストの問題も影響しているの一部はやはり差別化されています。電池持ちとのバランスをとった結果なのか定かではありませんがディスプレイに関しては輝度が低めという感じです。
またサブディスプレイでみれば「可変式」非対応となっており、サブディスプレイをスマホライクに使いたいとなった時に地味にマイナスに感じるかもしれません。またGoogleがどのように設定しているのか不明ですが充電速度が遅いことも指摘しています。
少なくともPixel 9やPixel 9 Pro XLと同じ「Pro」でありながらも折畳式機種であること原因じゃない部分で差別化されています。
カメラがもっともひどい。
そしてカメラに拘りがあるブランドの機種としてPixel 9 Pro Foldはカメラがもっともひどいと指摘しています。
主な違い | Pixel 9 Pro | Pixel 9 Pro Fold |
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Rear cameras
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Main
50 MP Octa PD ƒ/1.68 aperture 82° field of view 1/1.31″ image sensorUltrawide 48 MP Quad PD Autofocus ƒ/1.7 aperture 123° field of view 1/2.55″ image sensor Telephoto |
Main
48 MP Quad PD ƒ/1.7 aperture 82° field of view 1/2″ image sensorUltrawide 10.5 MP Dual PD Autofocus ƒ/2.2 aperture 127° field of view 1/3.4″ image sensor Telephoto |
Selfie camera
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42 MP Dual PD
ƒ/2.2 aperture 103° field of view Autofocus |
10 MP Dual PD
ƒ/2.2 aperture 87° field of view |
8K Video Boost
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⚪️
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×
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Ultrawide and Telephoto Video Boost
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⚪️ | × |
Cinematic Blur
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⚪️ |
△
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Action Pan
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⚪️ | × |
正直なところカメラセンサー自体は仕方ないのかなと思うところもあります。折畳式機種は内部スペースに制約があることからも大型センサーは搭載しにくい流れでPixel 9 Proと同じセンサーを搭載するには内部スペース的に足りない。
おそらくですが本体を薄型化した影響でバッテリー容量が減少していることを考えると何より薄型化/軽量化が優先されたと判断することができます。少なくとも中華系のようにカメラを強化することは可能なのかもしれませんがカメラデザインとのバランスを考えた時に難しかったのかも。
何よりGoogleは以前Pixelのデザインを決定する際に、テーブルなどにおいた時にガタガタしないカメラデザインも拘りの一つであることを明らかにしています。このことを考えるとPixel 9 Pro Foldのデザインは拘りに反しているとも言えます。
一方で個人的に思う部分があるとすればカメラソフト部分でAI関連はほとんど対応していますが8Kブーストやアクションパンに非対応など「Pro」という名称を採用しているからこそ、画質に差はあれど対応機能は共通化してほしかったようにも感じます。
少なくともカメラに関してスペックでみれば絶対的な課題で、同サイトの指摘でみれば「Pixel 9 Fold」の方がまだ適切な名称に感じてしまうのかもしれません。