先日に正式発表されたGoogle Pixel 9シリーズですが個人的に一番気になるのは折畳式機種であるPixel 9 Pro Foldです。折畳式機種がめちゃくちゃ好きな自分にとってPixel 9 Pro Foldは絶対はずせない存在です。
ちなみに自分はGoogle Storeにおいてポーセリンとオブシディアンの両方を予約しました。今回は改めて気になる人が多いGoogle Pixel 9 Pro FoldとGalaxy Z Fold 6について比較したいと思います。
本体サイズの違い。
Google StoreにおいてPixel 9 Pro Foldは初期在庫が完売するなど想定以上に反響が高い印象を受けます。一方で7月下旬にはGalaxy Z Fold 6が発売されたばかりであることから折畳式機種の注目度が高くなっている印象でどらちの機種を選ぶべきか悩んでいるユーザーが地味にいる印象です。
今回はあくまでもスペックを元に主観的にまとめていきたいと思いますがまずデザインにおいて縦幅はそこまで差がありませんが横幅に関して圧倒的にPixel 9 Pro Foldがデカいです。
何より本体を開いた状態においてPixel 9 Pro XLの方が薄くデザインは先行しています。また単純に本体がデカいからこそPixel 9 Pro Foldの方が18g重いとはいえ軽く感じます。
Galaxy Z Fold 6は前モデル対比で軽量化したとはいえサイズ感を考えると軽いとはいえず一方でPixel 9 Pro Foldは折畳式機種の中でもデカい方なので重いのは当たり前です。
スペックでみると重そうに感じるかもしれませんが実際に使っている時はそこまで気にならない可能性が高いです。また本体を閉じた状態に気になる部分としてGalaxy Z Fold 6はヒンジ周辺に僅かな隙間があります。
Galaxy Z Fold 4の時ほどあるわけではありませんが薄型化に伴いヒンジ部分のパーツは刷新しておらずフローティングデザインを採用してベゼルの厚みを増したことで誤魔化したように見えます。
一方でPixel 9 Pro Foldはヒンジ周辺部分含めて隙間がほとんどないという感じです。
正直Galaxy Z Fold 6もこの程度の隙間なら気にならないと思うかもしれませんがポケットに入れておくとこの隙間からチリやホコリが入ってメインディスプレイにつく可能性もあります。
そうなるとメンテナンスが地味に面倒なので可能な限り隙間がない方がいいかなと思います。何より閉じた状態でもPixel 9 Pro Foldの方が10.5mmと薄く洗練されています。
個人的にGoogleはPixel 9 Pro Foldのデザイン設計をかなり頑張ったという印象です。
一方で本体を閉じた状態においてPixel 9 Pro Foldの横幅77.1mmなのでユーザーを選ぶと思います。Galaxy Z Fold 6が68.1mmなのでほぼ1cmの差はかなり取り回しに差がでてくると思います。
とはいえ今の大型モデルの横幅は76mm前後はあるので普段大型モデルを使っている人はそこまで気になるサイズ感ではないという感じで閉じた状態で薄いからこそより影響も少ないのかなと思います。
デザイン全体で見れば好みの問題で個人的にブック型が欲しいなら出来るだけデカい方がいいと思います。これを言うとタブレットでも買えば?とよく分からないコメントがつきますがタブレットが欲しいと思う人は通話もできるようにアプリで設定してスマホから卒業して下さいという感じです。
何よりブック型の良さを最大限発揮させるにはディスプレイサイズは非常に重要です。
ソフト関連の完成度が重要。
次に折畳式機種特有の部分がかなり気になるという感じでマルチタスクのしやすさです。公式サイトにPixel 9 Pro Foldのメインディスプレイのアスペクト比に関する記述はありません。
ただ本体サイズを確認する限りはアスペクト比1:1にかなり近くマルチタスクがしやすいと思います。やはりブック型の折畳式機種を使う大きなメリットの一つがマルチタスクのしやすさです。
タスクバーには対応していますがPixel 9 Pro Foldはどの程度画面分割できるか不明です。
Galaxy Z Fold 6ほど画面分割は出来ない可能性が高いのかなと思ったていた方がいいです。ちなみに画面分割がどんなに出来ても視認性が悪くなるだけなので個人的には2分割でどの程度の視認性があり操作性は快適なのかを基準に判断するのが分かりやすいかなと思います。
そしてヒンジに関して先日実機に触れた感じではGalaxy Z Fold 6より圧倒的に緩いです。
どの程度までの角度調節ができるのか確認できませんでしたが120度あたりまでしっかり角度を調整できるのであればPixel 9 Pro Foldくらいの硬さでも十分かなと思います。
やはりヒンジが硬いと開閉する際にストレスになるので自分にとってより硬さが重要です。ちなみに今まで使ってきた機種でざっくり見ると中華系は緩めだけど角度調整は甘めの印象です。
一方でGalaxy Z Foldシリーズはかなり硬めだけど角度調整はしっかり出来るという感じです。そのなかで先日Pixel 9 Pro Foldを触った感じだと中華系とGalaxyの間という感じです。
またディスプレイの折目に関してPixel 9 Pro Foldは世界トップクラスではないです。
少なくともOppoなどと比較すると目立ちやすいですがGalaxyほどは目立ちにくい感じでした。ただこれは実機が手元に揃ったらしっかり確認したいと思うところで現時点で判断できずです。
あとはソフト面においてPixel 9 Pro Foldは未知数で実機でしっかり確認する必要ありそもそもAndroid15へのアップデートで多数の新機能が追加される可能性もあるので現時点で判断しても意味がないのかなと思います。
ただ気にして欲しい部分としてはタスクバーとマルチタスクに加えフレックスモードにどの程度のアプリが対応しているかが非常に重要です。
ちなみにPixel Foldの時はオプションがなかったですがAmazon Primeなど一部動画アプリは画面が分割される仕様になっていたのでGalaxyのようにオプションがあった方がいいですがせめて動画アプリだけでも自動で分割表示になるのであれば印象が変わってくると思います。
あとは本体を閉じた時のサブディスプレイへの連携性もあるかどうかは気にした方がいいです。細かいオプションがあった方が便利ですが正直全てのオプションを使う人は限定的だと思います。
個人的にはMAX値よりも最低限対応しているかの方がソフト面は重要なのかなと思います。
ディスプレイを確認。
ディスプレイ関連に関してはデザインの部分とも重複してくる部分ですがアスペクト比的にもディスプレイサイズ的にもPixel 9 Pro Foldの方がコンテンツはより大きく表示される可能性が高いと思います。
ただPixel 9 Pro Foldは前モデルと同様にKindleを見開き表示できるのか気になります。おそらくですがアスペクト比を考えると見開き表示は本体縦向きでは出来ないのかな?と思います。
一方で本体を横向きにした場合はGalaxy Z Fold 6の方が上下の黒帯部分が少ないかも。実際に検証は必要ですが本体縦向きのままでも快適か横向き前提かで評価が大きく分かれる可能性もあります。
あとは輝度の部分でPixel 9 Pro Foldも先日参加したイベントで確認した限りは明るいです。ただGalaxy Z Fold 6ほど明るいという印象はなかったのでGalaxy Z Fold 6の方が従来と同じく平均値が高いのかもしれない感じですが今後実機で検証が必要という感じです。
サブディスプレイを確認。
サブディスプレイに関してPixel 9 Pro Foldは可変式に対応していないのは残念です。ただアスペクト比的にもサブディスプレイの視認性は優れている可能性が高いと思います。
またHDR表示において最大1800nitsなのでメインディスプレイより見やすいのは嬉しいところです。前モデルでみるとマルチタスクをするならメインディスプレイを使ってシングルタスクならサブディスプレイを使ってねみたいな雰囲気でサブディスプレイにはスマホらしさを求めていた印象を受けます。
そのためサブディスプレイ側のみ顔認証に対応していた感じですがPixel 9 Pro Foldでも継承されていると思います。
折畳式機種のサブディスプレイは通常のスマホのように使えるかで満足度が大きく変わります。コンテンツの表示はカスタマイズ性に密接している部分とディスプレイサイズに密接している部分と分かれているからこそPixel 9 Pro Foldではどこまで底上げされているのか気になります。
基礎スペックを確認。
そして基礎スペックに関してゲームをやりたいのであればGalaxy Z Fold 6がいいです。ただベンチマークで見れば170万点前後なのでGalaxy Z Fold 6もあまりおすすめじゃないです。
一方でPixel 9 Pro Foldは130万点も出ないと思うのでゲームにはあまり向かないと思います。またGalaxy Z Fold 6はベイパーチャンバーが大型化したことで放熱性能がより強化されています。
その結果発熱を感じやすくなった一方でパフォーマンスの持続性自体は改善していません。その中でPixel 9 Pro Foldは薄型化した上で発熱がどうなるのか正直未知数という感じです。
一方で自分のようにゲームをやらない人はPixel 9 Pro FoldのRAM16GBの方が魅力です。AIはもちろんですがマルチタスクをバンバン使いたいならRAMは出来るだけ多い方がいいです。
今まで大容量のRAMはゲーム向けという感じでしたが今は日常使いでも十分に恩恵があると思います。
そしてバッテリーに関して容量はほとんど一緒のためPixel 9 Pro Foldの方が心配です。公式サイトの記載をみる限りPixel Foldから進化していないのでGalaxy Z Fold 6の方が優秀の可能性があり充電速度に関してもGalaxy Z Fold 6の方がまだ速いかなという感じです。
生体認証に関して指紋認証は電源ボタンに統合と一緒ですがPixel 9 Pro Foldはおそらくクラス3に対応している可能性があるので顔認証のセキュリティが優秀の可能性があります。
基礎スペックに関してはGalaxy Z Fold 6がめちゃくちゃ安定している感じではないです。だからといってPixel 9 Pro Foldは懸念点が多いので安定性の部分が大きな分かれ道になるのかもしれません。
カメラを確認。
最後にカメラですが正直どっちもどっちという感じで何より実際に試してみないと分からないです。例えばメインカメラセンサーでみるとGalaxy Z Fold 6は1/1.56インチに対してPixel 9 Pro Foldは1/2.0インチなのでセンサーサイズに大きな差があります。
一方でGalaxy Z Fold 6はGalaxy S24シリーズと比較するとカメラソフトが甘い印象を受けます。またメインカメラ以外でみるとPixel 9 Pro Foldは超広角を利用したマクロ撮影に対応しています。
さらにペリスコープを搭載しているため最大ズーム倍率はしょぼくても中倍率なら優秀かもしれません。また動画に関しても時間はかかりますが動画ブーストを使って補正することは可能です。スペック的に見れば両機種とも微妙な感じですがPixel 9 Pro Foldはソフトでカバーできます。
ただソフトで補正をかけることによってどこまで画質向上ができるのか試さないと分からずです。またGalaxy AIと比較すれば写真や動画を編集する機能が充実しているのは魅力の一つかもしれません。
最後に価格ですが直販版でみると24万9800円に対してPixel 9 Pro Foldは25万7500円です。価格でみればPixel 9 Pro Foldの方が1万円近く高いですが正直価格差はあってないようなものだと思います。
個人的にはGalaxy Z Fold 6がかなり安いという感じですがPixel 9 Pro Foldが前モデル対比で進化しすぎているのでこの価格だとしても個人的にはかなり安いかなと思います。
まとめ。
今回はスペックを元にGalaxy Z Fold 6とPixel 9 Pro Foldの気になる部分を比較してみましたがPixel 9 Pro Foldのソフト面がどうなっているか次第かなと思います。
少なくともハードで見ればPixel 9 Pro Foldの方が魅力的に仕上がっている印象を受けます。あとは予約購入してあるので手元に届き次第実機同士でしっかり比較したいかなと思います。