Pixelと比較して痛感。Xperia 1Ⅵはおすすめしやすいけどカメラだけで致命的

少なくとも2024年第2四半期/国内シェアを確認するとGoogleが2位にXiaomiが3位を獲得しています。一方でSonyでみると2023年からトップ5位にランクイン出来ない状態になっており、いくらXperia 1Ⅵが好調とはいえシェアを回復させるほどの販売力はないと思います。

とはいえXperia 1Ⅵは長年の大きな課題だった「安定性」が大幅改善したことでだいぶおすすめしやすい存在になったと思います。今回はPixel 9 Pro XLと比較してXperia 1Ⅵに圧倒的に物足りない部分について主観的にまとめたいと思います。

おすすめしやすい存在になった。

先日にはXperia 1ⅥとPixel 9 Pro XLの比較レビューをYouTubeで公開させて頂きましたが他社と比較することで改めて「Xperia 1Ⅵ」は歴代Xperiaの中でもおすすめしやすい存在になった印象を受けます。

Xperia 1Ⅵの分かりやすい特徴
平均値が高いのか常に明るく感じるディスプレイ
19.5:9と普遍的なアスペクト比の採用で歴代モデルと比較してもコンテンツがより大きく表示
17時間オーバーとフラッグシップの中でも圧倒的な電池持ちの良さ
ベンチマークスコアに固執せず発熱やパフォーマンスの持続性にフォーカスしたチューニングの採用
イヤホンジャックやSDカードスロットの継続と貴重な選択肢
圧倒的に優れたスピーカー音質

より「ユーザビリティ」を意識した進化を遂げたことで「一般向け」の進化を遂げています。そのため悪く言えば他社と同じようなスペックで面白みが減りましたが良く言えばユーザーにとって分かりやすい存在になっています。

特に電池持ちの良さとスピーカーに関しては他社と比較しても圧倒的でiPhoneやGalaxyと比較してもアドバンテージがあります。フラッグシップの最上位なので本体価格は高いですがしっかりと他社と勝負できる特徴があるからこそおすすめしやすい印象を受けます。

カメラが弱点すぎる。

一方でPixel 9 Pro XLと比較して差がひどいなと感じたのが「カメラ」です。Xperia 1Ⅵでは従来3つに分かれていたカメラアプリを一つに統合した上で他社と同様にシンプルなUIに変更しています。

また従来はマニュアル撮影やバースト撮影にフォーカスして進化させていましたがカメラアプリの刷新によって主軸扱いではなくなった。その結果歴代モデルでデメリットになっていたオート撮影の弱さがさらに強調される流れになってしまったように感じます。

個人的にはXperiaのカメラの色味は過剰補正しないことからも好きです。一方で他社のようにAIなどでバンバン補正しないのか?という質問に対してαシリーズと可能な限り同じ色味で撮影できることにフォーカスしているとしています。

確かに色味は近いのかもしれませんが加工感は正直αシリーズの方が強く感じることもあります。一方でXperia 1Ⅵのカメラもそうですが白飛びがしやすくフレアやゴーストが発生しやすいなどαシリーズに近い写真を撮るのはかなり厳しいと思います。

従来のコンセプトであればプロカメラマンがXperiaでもαシリーズに近い写真を撮れるとアピールできたと思いますが、Xperia 1Ⅵでは一般向けの進化を遂げたからこそ「素人」がαシリーズに近い写真を撮れるようにする必要があります。

もしそれが厳しいのであればコンセプトを変えるしかないです。何よりカメラソフトがトップクラスのPixelとカメラソフトが最低クラスのXperiaで比較してしまうとどうしてもPixelの方が分かりやすいカメラを搭載していると思っちゃいます。

来年出る後継機種の大きな課題は間違いなく「オート撮影」の改善になると思います。

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