Google Tensorに移行してから「Google Pixel a」シリーズがどんどん魅力的になる一方でPixel 9シリーズでみると新たに小型のProモデルである「Pixel 9 Pro」が追加されたことで無印であるPixel 9の立ち位置が中途半端に感じてしまう。
廉価版と無印の差別化が上手く出来ていないことからも逆にユーザーを混乱させる原因になっていますがPixel 9をみる限り価格差だけしっかりつけてきた印象です。
今回GSM ArenaがGoogle Pixel 9のバッテリーテストなど各種テスト結果を公開していることが判明したので簡単にまとめたいと思います。
電池持ちが大幅改善。
今回同サイトがGoogle Pixel 9のバッテリーテストの結果を公開していることが判明しました。上記の画像からも「13時間5分」となっており電池持ちが悪かった前モデルから大幅に改善しています。
バッテリー容量 | スコア | |
iPhone 15 | 3349mAh | 13時間20分 |
Pixel 9 | 4700mAh | 13時間5分 |
Pixel 9 Pro XL | 5060mAh | 12時間32分 |
Pixel 8a | 4492mAh | 11時間25分 |
Pixel 8 | 4575mAh | 11時間17分 |
少なくともGoogleの発表では前モデル対比で20%電池持ちが改善していることアピールしていましたがまさにその通りという感じです。Google Tensorに移行してから電池持ちが安定しているPixelはほぼいないという状況の中でようやく他社と比較してもまともなPixelが出てきたという感じです。
少なくともPixel 8シリーズと比較しても圧倒的であることに違いはなく最も比較される可能性が高いGalaxy S24の電池持ちも圧倒しています。一方でiPhone 15には僅かに及ばないという感じです。
あくまでも体感ですが13時間を超えて初めて電池持ちが安定している印象になるのでPixel 9はしっかりスコアが改善されて良かった。ちなみに充電速度ですが同サイトはSamsungの45W電源アダプターを利用して充電したところ充電開始30分で55%になっていること純正以外でも同じ規格であれば最高速度で充電できる可能性が高いと判断することが出来ます。
ちなみにフル充電に要した時間は85分でバッテリー容量が増加したとはいえPixel 8の76分より遅くなっています。そのため充電速度自体は改善していますが充電時間は改善したと思わない方がいいかもしれません。
一方でここ数日使っていて気になる部分としてPixel 9は開封したばかりということもあると思いますが今回のスコアほど電池持ちが良く感じないです。少なくとも自分の使い方だとPixel 9 Pro XLの方が安定している印象で勝手な予測では12時間前後のスコアしか獲得出来ないかなと思っていました。
最適化も終了していないと思うので今後様子見をする必要がありますが個人的にはここまでのスコアを獲得するとは思わなかったです。
ディスプレイ輝度が強すぎ。
またディスプレイテストの結果を合わせて確認すると以下のようになります。
手動調節 | 自動調節 | |
Pixel 9 Pro XL | 1333nits | 2365nits |
Pixel 9 | 1245nits | 2232nits |
iPhone 15 | 806nits | 1643nits |
Pixel 8a | 755nits | 1508nits |
Pixel 8 | 1001nits | 1446nits |
Galaxy S24 | 785nits | 1401nits |
流石にPixel 9 Pro XLには及びませんが各社「無印」の中で見れば驚異的なディスプレイ輝度を実現しています。同サイトのテスト結果でみればiPhone 15 Pro Maxよりも明るいディスプレイを搭載していることになります。
むしろこれだけのディスプレイ輝度を実現しながら電池持ちをよく改善したなと思います。今後Android15にアップデートした時にどれだけ安定できるか次第ですがハード面では多くのユーザーが気にする部分はしっかり底上げしてきた印象です。
となるとやはり方向性の違いから仕方ないですがGoogle Tensor G4のベンチマークが最大のネックになるのかもしれません。