国内市場において最も注目を集めるのは「iPhone 16シリーズ」だと思います。今年で見ればGoogleが8月にGoogle Pixel 9シリーズを正式発表したことからも約2ヶ月の前倒しとなっており例年であればPixelの発売までがドタバタする感じでした。
ただ今年で見るとiPhone 16シリーズの発売で今年は大体終わりという感じで次は来年登場するGalaxy S25シリーズになると思います。今年も色々な機種を使ってきましたがXperia 1Ⅵの完成度は改めて高いと実感します。
今回Xperia 1Ⅵのチューニング方法は多くのユーザーにとって割と理想に近い印象を受けるので簡単にまとめたいと思います。
オタク向け特化をやめて正解。
現行シリーズのコンセプトとして「好きな人にとことん好きになって貰えるように」とニッチ向けとなっておりSonyの拘りを強く反映させたシリーズに。少なくとも刺さる人にとっては刺さりますが多くのユーザーにとっては刺さらず取っ付きにくい存在に。
一方でXperia 1Ⅵではコンセプトを継承しつつも「ユーザビリティ」の改善を重視した結果スペックでみれば「一般向け」の進化を遂げています。このことからもXperia 1Ⅵは歴代シリーズの中でもかなり反響が高いように感じます。
このことを考えるとベンチマークにおいてハイスコアを目指すようなチューニングをやめて正解だと思います。
発売当時はSnapdragon 8 Gen 3を搭載しながらも170万点程度しかいかないと散々批判されてきましたが、スマホでゲームをガチでやりたいというニーズはニッチと判断することができ多くのユーザーにとってベンチマークでハイスコアを獲得することは重要ではないと考えることができます。
逆に一般向けしたことで高評価を獲得したのにベンチマークも一般向けになったら批判されるのってちょっと矛盾しているように感じます。
発熱と電池持ちの方が重要。
ここ近年のXperiaの大きなデメリットは「安定性の欠如」で発熱しやすく挙動が不安定になりがち。さらに電池持ちもあまり良くないという感じでしたがXperia 1ⅥではSnapdragon 8 Gen 3を最適化すること優先した結果発熱を抑制したことに加え電池持ちの大幅な改善に成功しています。
結局「iPhone」や「Galaxy」が売れる理由の一つとして安定性の部分で、少なくともゲーム性能がめちゃくちゃいいからという理由で買っている人は限定的だと思います。
また選択肢が少ないとはいえゲームをガチでやりたいならゲーミングスマホを購入すればいいだけの話です。同じくベンチマークスコアで批判されるのがPixelですがPixel 9シリーズが搭載しているGoogle Tensor G4の実力は現時点で不明です。
ただ近年のPixelを見ているAIを主軸にした進化でCPUは安定性の改善のために最適化を優先しています。その結果ベンチマークスコアは低いですがAIの処理性能はAndroidの中でもトップクラスであることに違いはありません。
何よりAnTuTuなどはAI性能を計測することが出来ないためGoogle Tensorとの相性は悪いです。何よりベンチマークがインフレしているからこそスコアの価値が下がっています。
その中でメーカーとしては今後SoCを何に最適化させるかが重要になってくる可能性があり、GoogleのようにAIを優先するのか。それともSonyのように電池持ちの改善を優先するのか。
結局ベンチマークスコアの高さは中華メーカーがコスパをアピールするために過剰競争をした結果に過ぎず、カメラの高画素化競争とほぼ一緒という感じです。改めてXperia 1Ⅵで採用したチューニングは多くのユーザーにとって理想なのかもしれません。