先日よりXperia 1Ⅵのスカーレットの在庫状況が改善しており直販版がようやく落ち着いてきた印象です。また今月末にはRAM16GBの最上位構成が発売予定となっており、香港においてもスカーレットの販売を開始するなど生産自体がようやく安定してきたのかなと思います。
少なくともXperiaユーザーからの評価も高いXperia 1Ⅵですが発売当初話題となったのがベンチマークです。今回はXperia 1Ⅵのベンチマークだけあんなに批判されたのかざっくりとまとめたいと思います。
折畳式機種と同程度に。
Xperia 1Ⅵが発売当初に言われたことの一つとして「ベンチマークスコアの低さ」です。Snapdragon 8 Gen 3を搭載しながらも150万点前後しか出ないのはあり得ないとの声が多くミドルレンジと同等の価値しかないとの声もありました。
ただ例えば最近発売された機種であるGalaxy Z Fold 6で見るとトップスコアに関してはほとんど一緒です。
またXiaomi Mix Fold 4のスコアを見ても同程度となっていますが、このスコアに関してはほとんど否定的な声がないのが不思議という感じです。こう考えるとXperia 1Ⅵに何かしら文句をつけたいユーザーがベンチマークスコアだけで批判しているということになります。
メーカー自体も重要視していない。
少なくとも同程度のスコアであるXiaomi Mix Fold 4やGalaxy Z Fold 6もメーカーの発表をみる限り「ゲームパフォーマンスの高さ」をしっかりとアピールしていることを確認することができます。
このことからもメーカーも「AnTuTu」におけるベンチマークスコアはさほど重要視していないように見えます。一方で中華メーカーを中心にコスパをアピールしたい機種ほどベンチマークスコアの高さをアピールしている感じに見えます。
逆に言えばベンチマークスコアを使わないとその良さをアピール出来ないと判断することができると思います。結局Xperia 1Ⅵが発売直後から動作が不安定だったのはリフレッシュレートの最適化不足でSoCのパフォーマンスはそこまで影響を受けていない感じでした。
何より今後AI性能が重要視されてくる中でAnTuTuなどは内部温度などを確認する以外にあまり役に立たなさそう感じに見えてしまいます。何よりベンチマークスコアだけで機種の良し悪しを判断するのが一番危険かなと思います。