見たら欲しくなっちゃった。Pixel 9シリーズの最新4モデルを早速実機で確認してきた

いよいよGoogleは日本時間の8月14日未明に新製品発表会を開催して初の4モデル構成となったGoogle Pixel 9シリーズに加え初の2モデル構成になったPixel Watch 3シリーズを正式発表しました。

今回はGoogleさんより一足先にGoogle Pixel 9シリーズなど新製品に触れる機会を頂いたので実機レポートをしたいと思います。

Google Pixel 9

自分はブログのために初めて購入したのがPixel 4 XLですがそれ以来どハマりしています。特にカメラは動体撮影やポートレートに強く過剰な補正をしないからこそめちゃくちゃ重宝しています。

なので今回は国内の発表イベントにお招き頂きめちゃくちゃ嬉しかったと思っています。その上で体験会において実機に軽く触れることが出来たのでPixel 9から確認したいと思います。

本体サイズを確認すると152.8x72x8.5mmで前モデルより僅かに大型化した上で薄型化しています。そもそも前モデルがかなりコンパクトであったことからも大型化したとはいえPixel 9のサイズ感でも十分に持ちやすく感じますがスペック以上にずっしり感はちょっと強く感じます。

そして本体上部を確認するとマイクにアンテナスリットのみで国内版はミリ波には非対応です。

次に本体左側面を確認すると前モデルと異なりSIMトレイがなくなったことで非常にスッキリしており本体右側面を確認すると音量ボタンに電源ボタンといつも通りのボタン配置となっています。

最後に本体下部を確認するとマイクにSIMトレイにUSB-Cにスピーカーグリルを確認できます。これはシリーズ共通ですが本体下部にSIMトレイが移動したことでスピーカーグリルが一つになったように見えますが前モデルの時点で片側はマイクでデザインだけ統一していた感じです。

そのためデザインで見れば左右対象ではなくなりましたがスピーカーとしてみれば影響ないです。

やはり大きく印象が変わったと思うのがサイドフレームでよりフラットな形状を採用しています。

リークしていた実機画像を見る限り持った時にもっと手に刺さる感じがあるかと思っていましたが実際に持ってみるとそんなことはなく逆にフラットになったことでスペックほど大型化した印象を受けないという感じでデザインが洗練された上でそれなりにフィット感もあるのは嬉しいところです。

ただ繰り返しになりますが前モデルと同様にサイズ感的にもスペック以上に重く感じます。サイドフレームはアルミにマット仕上げは前モデルと同じでフラットになった分カッコいいです。

実機を触ってみて思うのは全体的にPixel 8の方が変に太っているような印象を受けることです。

バックパネルはガラスを採用しておりシリーズの中では唯一光沢仕上げを採用しています。カラバリはオブシディアンにポーセリンに加え新色としてピオニーとグリーンが追加されました。

リークをみる限りはもっとテカテカするかなと思っていましたがポーセリンは想定ほど指紋が目立つ感じではなくカラバリによって印象が違えど前モデルと比較して質感が向上した印象です。

個人的には指紋が目立ちやすい光沢仕上げを採用しているのはマイナスですが質感は高めです。何よりPixelらしいデザインを踏襲しつつもしっかりデザインを底上げしてきたのは嬉しいところです。

 

フロント部分に関しては前モデルと同様にフラットディスプレイ+パンチホールのデザインを採用しています。上位モデルなので廉価モデルのようにベゼルの太さが不均等ということもなくめちゃくちゃスリムです。

個人的には角ばったデザインの方が好きなのでPixel 9は自分好みの進化を遂げた印象です。

Google Pixel 9 Pro

次にPixel 9シリーズで初めて追加された小型のProモデルであるPixel 9 Proを確認したいと思います。命名規則が変更されたことからもややこしいですがPixel 8 Proの後継機種はPixel 9 Pro XLです。

従来のPixelのラインナップだとスペックを優先するならProを選ぶしかなくサイズを妥協する流れでサイズを優先すると無印を選ぶしかなく今度はスペックを妥協するしかない流れでした。

ただPixel 9シリーズで小型のProが追加されたことでスペックもサイズも妥協したくない人のニーズを満たすことが可能になった感じで分かりやすい部分としてはPixel 9とサイズが一緒です。

そのためスペックを優先したい人はPixel 9 Proを選べばよく価格優先ならPixel 9を選べばいいです。

本体上部を確認するとマイクにアンテナスリットに国内版はミリ波用のアンテナスリットを搭載しています。

本体左側面を確認するとアンテナスリットくらいです。

本体右側面に音量ボタンに電源ボタンを搭載しています。

最後に本体下部を確認するとSIMトレイにマイクにUSB-CにスピーカーグリルとPixel 9と一緒です。同じくサイドフレームはフラット化されており思っていたほど手に刺さる感じがないのは嬉しい所です。

また同じくアルミを採用していますがPixel 9との大きな違いとしては光沢仕上げを採用しています。本体が8.5mmとそれなりに薄いとはいえフラット形状+光沢仕上げなので指紋は割と目立ちます。

またPixel 9シリーズの共通点としてカメラ部分が独立したデザインを採用したことで印象が全然違います。Pixel 8はサイドフレームに一体化するようなデザインを採用していましたがPixel 9シリーズはカメラ部分が独立しているので本体側面から確認するとサイドフレームのデザインはすっきりしました。

ただ一方でカメラバンプ込みの本体の厚みはPixel 9やPixel 9 ProにPixel 8と同じです。Pixel 9シリーズは前モデル対比で共通して0.4mm薄型化しているのでカメラデザインの変更と本体の薄型化によってカメラバンプ自体は目立つようになったので注意が必要だと思います。

自分は屋内で使う時にケースを基本つけないのでPixel 8シリーズのカメラバンプ部分に人差し指をひっかけて使うことが多いですがPixel 8シリーズのカメラバンプとちょい物足りないです。

逆にPixel 9シリーズでカメラバンプが増したので自分の指の太さには丁度良くなった感じです。またカメラバンプは派手とはいえ並列型のカメラデザインなのでテーブルに置いた時にガタガタしないのはすごく嬉しいところで割と他社の機種にはない魅力の一つかなと思います。

一方でPixel 9と異なり本体背面はマット仕上げを採用しているので質感はかなり高めの印象です。オブシディアンも悪くないのですが個人的にはもティザーでもあったポーセリンがかなり良さげに感じます。

さらに上位モデルで2年越しの復活となったヘーゼルもかなり良さげでカラバリはかなり迷います。Pixel 7 Proの時はスノーとヘーゼルを購入しましたが光沢仕上げだったので雰囲気が違います。

Pixel 9 ProをヘーゼルにしてPixel 9 Pro XLをポーセリンにするかめっちゃ悩ましいです。

上位モデルでマット仕上げが採用されたのはPixel 8 Proからなので既存モデルであったカラバリであっても新鮮味をかなり感じるので逆にカラバリを選ぶのはめっちゃ悩む感じです。

小型のProモデルでここまで質感が高いというだけでも他社と十分差別化になっている印象です。リーク段階ではiPhoneと似ているかと思いましたが実機で見ると全くそんなことはない感じです。

Google Pixel 9 Pro XL

そして最上位モデルであるPixel 9 Pro XLですがストレートタイプでは一番欲しい機種です。基本的な質感やデザインに関してはPixel 9 Proと共通化されており分かりやすい違いはサイズです。

Pixel 9 Proは152.8x72x8.5mmに対してPixel 9 Pro XLは162.7×76.6×8.5mmです。そのサイズ感は全く違いますがPixel 9 Pro XLは前モデルと比較すると本当に僅かに大型化しています。

縦横0.1mm程度しか変わっておらず0.4mm薄型化した感じなのでほとんど一緒と言っても問題ないと思います。

サイドフレームがフラット化していますがバックパネルとディスプレイ部分にかけて僅かに湾曲しています。そのためフラットデザインを採用しつつも持ちやすさを配慮してくれている感じですが本体の横幅が76.6mmとなってくると自分の手の大きさでは片手操作するにはかなり厳しいサイズ感になります。

そのため取り回しが悪いので同じサイドフレームのデザインでもPixel 9 Pro XLは手に刺さる印象です。

ただ取り回しがあまり良くないからこそかスペックほどの重さを感じずむしろ軽いと思うくらいです。またPixel 9 Proもそうですがカメラフレーム部分がマット仕上げになったのはかなり良いです。

Pixel 8 Proはサイドフレームとカメラフレームは統一して光沢仕上げを採用していましたがカメラ部分は特に汚れが目立ちやすく傷も地味に目立ちやすいと個人的にはマイナスでした。

ただPixel 9 Proシリーズではマット仕上げを採用したことで背面部分の質感が大幅に改善しています。さらにカメラフレーム部分がマット仕上げを採用したからこそ全体的に引き締まった印象を受けます。

何より全体的に質感が高くサイドフレームにバックパネルがフラット化するなど自分好みのデザインに進化したことでめちゃくちゃ物欲が刺激され本当にどのカラバリにすべきか悩む感じです。

また今回実機を触れた際に確認できた部分見ていきたいと思いますが一つ目としてはディスプレイです。前モデルの時点でも十分に明るいディスプレイを搭載していましたがPixel 9は最大2700nitsでPixel 9 Proシリーズは最大3000nitsとディスプレイが底上げされたのは嬉しいところです。

また会場が薄暗いということもありますがディスプレイはどのモデルであってもめちゃくちゃ明るく感じます。発色も十分に綺麗なので視認性含めて十分に見やすいディスプレイを搭載していると思います。

何よりディスプレイが綺麗に感じるからこそPixel 9 Pro XLの方がより恩恵が大きく感じます。

そして2つ目としては生体認証で顔認証に関しては前モデルと同様にクラス3に対応しています。

顔認証への対応なら他社の機種と同じじゃんと思う人も多いかもしれませんが顔認証センサーを搭載せずクラス3に対応しているのは地味にすごいことで銀行系アプリの本人確認や支払い時の本人確認に顔認証を使える貴重なAndroidとなっており他社の顔認証は基本ロック解除のみです。

そして指紋認証自体も底上げされておりPixelとしては初めて超音波式画面内指紋センサーを搭載しています。従来は光学式だったので高照度の環境や濡れた手では認証が失敗する可能性が高かったです。

さらにユーザーとの相性が出やすいですが超音波式を採用したことで多くのユーザーにとって相性が改善する可能性があり会場では試すことが出来なかったので実機が届いたら試したいところです。

超音波式は当たり前ですが光学式と比較すればコストが高いのでよく採用してくれたなと思います。

Google Pixel 9 Pro Fold

最後に個人的に一番気になってた新製品であるPixel 9 Pro Foldを確認したいと思います。やはり何よりの特徴としてはデザインが刷新されたことで第一印象としては薄くてデカいことです。

本体上部を確認するとマイクにアンテナスリットにスピーカーグリルにミリ波用アンテナスリットを搭載しています。

そして本体側面を確認すると音量ボタンに指紋認証が統合された電源ボタンにアンテナスリットを搭載しています。

最後に本体下部を確認するとSIMトレイにマイクにUSB-Cにスピーカーグリルとなっています。基本的なボタンの配置は変わっていませんがサイドフレームがフラットかつマット仕上げに変更されています。

そのため前モデルと比較してもより引き締まった印象を受ける上に薄型化しているのでより薄くなったなという印象でこのサイズ感になると他社と比較しても十分に競争力があると思います。

何よりサイドフレームがマット仕上げになったのは嬉しいところでProの中では唯一という感じです。

そして背面を確認するとバックパネルはマット仕上げとなっており質感はかなり高めです。カメラデザイン自体がかなり特徴的ですが他のPixel 9シリーズと比較すればおとなしめに感じます。

さらにカメラフレーム部分がマット仕上げになっていることでより引き締まっているように感じます。

カラバリは前モデルと同様にオブシディアンとポーセリンの2色展開で色味が濃くなった印象です。ポーセリンの方が白というよりはちょっとゴールドのような色合いで面白いかもしれません。

また気になっていた部分として取り回し部分で開いた状態においてこのサイズ感はかなりいいです。

折畳式機種は言ってしまえばデカければデカいほど視認性にしろ操作性にしろ改善するのでありです。一方で取り回しの良さとのバランスが難しいところで257gという重さですが本体がデカいので思っていたよりは重いという印象は受けず閉じた時の横幅が77mmの方がよほど気になる感じです。

前モデルよりはスリム化したとはいえ77mmまでくると多くのユーザーは片手操作が厳しいと思います。自分の手の大きさでもかなり厳し目という感じですが持ちにくいからこそ余計に軽く感じるのかもしれません。

何より直近でPixel Foldを使っていたこともありPixel 9 Pro Foldのサイズ感でも軽く感じます。

そして刷新されたヒンジですが本体を開いた時にヒンジの背中部分が完全に隠れてくれます。さらに前モデルは流体摩擦技術を採用したことで本体が180度に開きにくい感じでした。

ただPixel 9 Pro Foldではしっかりと180度に開く感じでヒンジ自体は丁度いい感じです。またヒンジを軽く試した感じとしては前モデルよりは少し緩くなったかなという印象でした。

ただ角度調整は相変わらず細かくできた感じなのでむしろ開閉の際のストレスが減った感じです。またサイドフレームがフラット化したことで開閉がしにくくなっているのかなと思いましたがヒンジが絶妙な固さにチューニングされているからこそ開閉にも特段影響しないという印象です。

決して取り回しがしやすいサイズ感ではありませんが折畳式機種の最大のメリットであるメインディスプレイを活かすためのデザインであり個人的にはめちゃくちゃかっこよく感じました。

また前モデルの時は散々批判されたメインディスプレイのベゼルの太さですが均一化された上でスリム化しているのでデザイン的にもかなりスッキリした印象を受けると思います。

逆にこれ以上スリム化してもメインディスプレイを使っている時に誤反応に繋がる可能性があります。

折目に関しては前モデルと比較する目立ちにくくなっていますがこれは今後検証が必要です。

何よりディスプレイも明らかに明るくなっていることを確認でき実際に使うのが非常に楽しみです。

まとめ。

今回は短時間しか触れなかったとはいえ前モデルと比較してもデザインはめちゃくちゃ良くなっています。またディスプレイは明らかに見やすくなっており生体認証が底上げされただけでも嬉しいところです。

あとは今回のイベントで確認できなかった発熱や電池持ちにスピーカーなどは実機が手元に届いたらしっかり試したいところですがデザインだけでもめちゃくちゃ欲しくなったという感じです。

そして価格ですがGoogle StoreにおいてPixel 9は12万8900円と踏みとどまった感じです。一方でPixel 9 Pro XLは17万7900円と安くはないですが為替を考えるとかなり頑張った印象でPixel 9 Pro Foldに関しては25万7500円なので頑張ってくれましたが25万円以内にしてほしかった。

少なくともデザインだけで見れば品質はかなり改善しており実際に使うのがかなり楽しみです。

取材協力:Google Japan

最新情報をチェックしよう!