事前情報通りであればQualcommは今年の10月にSnapdragon 8 Gen 4を正式発表するとの予測。数年前までは12月に最新SoCを発表していたことを考えると昨年の10月発表でも異例なのに今年はさらに前倒しされる可能性があるとの予測。
それだけQualcommにとっても売り上げをしっかり確保するという狙いがあるのかもしれません。一方でQualcommの動きに合わせて正式発表時期を前倒しする可能性があるのがMediaTekです。
今回Digital Chat Station氏がDimensity9400のパフォーマンスに言及していることが判明したのでまとめたいと思います。
こういう進化の方が嬉しい。
近年のフラッグシップ向けのSoCを見るとどうしてもベンチマークスコアの過剰な競争が発生している印象です。少なくとも200万点を超えたところでほとんどのユーザーが実感できるレベルではなく逆にスペックアップによるコスト増加の方が目についてしまいます。
その上で今回同氏がweiboに以下のように投稿していることが判明しました。
友人から聞いたところによると、Dimensity 9400 CPU のシングルコアのパフォーマンスは前世代と比較して 30% 以上向上しており、内部テストでは、大型コアで必要な電力消費量は同世代の 8G3 の 30% のみであるとのことです。したがって、パフォーマンスと消費電力の両方を達成できます。天吉は本当に年々安定してきています。
少なくとも今回の投稿を見るとDimensity9400のベンチマークスコアはシングルコアで30%も伸びていることを考えると250万点を超えてくる可能性は十分にありえます。
一方で個人的に気になる部分としてはSnapdragon 8 Gen 3対比で消費電力が僅か30%程度しかないことです。実際のところSnapdragon 8 Gen 4ではどうなるのか不明ですがDimensity9400はSnapdragon 8 Gen 3対比でパフォーマンスが高い上で電力効率が圧倒的に優れていることになります。
電力効率が優れているということは消費電力も少なくなるの発熱がしにくく電池持ちにもプラスの可能性が高いです。ユーザーからすればパフォーマンスを強化するよりも電力効率の最適化によって発熱しにくく電池持ちが安定している方がよほど嬉しいと思います。
vivo X200に期待。
少なくとも中国市場においてvivo X100sシリーズとvivo X100 Ultraの売り上げが好調とされており、vivoはvivo X200シリーズでラインナップを強化してくる可能性があるとしています。
また同氏によると今後中華メーカーの大きな特徴としては大容量バッテリーと超音波式画面内指紋センサーの搭載と指摘しています。その中でもバッテリー容量は標準モデルでさえ5500mAh以上になると予測されており最上位モデルに関しては6000mAhのバッテリーを搭載するとの予測。
vivo X200 Pro Miniであっても5500mAh前後のバッテリーを搭載すると予測されている中でvivo X200 Proはそれ以上のバッテリーを搭載してもおかしくないです。
vivo X100 Proは電池持ちがかなり安定していた一方でパフォーマンスの持続性はイマイチという感じでDimensity9300の発熱のしやすさがネックになっていた。
ただvivo X200 Proでは電力効率が改善されたDimensity9400を搭載する上にバッテリー容量もさらに増加しているとなれば今から楽しみしかないという感じになりそうです。
今年の後半に登場する中華系のフラッグシップによって「フラッグシップモデルは電池持ちが悪くても仕方ない」という時代は完全に終わるのかもしれません。