先日にSamsungはGalaxy Z Fold 6とGalaxy Z Flip 6を一部市場で発売。国内においても第2次販売国に選ばれたことからも従来のようなタイムラグはなくすでに発売されています。
Samsungの想定ほどGalaxy Zシリーズの売上が伸びているとは言えない状況にありますが同社にとってGalaxy Zシリーズは主力機種であることを明言していることからも今後より力を入れて開発していく可能性があります。
今回GSM ArenaによるとSamsungはGalaxy Zシリーズのディスプレイの開発の歴史を明らかにしたと報告しているのでまとめたいと思います。
フレキシブルディスプレイ進化の歴史。
今回の情報によるとSamsungのMX部門の幹部がGalaxy Zシリーズの開発の歴史を明らかにしたとしています。初代iPhoneが登場したのは2007年でSamsungはAndroid初のGalaxyを正式発表したのは2009年ですが同氏によると2008年より折畳式技術の開発を開始していたことを明らかにしました。
私たちのチームは、折りたたむことができるが破片に強い高品質のディスプレイを作らなければなりませんでした。つまり、ディスプレイを支えるプレートを交換する必要がありました
まず初期の開発において重要だったのが様々な条件や環境で折りたたむ時にディスプレイを支援する「感圧接着剤」であったことを明らかに。そしてもう一つのキーとなったのが2020に正式発表されたGalaxy Z Flipで初めて導入された「UTG」だとしています。
初代Galaxy Foldのディスプレイ表面はプラスチックだったこともあり手触りは通常のスマホと全く違う感じで耐久性もイマイチでした。ただUTGによって触感を大幅改善した上で耐久性やディスプレイの折目の改善にも大きく貢献しています。
UTGの採用により、折りたたみ式スマートフォンではまだ見られなかったプレミアムなルックアンドフィールを備えた、より鮮明なディスプレイを提供することができました。それ以来、UTGは使用されてきました
また先日より発売されたGalaxy Z Fold 6やGalaxy Z Flip 6では新たにせん断増粘液の採用だとしています。せん断増粘液は衝撃による変形に抵抗するように様々ん量の圧力に適用するとしています。
このことからも第6世代のGalaxy Zシリーズのディスプレイは最も耐久性があるとしています。
防水/防塵性能への対応。
一方で2021年に正式発表されたGalaxy Z Fold 3とGalaxy Z Flip 3では折畳式機種初となる「IPX8」に対応しましたが、今回の情報によるとディスプレイ周りの密封性を強化するためにゴムバンドを採用したことで実現可能性。
さらにGalaxy Z Fold 6などではIP48に対応しましたがGalaxy Z Flipで導入されたヒンジ部分にあるスイーパー技術の進化によって実現したとしています。ただ一方で抜本的な進化という感じではないのでIP68に対応するまでの道のりは長いのかもしれません。
またディスプレイ技術と密接してくるのがS-Penですがディスプレイ部分にデジタイザーを入れることで対応可能に。ただGalaxy Z Fold 3で対応する際に従来まで採用していた金属プレートがデジタイザーに干渉してしまうことでまともに機能しないという問題が発生。
そのためSamsungはカーボンファイバープレートに切り替えたことでデジタイザーへの干渉を解決したとしています。
折りたたみ式スマートフォンのパイオニアとして、私たちのチームはユーザーがこのフォームファクタに期待するものに関する知識と経験を蓄積してきました。これらの期待に応えるために、私たちは完璧なディスプレイ体験への旅を止めません。ギャラクシーZシリーズは、折り畳み式スマートフォンの先駆者としてのサムスンのタイトルを証明するために、常に改善されるだろう
一方でユーザーにとって分かりにくい部分が進化していることに違いはなく来年登場するGalaxy Z Fold 7やGalaxy Z Flip 7ではスペック含めてもっと分かりやすい進化も欲しいところです。