2023年においてSonyは前年対比で出荷台数が40%以上減少したことが判明しています。おそらくですが原因の一つとしては廉価版であるXperia Aceシリーズから最新機種が導入されなかったこと。
さらに2022年に登場したXperia 1ⅣやXperia 5Ⅳの評判がイマイチで2023年に登場したフラッグシップモデルに影響した可能性があること。今回Xiaomi Japanが2024年第2四半期における国内シェアについて言及していることが判明したのでまとめたいと思います。
トップ5に入ることが出来ず。
今回同アカウントが以下のようにポストしていることが判明しました。
最近スマホ以外の製品ばかり販売しているシャオミ・ジャパンですが、
2024年の第ニ四半期において、
日本のスマートフォン納入台数のシェア第三位を獲得しました。あくまでも納入台数ですので、
ユーザーシェアにおいてはまだまだ精進が必要ですが、… pic.twitter.com/oG82PryoU8— Xiaomi Japan (@XiaomiJapan) August 6, 2024
Xiaomiは2024年第二四半期に国内シェア6%を獲得して3位にランクインしたことを確認できます。成長率で見ると「359%」となっており出荷台数が激増していることになります。
おそらくですがXiaomi 14 UltraやRedmi Note 13シリーズの注目度の高さが今回の数字につながったと思われます。一方で個人的に気になった部分としてはSonyの国内シェアで残念なことにトップ5位に入ることが出来なかったことを確認することが出来ます。
第二四半期に発売された新製品としては「Xperia 1Ⅵ」くらいで、やはり評判が良かったと言っても20万円もするハイエンド機種のみではシェアを回復させるだけの販売力はなかったと判断することが出来ます。
Xperia 10Ⅵが第2四半期に発売されていたらまた変わってくるのかもしれません。
厳しい状況は変わらず。
以前より指摘されていることの一つではありますが現状のラインナップだとXperiaは低価格帯/中価格帯のラインナップが弱すぎることに。今回のシェア率も「出荷台数」をベースにしているためフラッグシップしか同四半期に導入出来ていないSonyにとっては厳しくなります。
2023年国内スマートフォン市場上位5社の市場シェアおよび前年比成長率 |
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社名 | 2022年市場シェア | 2023年市場シェア | 2023年前年比成長率 |
1. Apple | 49.0% | 51.9% | -6% |
2. Sharp | 10.6% | 10.9% | -9% |
3. Google | 1.5% | 10.7% | 527% |
4. Samsung | 9.1% | 6.3% | -39% |
5. Kyocera Group* | 5.3% | 5.4% | -9% |
5. Lenovo* | 10.9% | 5.4% | -56% |
Others | 13.6% | 9.4% | -39% |
Total | 100% | 100% | -11% |
2023年通期における国内市場のシェアを確認するとSonyはトップ5位に入ることが出来ない状況で今年に関してはリーカーの指摘通り下半期に新製品を導入できないのであれば、さらにシェア率は低下する可能性があります。
何よりSonyによるとスマホ部門は成長性もなければ収益性も悪いとしています。今回の数字を確認してもラインナップを拡大して無理にシェアを獲得するよりもシェアを犠牲にしてハイエンドを中心に利益率を改善させることが重要なのかもしれません。
こうなってくるとSonyが国内市場においてもトップ5位に返り咲くのは難しいのかもしれません。