事前情報からもQualcommは10月に新製品イベントを開催してSnapdragon 8 Gen 4を正式発表すると予測されており、昨年と同じ10月でもさらに発表時期は前倒しになる可能性があるとも予測されています。
一方でQualcommの動きに合わせるかのようにMediaTekも早ければ10月に新製品イベントを開催してDimensity9400を正式発表するとの予測。また最新のSoCが発表されれば最新の搭載機種も順次発表される流れになりますがSnapdragon 8 Gen 4に関してはXiaomi 15シリーズが世界初の搭載機種になるとの予測。
今回GSM ArenaによるとXiaomi 15のベンチマークが初めてリークしたと報告しているので簡単にまとめたいと思います。
ベンチマークが初めてリーク。
今回の情報によると「Snapdragon 8 Gen 4」搭載機種のベンチマークが初めてリークしたことが判明したとしています。
シングルコア | マルチコア | |
Xiaomi 14 | 2125 | 6810 |
今回のスコア | 2884 | 8840 |
今回のスコアは平均値ではないため何ともですが仮にXiaomi 14のスコアと比較してみるとシングルコアにマルチコアとスコアが30%近く改善していることを確認することが出来ます。
ちなみに初期のベンチマークテストはプロダクションサンプルで行われることが多いため製品版はさらにスコアが伸びる可能性がありSnapdragon 8 Gen 3対比で見れば30%以上の成長を遂げている可能性があります。
Snapdragon 8 Gen 4のCPUは新たに「オリオンコア」を採用すると予測されており今回のベンチマークからもメインコアは2つあり4.09Ghzで動作しています。さらに2.78GHzで動作する6つのミドルコアも確認でき合計で8コア構成に。
またTSMCの3nmプロセスルールを採用するなど大きな進化を遂げる可能性があります。
スコアよりも重要なこと。
少なくとも直近の情報においてSnapdragon 8 Gen 4のCPU周りは10%以下の改善しか見られないと言われており、その代わりに電力効率が改善した上でGPU性能は大幅に強化されると予測されていましたが今回リークしたベンチマークの特徴とは一致していません。
何よりスコアが正直これ以上伸びたとしても多くのユーザーは実感出来ないと思います。正直ここまでくるとオーバースペックで多くのユーザーはトップスコアよりも発熱や電池持ちがどれだけ抑制されているのか。
またゲームパフォーマンスはどうなのかなどスコアで測れない部分の方が気になると思います。プロセスノードが変更になるため何ともですがSnapdragon 8 Gen 3と比較してSnapdragon 8 Gen 4はメインコアが2つになった上で高効率コアが廃止になっています。
つまりパフォーマンスが向上するのは当たり前の話で消費電力の増加によって発熱もしやすくなる可能性があります。Snapdragon 8 Gen 3もそれなりに発熱しやすく各ベイパーチャンバーの大型化でパフォーマンスの持続性を維持した感じです。
その中でSnapdragon 8 Gen 4がそれ以上に発熱しやすいとなるとなかなか厳しい流れになるのかもしれません。何より今後はSoCのベンチマークよりもAI性能や電力効率がいかに改善しているかの方が重要になってくると思います。