ただ首尾一貫のように見える。今までPixelは本当にコスパを意識していたのか

GoogleはPixel 3シリーズで現行シリーズを初めて展開しましたがパッとしない印象でした。少なくともドコモはPixel 3シリーズがあまりにも売れなかったからこそPixel 3aでPixelから離れたと言われるくらいトラウマ的な存在になっている可能性があります。

一方でPixel 6シリーズの頃にはかなり価格を頑張ってきてくれた印象で、この頃から「コスパがいい」と評価されるようになった一方でPixel 8シリーズでは逆に「コスパが悪い」と評価されるようになりました。

今回GoogleはGoogle Pixel 9シリーズでもコスパを強く意識しているのか主観的にまとめたいと思います。

価格設定は割と一貫していた。

まずここ数年の無印の価格を他社と比較しつつまとめると以下のようになります。

無印の Google Samsung Sony
2019年 8万9890円(4) 8万9424円(S10) 8万7912円(5)
2020年 7万4800円(5) 10万2960円(S20) 9万9000円(5II)
2021年 7万4800円(6) 9万9792円(S21) 11万3256円(5Ⅲ)
2022年 8万2500円(7) 12万7512円(S22) 13万7280円(5Ⅳ)
2023年 11万2900円(8) 13万6620円(S23) 15万1690円(5Ⅴ)

ちなみにGoogleに関しては直販版の価格ですがSamsungとSonyに関しては近年までまともに直販版がなかったので「docomo」の価格を参考にしています。その上でSonyを見ると分かりやすいですが世代を重ねるごとに値上げされています。

一方で多くのメーカーが起点となったのが2021年で深刻な半導体不足からも値上げしたメーカーが多い中でGoogleは価格を維持した。その結果他社より安くみえるようになったからこそコスパがいいと言われるようになりました。

2023年は円安がとまらずGoogleも値上げをしたことで他社との価格差がほぼなくなりましたが、一つ言えることは「コスパ」路線だったというよりは他社と比較して値上げしないように踏みとどまってきただけです。

ただ2021年頃から他社より安いと注目度が上がった結果「コスパ機種」として評価されるようになりましたがGoogleとしては今まで通りの価格戦略に過ぎないのかなと思います。

Google Tensorのパフォーマンス

また直近のPixelで見るとGoogle Tensorのパフォーマンスが低いことから余計に批判されています。

Google Tensor Snapdragon
2021年 82万点前後(6) 95万点前後(S21)
2022年 95万点前後(7) 100万点前後(S22)
2023年 100万点前後(8) 160万点前後(S23)

あくまでも同世代のGalaxyと比較すると2022年頃まではベンチマークに差がなかったことを改めて確認できます。一方でSnapdragon 8 Gen 2にSnapdragon 8 Gen 3あたりでスコア差が一気に拡大したことからベンチマークで見るとコスパが悪いと評価されるようになったんだと思います。

今年登場するSnapdragon 8 Gen 4でベンチマークがどの程度まで伸びるのか不明です。ただ2022年と比較するとスコアが2倍以上になることに違いはなく、このスコアに対してユーザーの使い方が追いつくはずもないという感じです。

何よりGoogleはベンチマークスコアでハイスコアを獲得するようなチューニングをしていないことを明言していることからPixel 9シリーズでスコア差はさらに拡大する可能性があります。

ただ改めて思うのは他社のように値上げしないように極力耐えていたところや分かりやすいベンチマークに逃げることもなかった。このことを考えると最初からコスパを意識していたという感じではなくPixel 9シリーズでもコスパも意識していないと思います。

何より頂くコメントを見ると多くの人はコスパ=安いという意味で使っている人が多くコスパという言葉に振り回される必要もないのかなと思います。

 

最新情報をチェックしよう!