先日にはヨーロッパにおけるGoogle Pixel 9シリーズの価格とラインナップがリークしていますが現地価格で見れば現行モデル対比で値上げ傾向が強めです。とはいえヨーロッパで値上げされる可能性があるからといって国内での価格が値上げになるのか不明です。
何よりアメリカにおける価格がリークすれば分かりやすいのですが現時点で判明しているのはGoogle Pixel 9 Pro Foldの価格くらいです。今回は直近で円高が進んでいますがGoogle Pixel 9シリーズの価格に影響が出るのかまとめたいと思います。
ここ近年の為替と売価。
まずここ数年における「無印」の価格と正式発表された月の為替を確認すると以下のようになります。
Pixel 6 | Pixel 7 | Pixel 8 | |
直販版 | 7万4800円 | 8万2500円 | 11万2900円 |
アメリカ価格 | $599 | $599 | $699 |
為替換算(税込) | 1ドル=125円 | 1ドル=138円 | 1ドル=161円 |
発表月の為替(平均) | 1ドル=113円 | 1ドル=146円 | 1ドル=149円 |
国内価格とアメリカの現地価格を元に算出した数字は「税込」となっていますが、改めて確認するとPixel 6は発表された当時に為替と大きく乖離していないです。むしろ税抜で計算すればほぼその当時の為替と一緒という感じです。
一方で2022年になると円高が一気に進んでおり税込であっても約138円とGoogleはかなり頑張った価格設定をしてくれたことを確認できます。そして2023年になると円高が極端に進んでいるわけではないですが消費税分の負担をやめた結果1ドル=161円という感じになった感じです。
そのためPixel 6シリーズから見るとPixel 8シリーズはかなり高くなったように見えますが発表当時の為替に割と忠実という感じに見えます。一方で直近で為替が大きく変動している中Pixel 9シリーズの価格にも大きく影響するのか。
少なくとも正式発表まであと1週間ということを考えれば直近の為替が反映されるとは考えにくいです。
直近の為替が反映されないと思う理由 |
関係各所にすでに価格を通知してある可能性が高い |
8月中ば時点で今後為替がどのように動くか読めないから |
例年通りであれば大手キャリアもGoogle Pixel 9シリーズを扱う可能性が高いと思います。つまりキャリアには卸値を伝えた上でキャリアも価格設定した上でプログラム利用時の実質価格などをすでに決定している可能性が高い。
さらに販促物も全て準備してあることを考えると今から直近の数字を見て全て変更するなんて現実的ではないです。まだAppleにように発表まで1ヶ月近くあるなら変更があるかもしれませんがGoogle Pixel 9シリーズはほぼありえないと思います。
Googleにとってそこまでマイナスでもない。
Googleがどの時点の為替を元に価格を決定したのか定かではありませんが、7月でみると平均になりますが1ドル=159円なので仮にアメリカでの現地価格が据え置きだったとしても国内では値上げされる可能性があります。
一方で8月6日時点での平均でみると1ドル=約148円なのでPixel 8シリーズの時の為替とほぼ一緒となります。なのでここ直近の為替で価格を改定したとしても2023年10月の時とあまり差がないので安くなる可能性も低いのかなと思います。
少なくともユーザーからすれば円高が進んでいるなら即時反映して少しでも安くしてほしいと思うとしています。ただメーカーからすれば円安を想定して設定した価格から円高が進んだとなれば利益が増えるだけと判断することができマイナスになりにくいです。
何より現時点で円高が進んでいても発表するタイミングで円安に変わっている可能性があるので価格を変更することが最大のリスクに感じます。またアーリーアダプターから不満が出るかもしれませんが発表当時に安くするよりも今後円高が急激に進むならホリデーシーズンあたりで価格改定で安くした方がユーザーの印象もいいかもしれません。
何より直近の為替でGoogle Pixel 9シリーズが安くなると期待しない方がいいと思います。昨年からほぼ価格が据え置きになるだけでも個人的には御の字に感じます。