現行モデルと比較するとGoogle Pixel 9 Pro Foldは命名規則が変更されるフラッグシップモデルであるPixel 9シリーズに統合。さらに現行モデルはGoogle I/Oのタイミングで正式発表されましたが命名規則が変更した影響もあるのか下半期に正式発表される流れに。
現行モデルの評判があまり良くなかったからこそ2世代目に期待している人もいると思います。今回Android PoliceによるとGoogle Pixel 9 Pro FoldがSamsungやOnePlusに勝つ方法に言及しているのでまとめたいと思います。
本体の軽量化。
まず一つ目として本体の重さを指摘しており現行モデルの280gオーバーは明らかに重いです。一方で事前情報を確認する以下のようになります。
スペック | 開いた状態 | 閉じた状態 | 重さ |
Pixel Fold | 139.7×158.7×5.8mm | 139.7×79.5×12.1mm | 283g |
Pixel 9 Pro Fold | 155.2×150.2×5.1mm | 155.2×77.1×10.5mm | 257g |
vivo X Fold 3 Pro | 159.96×142.4×5.2mm | 159.96×72.55×11.2mm | 236g |
Honor Magic V3 | 156.6×145.3×9.2mm | 156.6×74.0x4.35mm | 226g |
Galaxy Z Fold 6 | 154x133x5.6mm | 154×68.1×12.1mm | 239g |
直近のリーク情報通りであれば軽量化されていることに違いはありませんが他社より重いことに違いはありません。ただここで一つ思うのはカタログスペックで重さを把握した上で体感できる人はほぼいないことです。
これは折畳式機種に限らないですが本体の厚みや横幅や背面の質感などから実際に持った時の重さの感じ方が違うと思います。例えばコンパクトな筐体の方が持ちやすいからこそ重さを感じやすく逆に持ちにくい機種こそ軽く感じたりします。
なのでPixel 9 Pro Foldが他社より重いことに違いはありませんが実際に持った時にそこまで重く感じるかは別の話になります。何より現行モデルと比較すれば257gになったことでかなり軽く感じることに違いはないと思います。
ヒンジの改善。
次に2つ目としてPixel 9 Pro Foldで本体を完全に180度に開けるようにするべきだと指摘しています。同サイトによればGalaxy Z FoldやOnePlus Openではしっかり180度に開けることを指摘していますが手持ちでみるとOnePlus Openも完全に180度に開けるとは言えない状況です。
少なくともGoogleによるとフレックスモードでより細かな角度調整ができるように「流体摩擦」を採用したことの弊害で180度に開きにくい状況になっています。一方でPixel 9 Pro Foldはリークしているプレス画像からも180度に開けることを確認することができます。
少なくともリークしているプレス画像からもPixel 9 Pro Foldは本体を開いた状態においてヒンジに背中部分が完全に見えないことを確認できます。このことからも現行モデルからヒンジの構造が大きく変わっている可能性が高いので同サイトが指摘するような心配はないと思います。
ディスプレイの改善。
そして3つ目としてディスプレイ関連で太いベゼルは改善するべきだと指摘しています。ただヒンジ構造を見直したことで上記の画像からもベゼルはスリム化された上で均一化されていることも確認できます。
次に同じくディスプレイですが現行モデルはディスプレイのコーティング不足からも反射しやすくディスプレイ輝度が物足りないことから視認性が悪かったと指摘しています。
スペック | Pixel Fold | Pixel 9 Pro Fold | OnePlus Open | |
メインディスプレイ | サイズ | 7.6インチ | 8.0インチ | 7.82インチ |
表示解像度 | 2208×1840 | 2152×2076 | 2440×2268 | |
画素密度 | 380ppi | 374ppi | 426ppi | |
アスペクト比 | 6:5 | ? | 1.0758:1 | |
輝度(HDR) | 1000nits | 1600nits | 1400nits | |
輝度(ピーク) | 1450nits | ? | 2800nits | |
サブディスプレイ | サイズ | 5.8インチ | 6.24インチ | 6.31インチ |
表示解像度 | 2092×1080 | 2424×1080 | 2484×1116 | |
画素密度 | 408ppi | 425ppi | 431ppi | |
アスペクト比 | 17.4:9 | ? | 20:9 | |
輝度(HDR) | 1200nits | 1800nits | 1400nits | |
輝度(ピーク) | 1550nits | ? | 2800nits |
ただディスプレイスペックは一気に底上げされることに加えディスプレイ自体もメインディスプレイは不明ですがSamsungのM14を採用すると予測されており、現行モデルはもちろん他社と比較しても見劣りする可能性は低いです。
ソフトウェアの改善。
最後に4つ目としてソフトウェアを洗練することで現状だとOnePlus Openに多少劣る感じです。ただフレックモードに関してオプションがないとはいえPixel Foldの方がまだ強制的に最適化させている部分が多いと思います。
直近の情報だとPixel 9シリーズはAndroid14を標準搭載していると言われていますが発売がちょい遅めのPixel 9 Pro Foldはどうなるのか不明です。何より本命といえるのはAndroid15にアップデートされてからの話になると思います。
おそらくSamsungに勝てはないと思いますが逆に言えばGalaxyほどのレベルを求めている人も限定的の可能性。何より事前情報通りであればPixel 9 Pro Foldは$1799とGalaxy Z Fold 6より安い。
あとは来年初頭に登場が予測されているOenPlus Open 2が価格を据え置きにして$1699になるのか値上げして同じになるのか気になるところです。何より同サイトが今回指摘していた部分をPixel 9 Pro Foldはほぼクリアしていることからも十分に勝負できる感じになると思います。