開発期間短縮のため？Pixel 9シリーズでデカすぎる2つの懸念点

すでに公式プレス画像や公式マーケティング資料がリークしたことからもGoogle Pixel 9シリーズのデザイン全体や一部新機能を確認することが出来ます。一方でもちろんわからない部分もあり特にソフト面がどうなっているのか不明です。

今回Android HeadlinesがGoogle Pixel 9シリーズの搭載OSに言及していることが判明したのでまとめたいと思います。

ちょっと不安しかない。

先日にGoogleはAndroid15/β4の配信を開始しており開発自体がまもなく終了する可能性が高く海外サイトによると8月中には本配信が開始する可能性があると予測されていました。

少なくともAndroid15/β版の開発進捗からもGoogle Pixle 9シリーズは「Android15」を標準搭載していることに期待していましたが今回の情報によると非常に短期間でありながらもAndroid14を標準搭載して出荷されるとの話です。

Googleは従来フラッグシップを10月に発表/発売していたことからも最新バージョンを標準搭載して発売することが多かったですが今年は例年より2ヶ月近く前倒しになった結果最新バージョンの搭載が間に合わなかったことになります。

現時点でAndroid15の本配信がいつから開始するのか定かではありません。ただすぐに最新バージョンが配信されるなら問題ないと思うかもしれませんが不具合やバグが多いPixelだからこそ標準搭載しているかアップデートをするかで安定性に大きな差が生まれる可能性があります。

GoogleとしてもPixel 9シリーズにAndroid15を標準搭載することを前提に開発を進めていたのであれば違うかもしれませんがアップデートである以上何があるのか不明です。

月毎のセキュリティアップデートならまだしも最初のアップデートがメジャーアップデートになる可能性があるので注意が必要です。

Google Tensor G4の仕様が判明。

またリークしている公式マーケティング資料からもGoogle Pixel 9シリーズは「Google Tensor G4」を搭載していることは確定していますが今回Android Authorityがより詳細に言及しています。

今回の情報通りだとARMv9.2コアをベースにしており全体的にみれば周波数が僅かに高くなっています。ただミドルコアは一つ減っています。このことからも現時点での情報をもとに考慮するとベンチマークはマルチスコアで3%程度しか改善しない可能性があります。

一方で同サイトによると「ミドルコア」とはいえコアを一つ削除した理由として消費電力の改善が目的の可能性と指摘しています。ざっくり言えばパフォーマンスの維持した上で電力効率の改善という流れになります。

ただ一方でGoogle Tensorの電力効率の悪さの原因はCPUではなく「5Gモデム」だと指摘しておりGoogle Tensor G4ではExynos5400に刷新されているとの予測。少なくとも電力効率が改善した上で衛星通信をサポートする可能性があります。

現時点でPixel 9シリーズ全てで衛星通信に対応しているか定かではなく同サイトによるとGoogle Tensor G4+Exynos5300を搭載した機種が開発されていることも判明したとしています。

また事前情報においてSamsungの最新パッケージング技術である「FOWLP」を採用すると予測されていましたが今回の情報だと「FOPLP」を継続採用としています。少なくともExynos2400などと比較すると発熱しやすく処理性能が低いと考えることも出来ます。

何より同サイトによるとGoogle Pixel 9シリーズは開発時間を短縮するために初期のプロトタイプは「Google Tensor G3」を搭載していたとの話。コードネームからもGoogle Tensor G4はあまり進化に期待出来ませんでしたが過去最小のアップデートになったと指摘しています。

GoogleとしてはPixel 10シリーズに全てフォーカスを合わせるためにGoogle Tensor G4やGoogle Pixel 9シリーズの開発にあまり時間をかけなかったのかもしれません。