Googleがすでにティザー動画を公開しているようにGoogle Pixel 9シリーズで初の小型のProモデルである「Google Pixel 9 Pro」を追加する可能性が高い。その名称からもPixel 8 Proに後継機種だと思うユーザーもいるかもしれませんがPixel 8 Proの後継機種は「Pixel 9 Pro XL」になります。
現行のラインナップだとサイズ感を優先すると「Pixel 8」を選ぶしかなくスペックを妥協することになります。ただPixel 9 Proが追加されることでサイズ感もスペックも妥協する必要はなくなる可能性があります。
今回Android AuthorityがGoogle Pixel 9 Proの懸念事項に言及していることが判明したので簡単にまとめたいと思います。
スペックの差別化。
まず一つ目として現行シリーズを確認すると分かりやすいですがアップデートによる差別化です。そもそもラインナップ上でProかそうじゃないかで明確に区別化されているから仕方ないのかもしれませんがPixel 8があまりにも疎かな扱いを受けている印象を受けます。
少なくとも6月のFeature DropでGemini Nanoが統合されたとはいえPixel 9シリーズが統合する第2世代のGemini Nanoにはアップデートで対応出来ずPixel 8 Proのみの対応になるのかもしれません。
また動作要件として同じGoogle Tensor G3を搭載しながらも「動画ブースト」にはPixel 8 Proのみが対応しています。RAM8GBしか対応していないことから仕方ないのかもしれませんが今後ハード的に対応出来ない新機能が増えていく可能性があります。
だからこそPixel 9 ProがPixel 9 Pro XLやPixel 9 Pro Foldと比較して差別化されないか懸念している感じです。とはいえPixel 9のRAMが12GBであることを考えるとRAM16GBに対応しているPixel 9 Proシリーズでの差別化は考えにくいかなと思います。
またカメラ構成もPixel 9 ProとPixel 9 Pro XLでは同じとされているからこそ差別化しにくい状況で、むしろ最上位モデルのPixel 9 Pro XLがちょっと物足りないと感じてしまうかもしれません。
価格の問題。
次に2つ目の懸念事項としてはやはり価格だとしています。新たに小型のProモデルを追加することでPixel 9 Proシリーズは全体的に値上げしやすい状況になります。
先日にはヨーロッパにおける価格がリークしておりベースモデルでみればフランスにおける「Pixel 9 Pro」と「Pixel 8 Pro」の価格は一緒です。単純に考えれば$999という価格設定になり国内でみれば約16万円という感じになります。
またPixel 9 Proがこの価格帯になればPixel 9 Pro XLの価格は必然的にさらに高くなります。執筆時点において同じく小型のProモデルである「iPhone 15 Pro」も15万9800円なので他社と比較すれば特段高いわけではありません。
ただ今までのPixelの価格から見るとどうしても高くなったように見えてしまうかもしれません。何より現時点でアメリカにおける価格もリークしてなければ国内における価格もリークしていません。
そのため実際にどうなるのか不明ですが決して安いと言える価格設定ではない可能性があります。
とはいえ個人的にやはりネックに感じるのは価格やアップデートによる差別化よりも発熱や電池持ちです。事前情報通りであればPixel 9 Pro XLと共通化されているスペックが多く安定性の部分で見れば筐体サイズが小さいほど不利になります。
少なくとも大容量バッテリーを搭載できるわけでもなく排熱が効率的でもないです。あまり話題になりませんがiPhone 15 Proのバッテリーテストの結果を参考にすると12時間58分とiPhone 15 Pro Maxの16時間1分と比較すればかなり見劣りします。
小型モデルの宿命なのかもしれませんが何より安定性の部分が一番気になる感じで、それこそ現行モデルより悪化することがあればかなり厳しいことになるかもしれません。