事前情報からもSamsungは今年の第4四半期にGalaxy Zシリーズで初の派生モデルとなる「Galaxy Z Fold 6 Slim」を正式発表すると予測されています。ざっくりと言ってしまえばGalaxy Z Fold 6より大型化した上で薄型化していることが特徴に。
一方で正式名称か定かではありませんが「Slim」という名称を採用していることからもどれだけ薄型化されるのか非常に気になるところ。今回THE ELECによるとGalaxy Z Fold 6 Slimはほとんど薄型化されないと報告しているのでまとめたいと思います。
ほとんど薄型化されない。
今回の情報によるとSamsungは「Galaxy Z Fold 6 Slim」の折り畳んだ時の厚みが11.5mmからどれだけ下げられるか最終的な検討中であることが判明したとしています。
ちなみにGalaxy Z Fold 6の折り畳んだ時の厚みは12.1mmとなっており今回の情報通り11.5mmであれば「0.6mm」薄型化されることになります。また薄型化に大きく貢献する部分としてはS-Pen用のデジタイザーをカットすることだとしています。
当たり前の話ですがデジタイザーをカットすることでS-Penに非対応になります。一方でデジタイザーの厚みは0.3mmとされており両面に搭載していることから合計で0.6mmの薄型化が可能になるとしています。
ただ逆に言えばデジタイザー以外で薄型化に貢献している部分がほとんどないと考えることができます。何より折り畳んだ状態で見た場合にHONOR Maigc V3は9.3mmでXiaomi Mix Fold 4は9.47mmとかなり分厚い方です。
ちなみにスペック強化型の「vivo X Fold 3 Pro」でさえ11.2mmであることを考えるとGalaxy Z Fold 6 Slimは名称の割には微妙という感じになりそうです。
重くなる可能性も高い。
また事前情報からもGalaxy Z Fold 6 Slimのメインディスプレイは8.0インチでサブディスプレイは6.5インチとアスペクト比が変更されているとはいえ大型化していることに違いはありません。
ただ今回の情報通りであれば想定ほど薄型化していないことからも単純に本体が大きくなった分重くなる可能性が十分にありえ250g前後になるかもしれません。それでS-Pen非対応となるとユーザーからの反応はイマイチになっても仕方ないのかもしれません。
少なくともSamsungとしては薄型化することで本体の耐久性を担保できるのかどうか。そして薄型化のためにより高価なコンポーネントを採用したとしても量産実績がないとなれば今後不具合の原因にもなりかねない。
さらに来年登場するGalaxy Z Fold 7での進化の余地を残しておく必要があることからも薄型化に積極的になれない可能性があります。何よりSamsungは「進化」よりも「使いやすさ」や「価格」など保守的な部分が非常に強いです。
その中でGalaxy Z Fold 6 Slimにチャレンジしていることは嬉しいですが想定以上に中途半端な仕上がりになってしまうのかもしれません。