Googleとしては利益率を改善させるためなのかユーザーのニーズに幅広く応えるためなのか不明ですがPixel 9シリーズでは新たに小型のProモデルである「Google Pixel 9 Pro」を追加する流れとなっており先日公開されたティザー動画かも確認することが出来ます。
折畳式機種である「Google Pixel 9 Pro Fold」を除けば今年のPixel 9シリーズは3モデル構成に。その中でもやはりPixel 9 Proは注目度がかなり高い印象を受けます。
今回はまもなく正式発表されるGoogle Pixel 9 Proのちょっと不安な部分を主観的にまとめたいと思います。
コストカット優先の可能性。
少なくとも事前情報通りであれば「Pixel 9」と「Pixel 9 Pro」の筐体サイズは一緒。さらにPixel 9はデュアルレンズカメラ構成に対してPixel 9 Proはトリプルレンズカメラ構成なのにカメラ部分の大きさは一緒に見えます。
つまり筐体サイズやデザインをある程度共通化することでアクセサリーを兼用できるようにした上でコストカットしている可能性があります。
主な共通部分 | Pixel 9 | Pixel 9 Pro |
本体サイズ | 1520.8×71.9×8.5mm | |
重さ | ? | ? |
ディスプレイサイズ | 6.3インチ | |
SoC | Google Tensor G4 | |
バッテリー容量 | 4780mAh | |
防水/防塵 | IP68 | |
生体認証 | 顔(2D)/指紋(超音波式) |
また直近の情報からも主要なスペックを可能な限り共通化する可能性が高いです。一方で筐体サイズが一緒なのにカメラ含めて一部スペックに違いがあるということは内部スペースの余裕はないことになります。
例えばカメラスペックの差からPixel 9 Proの方が発熱しやすいと思いますが前モデル対比で薄型しているのにベイパーチャンバーを搭載する余裕があるのかなどスペックが強いということは単純にPixel 9よりPixel 9 Proの方が発熱しやすいです。
ユーザーからすればサイズは一緒でスペックで選べるとわかりやすくGoogleとしてもコストカットしやすいですが共通化している部分があるからこそPixel 9 Proの方が逆に自由な設計が出来ていないようにも感じてしまいます。
電池持ちが最大の懸念。
一方で気になる部分としてはやはり電池持ちでGoogle Tensorに移行してからのPixelは特に不安定なので気になるところです。
スペック | Pixel 9 | Pixel 9 Pro | Pixel 9 Pro XL |
サイズ | 6.3インチ | 6.3インチ | 6.7インチ |
表示解像度 | 2424×1080 | 2856×1280 | 2992×1344 |
リフレッシュレート | 120Hz | 120Hz | 120Hz |
輝度(HDR) | 1800nits | 2050nits | 2050nits |
少なくともリークしているスペックを確認するとPixel 9とPixel 9 Proでは地味に差があります。表示解像度で見ればPixel 9 Proは「WQHD+」に対応している可能性がありディスプレイ輝度も高いです。
また採用しているディスプレイ自体は共通してSamsungのM14との話なのでディスプレイ自体の燃費は一緒だと思いますがスペックの差から「Pixel 9 Pro」の方が燃費が悪い可能性。
つまり似たデザインを採用しながらもPixel 9よりPixel 9 Proの方が発熱しやすく電池持ちが悪くなる条件が多い。また大型モデルであるPixel 9 Pro XLと比較してもバッテリー容量の差や筐体サイズの違いから発生する排熱効率などでPixel 9 Proの方が発熱しやすく電池持ちが悪い可能性があります。
正直なところ発熱のしやすさや電池持ちはスペックだけでは絶対判断出来ません。ただ直近の情報をみると条件が悪く正式発表やそれ以降のレビューで一番注目してほしいところに感じます。
少なくとも自分の周りだと「Pixel 9 Pro」に興味を持っているユーザーが多く逆にPixel 9 Proが安定しているのであれば化ける可能性は十分にあり得ます。