SonyはXperia 1Ⅵで現行シリーズの特徴だったアスペクト比21:9をやめた上でXperia 1シリーズの大きな特徴だった4Kをやめています。Sonyによるとクリエイターにとって最適化することが最優先だったことを明らかにしています。
一方で一部噂によるとディスプレイのコストカットからもディスプレイの仕様が大きく変更されたとも言われています。今回はSonyがXperiaで実装した拘りが時代遅れになりつつあることをXperia 1Ⅵである意味認めたと思うのでまとめたいと思います。
アスペクト比21:9の弊害。
SonyがXperia 1で初めてアスペクト比21:9を採用した時にアプリ側もアスペクト比21:9に最適化できるように開発されていることから問題ないとしていました。ただ上下に大きな余白ができる上で本体の横幅が狭いからこそコンテンツ自体は小さく表示される。
また近年や「縦動画」のニーズが高いですがshortなど一部コンテンツは最適化されておらず両端がきれることもありました。厳密に言えば違いますが「アスペクト比21:9」と言えばSonyがシネマワイドと表現していることからも映画が最適化されるようになっています。
一昔前で見ればコンテンツの最上級となれば「映画」だったと思います。ただ映画自体は映画館で見るものではなくなってきており各種ストリーミングサービスでも見ることが出来ます。
もちろん映画館で見るのが好きな人もいると思いますがスマホやタブレットで見るニーズが増しているからこそ、スマホやタブレットでの視聴体験を改善した方がいいという流れになります。
そうなった時に「シネマワイド」という考え方は今の時代に合っていない可能性があり、コストをかけてまで最適化させる必要がなくなってきたのかもしれません。
またXperia 1Ⅵでアスペクト比19.5:9が採用されたことでクリエイターが撮影する時のプレビュー画面の視認性が改善すること。さらに動画など多くのコンテンツが16:9であることからも本体の横幅が増したことでコンテンツが以前より大きく表示されることをSony自体がアピールしています。
クリエイターに最適化させることに大きな違いがありますが今のクリエイターに最適化させ始めたのかもしれません。
4Kの需要はそこまで高くない。
若い世代でコンテンツを楽しむ手段としてYouTube shortやTikTokなどがありますが表示解像度はFHDまでとなっています。歴代Xperia 1シリーズではアップスケーリングすることが出来ると思いますがアプリ側がFHDまでしか対応していないことを考えると2K対応機種であってもFHDでしか表示出来ない。
さらにInstagramのストーリーなども同じくFHDまでとなっておりニーズが高いコンテンツの多くは「FHD」とまりとなっています。このことを考えると4Kはオーバースペックもいいところで2Kすらほぼ必要ないという流れになります。
2Kに対応して欲しかったとの声もよく聞きますが、これからの世代のニーズを考えると2Kですらオーバースペックと判断することができ、FHDに落としたことでディスプレイ輝度の改善や電池持ちの改善の方がより多くのユーザーにとって満足度が高くなると思います。
5Gの開始に合わせて高解像度の動画のニーズが爆増すると言われていましたが現状でみるとそんなことはない。Sonyにとっても拍子抜けだった可能性があり何よりSonyの想定した未来にならなかった可能性があります。
結局のところ、ある意味「4K」も「映画」も今の時代に合っていない可能性があり、拘りがあるユーザーにとってはもちろんニーズがあると思いますがモバイル部門を継続させる上でSonyはその拘りが突き通すのは厳しいと判断したのかもしれません。
今後どうなるのか不明ですが急に流れが変わる可能性は低いのかなと思います。