世代を重ねるごとに品質は改善されているとはいえGoogle Tensorに移行したGoogle Pixel 6シリーズからは何かと不安定な部分が多い。特に多くのユーザーから不満の声がが出ているのが「発熱」と「通信関連の不具合」という感じで、通信関連に関しては何かとやらかしていることが多い印象を受けます。
今回Android AtuhorityがGoogle Tensorを搭載したGoogle Pixelの発熱に言及していることが判明したのでまとめたいと思います。
発熱に悩まされている。
今回同サイトが「あなたのPixelは発熱に悩まされているか?」という内容でアンケートを行ったことが判明しました。少なくとも同サイトでアンケートに答えるユーザーという時点で回答しているユーザーにかなり偏りがある可能性が高いです。
また今回の総票数は「1800人」程度とめちゃくちゃ多いわけではないので注意が必要ですが今回のアンケート結果を確認すると全体の約75%は手持ちのPixelの発熱に悩まされていることになります。
また詳細な数は確認できませんが同サイトによると初代などかなり昔のPixelについて報告しているユーザーもいたとはいえ多くのユーザーはPixel 6シリーズ以降のPixelとしています。
つまりGoogle Tensorに移行してから発熱に悩まされているユーザーが増えたと考えることも出来ます。
ハード的対策は弱い。
Google Tensorに移行してからのPixelを見ているとハード面での発熱対策は他社と比較すればそこまで積極的ではない印象を受けます。そももそもSamsungのプロセスノードを採用した上でSamsungがサプライヤーのSoCを使っている時点でどうしようもないのかもしれません。
ただ今まではそれしか選択肢がなかったことを考えるとGoogleも何かしらの対策をとる必要があり、一つ目としてはグラファイトシートの面積を拡大していること。そして2つ目としては内部温度が上がらないように強めのスロットルダウンをかけていることです。
少なくともPixel 8シリーズで見るとだいぶ発熱は感じにくくなったなと思いますがソフト主軸で制御している感じでソフトでの制御しきれなくなった時に一気に不安定になる印象を受けます。
また消費電力に対して最適化されているという印象も受けず、パフォーマンスを制御しているだけに見えるからこそ電池持ちも余計に悪く感じてしまうのかもしれません。
とはいえベイパーチャンバーを搭載すれば解決するのかという話でもなく、放熱性能を強化すればパフォーマンスの持続性は改善します。ただ放熱されるということは外部温度が上がるので結果ユーザーは発熱を感じやすくなるのでバランスが難しいところでもあります。
何より現状だとスロットルダウンを主軸にして出来るだけ内部温度が上がらないように配慮しているように見えます。
発熱は主観的要素が強い。
また何より発熱の感じ方自体が「主観的要素」が強めです。エントリーモデルやミドルレンジモデルであれば発熱するほどのパフォーマンスに対応していないのでそもそも発熱しにくいです。
ただ近年のPixelは「価格の安さ」が特徴であることからも安いスマホが欲しいと思ってPixelを選んだユーザーも多いと思います。その結果発熱をあまり感じない機種を使っていたユーザーからすればPixelは発熱しやすいのでギャップを感じるかもしれません。
一方でハイエンドモデルを使っていたユーザーからすれば発熱は特段珍しい感じではなくギャップをそこまで感じません。またメーカーによっても発熱対策に差がありXiaomiなど中華メーカーの一部機種は放熱性能を最大限強化してパフォーマンスの持続性を維持しているので本体はかなり熱くなります。
なので個人的には一部メーカーの機種と比較した場合Pixelの発熱はまだまだ可愛いと思っちゃうくらいで、何よりユーザーの使い方次第で印象が変わってくると思います。
個人的には現状のPixelの問題点は消費電力が多いことで結果的に発熱しやすく電池持ちの悪さに繋がっている可能性もあります。Pixel 9シリーズではどこまで改善するのか不明ですが通信関連の不具合など電池持ちや発熱の原因になっている部分はしっかりと対策してきてほしいところです。