海外サイト指摘。SamsungがGalaxy Z Fold 6でも保守的な理由

国内においては7月31日よりGalaxy Z Fold 6とGalaxy Z Flip 6が発売予定。グローバルモデルとのタイムラグが大幅改善した上でキャリアモデルと直販版のタイムラグがなくなった上に直販版にはSamsungオンラインショップ限定のカラバリまで用意。

それだけSamsungは国内市場において積極的に動いていると捉えることができます。今回9To5GoogleによるとSamsungはいずれ折畳式機種市場でシェアを大幅に落とす可能性があると報告しているのでまとめたいと思います。

野望が欠如。

Samsungは2019年に初の折畳式機種である「Galaxy Fold」を発売。それ以降折畳式機種市場を牽引してきた存在であることに違いはありませんが、同サイトによるとGalaxy Z Fold 3の頃から状況が変わってきたと指摘。

Galaxy Z Fold 3とGalaxy Z Foldは非常に似ておりGalaxy Z Fold 6でデザインがブラッシュアップされたとはいえ今までのイメージから大きく変わるものではない。

また世代を重ねるごとにスペックは順当にアップデートを重ねているとはいえバッテリー容量でみればGalaxy Z Fold 2の頃から変わっておらずカメラに関しても他社のような積極的な進化を遂げているわけではありません。

少なくとも「着実な進化」を遂げていることに違いはなくGalaxy Z Fold 6の完成度は歴代トップであることに違いはありません。ただ折畳式機種市場自体は非常に活性化されており先日正式発表されたHONOR Magic V3は折り畳んだ時の厚みが僅か9.2mmと薄型化されたGalaxy Z Fold 6より3mm近く薄い。

さらにGalaxy Z Fold 6より大容量のバッテリーを搭載した上でカメラ性能も優秀。また同サイトによると昨年発売されたOnePlus Openの方がGalaxy Z Fold 6より優れたカメラを搭載した上で$200も安いと指摘しています。

スペックや価格で勝つことが全てではないとはいえ、現状のSamsungを見る限り過去の「野心的な挑戦」を見ることは出来ないと指摘しています。

新規ユーザーの獲得に積極的ではない。

折畳式機種市場のシェアは年々拡大しているとはいえいまだ全体の2%以下です。同サイトによるとSamsungは折畳式機種市場のシェアをより拡大するための施策を過去5年にわたって何もしていないと指摘。

シェア拡大という面で有効的なのが「廉価版」の存在ですが噂はあれど登場することもなくアメリカでみるとGalaxy Z Fold 6やGalaxy Z Flip 6は値下げどころかむしろ高くなっています。

またSamsungによると折畳式機種を購入する大半のユーザーは前モデルからのアップグレードであることを明らかに。このことからもSamsungは新規ユーザー獲得のために何かチャレンジするのではなく既存ユーザーの買い替え促進を最大化するために最新機種の開発を行っている可能性があります。

こうなってくると何か新しい「革新的」なことよりも「保守的」でも使いやすさにフォーカスした進化の方がユーザビリティの改善に繋がります。最後に同サイトによるとGalaxy Z Foldを選ぶ理由としてはアメリカ国内において「安全」な選択肢であって最高の折畳式機種ではないと指摘。

つまりOne Plus Open 2やPixel 9 Pro Foldでハードの品質が改善した上で保証も底上げされた上で、何か魅力的な特徴を持っているのであれば迷わず他社を選択する可能性があることに。

中華メーカーを中心にどんどんわかりやすい進化を遂げていますが、これは「新規」獲得の部分では有効的で、逆にSamsungは新規獲得にフォーカスせず既存ユーザーの満足度を最大化するためだからこそ保守的に見えてしまうのかもしれません。

ただ同サイトの指摘通りであればSamsungは今後シェアを大幅に減少させる可能性があり、何より噂されている折畳式iPhoneが出てきた時には太刀打ち出来ない状態になっているのかもしれません。

現状で新規獲得がメインでないなら強力なライバルが出てきた時にユーザーを奪われるだけになります。

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