シェア維持は困難?Galaxy Z Fold 6の販売目標台数がかなり消極的

少なくともSamsungは国内市場においてかなり積極的になっており、上半期に発表されたGalaxy S24シリーズは従来と大きく異なりストレージオプションやカラバリを豊富に用意した上でキャリアモデルと同日発売と直販版のデメリットが一気に解消されました。

さらに先日発表されたGalaxy Z Fold 6でみると従来はグローバル発表から2ヶ月近くのタイムラグがありましたが、今回は第2次販売国に選ばれており第1次販売国と僅か1週間のタイムラグしかありません。

以前よりどんどんGalaxyを購入しやすい環境が整ってきていることに違いはありません。そして今回SamMobileによるとSamsungがGalaxy Z Fold 6などの販売台数に言及していることが判明したと報告しているのでまとめたいと思います。

消極的な目標。

今回の情報によるとSamsungの幹部がGalaxy Z Fold 6とGalaxy Z Flip 6の販売目標台数について言及していることが判明したとしています。SamsungのRoh Tae-Moon氏によると正確な売上高を見積もるのは難しいとした上で前モデル対比で10%多く販売することが目標だとしています。

少なくとも今回の情報通りであれば、あまり積極的な目標という感じではなく保守的に感じてしまいます。ちなみにGalaxy Z Fold 5とGalaxy Z Flip 5の累計販売台数は1000万台を超えていないとの話もあります。

Galaxy Z Fold 3の時の1000万台を超えたとアピールしていたことを考えると、それ以降は販売台数があまり伸びていない可能性もあり、むしろ販売台数が減少している可能性があるのかもしれません。

また主要地域であるアメリカでは前モデル対比で$100の値上げとなっていることも今後の販売にどれだけ影響するのか気になるところです。

シェアはどんどん減少。

2023年第1四半期から2024年第1四半期にかけての市場調査結果を確認すると折畳式機種市場自体は49%の成長を遂げていることが判明しています。一方でメーカー別でみるとSamsungは前年の58%から23%にシェアを大きく落としています。

一方でHuaweiやHONORなど中華メーカーが順調にシェアを拡大しています。少なくとも折畳式機種といえば「Samsung」というイメージがついたと思いますが直近の調査結果をみるとSamsungは市場のリーダーとしての牽引力を失いつつあります。

むしろHUAWEIの成長が著しく今までグローバル展開に消極的だったvivoも販売地域が限定されているとはvivo X Fold 3 Proで初のグローバル展開。また今後Xiaomiも初のグローバル展開をすると予測されており、来年にかけてはOppo Find N5なども登場する可能性。

さらに来月にはデザインが刷新されるPixel 9 Pro Foldの登場と競争が激化しているからこそ今までのやり方ではシェアを維持するのが厳しいのかもしれません。

通常のスマートフォンであれば市場自体が成熟期なので「使いやすさ」を重視した保守的な進化の方が好まれるかもしれませんが、折畳式機種は成長期だからこそ分かりやすい進化が欲しいと思うユーザーも多く、何より進化をさせやすい時期だと思います。

その中でSamsungは保守的に見えることに加えグローバル市場で選択肢が増えてきたからこそ厳しいのかもしれません。

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