Pixel 8シリーズは為替の影響もあったのか前モデル対比で一気に高価格化したこともありユーザーから厳し目の声が多くなった印象を受けます。少なくともPixel 7シリーズが為替を考えると安すぎたということもあるかもしれませんが他社と比較して大きな特徴の一つである「価格」の優位性は多少物足りなくなってしまった可能性もあります。
今回は例え高価格化したとしてもGoogle Pixel 9シリーズは国内である程度売れると思う理由について主観的にまとめたいと思います。
キャリアの積極的な販促。
Pixel 3シリーズの販売不振からも一時期取り扱いをやめていたdocomoですらPixelの影響を無視出来なくなったのかPixel 7aやPixel Foldから取り扱いを開始しています。
さらにdocomoでの取り扱いが再開したことからもB21/n79に対応と国内の4Gバンドには満遍なく対応したのでPixel自体の隙もなくなった印象です。実際のところキャリアの想定に対してPixel 8シリーズがどの程度売れたのか定かではありません。
ただ今の勢いを考慮すると取り扱いをやめるとは考えにくくPixel 9シリーズに関しても容量構成やカラバリに差があっても大手3キャリアで取り扱う可能性が非常に高いと思います。
またSoftBankやauの施策を見ているとPixel 8にしろPixel 8aにしろユーザーの実質負担金をかなり抑制できるような価格設定にしており積極的なプロモーションを展開しているとも言えます。
一部市場統計によると国内においてキャリアでスマホを購入する人は全体の9割と言われています。さらにキャリアで購入する人の9割は分割払いを利用しているとも言われています。
また先日Xiaomiの発表によると少なくともauにおいてプログラムを利用して購入しているユーザーは全体の8割としており、プログラムでの実質負担金がいかに安いかが重要になってくることに。
つまり本体価格が値上げされたとしても「キャリアにおける「実施負担金」が安いのであればほとんどのユーザーにとって値上げの影響はないと思われます。おそらくPixel 9シリーズでもキャリアは販促を強化してくることを考えるとある程度の数が売れることに違いはないと思います。
選択肢が拡大されたからこそ販促は集中的に。
今年で見ればNothing Phone (2a)やPoco F6 Proなどコスパがいいと評価される機種が数多く登場しており、以前と比較するとメーカー自体が「直販版」にもかなり力を入れてきている印象でGalaxy S24シリーズやXperia 1Ⅵなどは分かりやすい例だと思います。
ユーザーからすれば自分のニーズに合わせた選択肢が増えたのは魅力的だと思いますが売る方からすれば販促は逆に集中させていった方が効率的になる可能性があります。
結局のところコスパがいいと呼ばれる機種は販路が限定的で一部店舗およびオンラインショップでの取り扱い。さらにローカライズが不十分だとキャリアにも取り扱ってもらえないため一部界隈で話題になるとはいえ市場に与える影響はかなり限定的だと思います。
また直販版に力を入れているメーカーは差別化のためかキャリアモデルがイマイチに感じやすい。そうなると自分のようなオタクからすれば直販版を購入するようになりキャリアモデルの売り上げがイマイチになる。
そうなってくるとキャリア自身もあまり力を入れないので結局販促を強化する機種は集約されてくる可能性があります。その中で現状を見るとiPhoneとPixelという感じでPixelがこの立ち位置になれたのは大きいです。
直販版のサポートがイマイチなことがある意味プラスに作用したのか。またPixelはキャリアモデルであってもキャリア向けのカスタマイズはほぼないので直販版とほぼ代わりがない。
そうなるとキャリアでもしっかり売れるのでキャリアもどんどん販促を強化する流れに。このことを考えるとPixel 9シリーズで値上げされたとしても国内ではしっかり売れるのかなと思います。