2021年はXperia PROシリーズから2モデル発売されたこともあり近年のXperiaの中でも最もラインナップが充実していた年でした。一方で先日公開された市場調査結果からもSonyは2023年の国内市場において出荷台数が大幅減少していることが判明。
さらに先日の発表からもモバイル部門は非常に厳しい立ち位置になっている可能性があり今後利益率を改善させるためにラインナップが削減される可能性があります。
今回は認証を通過せど実際に正式発表されていないXperia Aceシリーズについて主観的にまとめたいと思います。
新型が出そうで出ない。
有名なリーカーによると今年登場する新型XperiaはXperia 1ⅥとXperia 10Ⅵのみになる可能性があることに言及。仮にこの情報通りであれば下半期にXperia 5Ⅵが登場することもなくXperia PROシリーズが復活することもないことに。
一方で今年の始めからみると認証を通過していた機種は3機種あります。
立ち位置 | |
Xperia 1Ⅵ | ハイエンド |
Xperia 10Ⅵ | ローエンド/ミドルレンジ |
Xperia Ace | ローエンド/ミドルレンジ |
少なくとも3機種の内一つはワイヤレス充電に対応していることやWi-Fiの対応規格からもハイエンドでXperia 1Ⅵだったと思われます。そして残りの2機種に関してはローエンドもしくはミドルレンジで一つはXperia 10Ⅵで間違いない。
最後の1機種に関しては対応バンドが超限定されていることからも「日本専用モデル」の可能性があると予測されていたのでXperia Aceシリーズが復活する可能性があると予測されていましたが実際に発表されることもない。
この状況は2023年も一緒でXperia Aceの最新機種と思われる機種が認証を通過していましたが実際に発表されていません。なのでSonyは開発しているけど製品発表までには何かしらの理由で至らないのかもしれません。
利益率が悪過ぎる可能性。
Sonyがモバイル部門を継続する上で最も重要視しているのは「利益」の可能性がありフラッグシップモデルに力を入れている印象です。一方でXperia Aceシリーズは以前グローバル展開していた時には「Xperia L」という名称でOEM製品だったと言われています。
つまりSonyが直接開発している製品ではないためデザインの統一性などはないですがその分安いです。Xperia Ace IIに関してはキャリアの販促もありバカ売れしたことが判明していますが後継機種は値上げされたことも影響したのかそこまで話題になりませんでした。
少なくとも「シェア拡大」という面で廉価版は必要だと思いますが、今のSonyにとって優先なのはシェア拡大よりも利益確保の可能性。なのでどんなにシェアが拡大できても薄利多売となる廉価版で利益を確保するのは難しく、何よりに日本市場限定ならなおさらです。
そのため今のSonyの方針に一致していないからこそ廉価版を出すに至らないのかもしれません。またSonyはAppleやGoogleのように端末を利用してもらうことで自社サービスに繋げることが難しいです。
そのため端末では利益がとれなくても自社サービスに課金してもらって収益が改善するのであれば状況が変わってくるのかもしれませんが、現状だとそのようなサービスはなく結局のところ端末自体で利益が出るかどうかになってきます。
だからこそ近年廉価版に消極的になっている可能性があり、何よりXperia Aceシリーズを復活させることでXperia 10シリーズの売り上げが下がる可能性もあり結果利益率がより悪化する可能性もあります。
このことを考えるとSonyは消極的になるしかないのかもしれません。