プログラムだと実質3割弱に。Xperia 1Ⅵのリセールバリューがいいかは買い方次第

最近YouTubeのコメントを見ていると「iPhoneの方がリセールバリューがいいからiPhoneを選んだ方がいい」との声を多々見ますが、少なくともAndroidと比較すればiPhoneの方がリセールバリューが高いことに違いはありません。

ただ正直なところ「リセールバリュー」を最大限活かした運用を出来ているのか正直疑問に感じる部分もあります。今回はXperia 1Ⅵのリセールバリューは本当に悪いのか主観的にまとめたいと思います。

ただ単純に安い/高いでは意味がない。

よく「リセールバリュー」の話においてあるのが以下のような例です。

Android iPhone
購入価格 20万円
売却時(2年後) 10万円 14万円

あくまでもただの例ですが一般的に見れば発売当時の価格が仮に一緒でもiPhoneの方がニーズが高いため値崩れしにくいです。そのため発売から2年近く経過した時の売却価格においてAndroidとiPhoneでは価格差があることが多いです。

今回の例でみるとiPhoneの方が4万円高く売れる設定にしているのでiPhoneの方がリセールバリューが高いということになりますが、正直iPhoneのリセールバリューの高さというメリットを活かしたいのであれば「単純にAndroidより高い」という部分だけで見てみると損をすることになると思います。

少なくともそれぞれの機種においてリセールバリューを最大化できる時もあれば損しているタイミングもあります。また売却する場所やキャリアのプログラムを利用するのかでも状況が変わってきます。

ドコモ/256GB Xperia 1Ⅵ iPhone 15 Pro Max
本体価格 20万9440円 23万6940円
プログラム利用時(1年で返却) 12万5642円 17万4603円
プログラム利用時(2年で返却) 4万8840円 11万7480円

プログラム利用時の価格部分に関しては「免除される残債額」です。つまり買取価格に近くiPhone 15 Pro Maxで見ると1年の使用で実質17万4603円で買取をしてくれることになります。ざっくりとですがiPhoneは発売から1年で約8割の価格で発売から2年で約6割の価格になると言われています。

そう考えると1年で返却した場合は市場価格と同程度ですが2年で返却した場合は約半額となっています。一方でAndroidでみると発売から2年の市場価値は半額弱と言われているのでドコモのプログラム利用だとめちゃくちゃ損していることになります。

あくまでも今回の例で見るとiPhone 15 Pro Maxの方がXperia 1Ⅵよりプログラムを利用した場合に高くひきとってもらえることに違いはありません。ただ市場価格を考慮した場合に「iPhone 15 Pro Max」はプログラムを利用した場合損している可能性があり、リセールバリューを最大化出来ているとは言えない状況にあります。

これは類似したプログラムでもキャリアによって実質負担金が違うので見え方が変わってきます。今回はあくまでもdocomoで考えた場合の話になります。

結局は手放すタイミングが一番重要。

今のフラッグシップの最上位モデルは20万円を超えてくるので多くの一般層は購入しないです。むしろこの価格帯の機種を購入する人は一般層というよりは自分含めて「オタク」だと思います。そうなってくるとアーリアダプターの方も多く短期で買い替える人もそれなりに多い可能性があります。

正直なところリセールバリューを最大限活かせるタイミングは「後継機種が出る直前」だと思います。アーリアダプターの人は後継機種が発表されれば買い替える可能性があり新製品が手元に届けば旧機種を売却する可能性があります。

つまりこのタイミングは多くのユーザーが同じことを考えているので買取価格は僅かに下がる可能性もあります。だからこそ最大化できるのは後継機種が正式発表される直前のタイミングになります。

またこれは発売から2年目でも3年目でも同様で新製品が発表された後に売却すると買取価格を最大化するのが難しくなります。Androidに関してはiPhoneと比較すると値崩れのペースが早いので後継機種が発表される直前では遅くもっと前に売却するのが理想となります。

正直なところ「リセールバリュー」を最大限活かせる買い方をできる人は限定的でほとんどの人にとって現実的ではない。ましてiPhoneはAndroidより高く売れるからといっても市場価値より安い買取価格になるタイミングで売却したら表面上高く見えるだけで実際には損している可能性があることになります。

またXperia 1Ⅵもそうですが基本キャリアのプログラムはキャリアが利益を確保するために損しやすく直販版においてもメーカーの下取り利用は基本損することが多いです。なので一括で購入した上で買取業者やフリマで短期間の使用で売却してしまう。

こうなってくると市場統計からも対応できるユーザーは超限定的なので正直「リセールバリュー」という言葉にあまり囚われない方がいいかなと思います。何より購入する時点でリセールバリューを活かせるかどうか決まってくる感じです。

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