GoogleはPixel 6シリーズでデザインを刷新した際に従来の背面の指紋認証をやめ画面内指紋認証を採用しています。ただ当初は「セキュリティ」を優先させるため認証にかなり時間がかかる印象で、そもそも認証精度も認証速度もイマイチという感じでした。
おそらく「ハード」に起因していた可能性があり、異例となる廉価版である「Pixel 6a」のタイミングで指紋センサーを刷新しています。そのあとは順当にアップデートを重ねて安定していますがまだまだ改善の余地がある印象です。
今回Android AuthorityによるとGoogle Pixel 9シリーズでは超音波式画面内指紋センサーを搭載すると報告しているのでまとめたい思います。
ついに刷新へ。
Pixel 8シリーズのリーク段階でも「超音波式」を採用するとの噂はありましたが実際には採用されず。そのためPixel 8aまでは光学式を採用していますが今回の情報によるとPixel 9シリーズではついに超音波式画面内指紋センサーを搭載すると予測しています。
ちなみにシリーズの中でもPixel 9 Pro Foldは電源ボタンに指紋認証が統合されているため超音波式は採用されず。ただ「無印」であるPixel 9含めた3モデルは共通して超音波式を採用するとしています。
現行モデルが採用している「光学式」は指紋を認証する際に指に光を投射した上でその反射を利用して認証しています。そのため指の表面が乾燥などで状態があまり良くない時や濡れている時などは認証が上手くいかないことが多いです。
さらに周囲の照度が明るい時も影響を受けて失敗する可能性がありますが超音波式はこれら光学式のデメリットに影響を受けにくいです。指の状態には影響を受けると思いますが基本は指が濡れていても大丈夫で何より認証速度がかなり速いです。
また学者によって見解が異なりますが一般的には光学式より超音波式の方がセキュリティは高いと言われています。つまりPixel 9シリーズでは生体認証のセキュリティをさらに強化してくる流れになります。
品質にも拘っている。
また現状で見ると超音波式を採用しているのはGalaxy S24シリーズなどSamsungの一部Galaxy Sシリーズや一部AQUOS Rシリーズで中華メーカーでみるとvivoの一部機種のみが対応している感じでした。
ただ光学式指紋認証センサーでシェアが高いGoodixが超音波式指紋センサーの量産に成功しておりvivo X100 Ultraはいち早く搭載。またGoodix製はコストが低いことからも中華メーカーは今後積極的に採用すると予測されています。
一方で今回の情報によるとGoogle Pixel 9シリーズが搭載しているのはコストが高いQualcomm製3D Sonic Gen 2でGalaxy S24 Ultraが採用しているセンサーを搭載していることになります。
少なくとも品質にも拘っている可能性があり、何よりPixel 9 ProシリーズならまだしもPixel 9にも搭載しているのがすごいところです。先日の情報からもPixel 9シリーズはSamsungのM14を世界で初めて搭載する機種になると予測されています。
このことからもディスプレイにしろ生体認証にしろ拘っており、顔認証に関してもクラス3に対応してくると思うのでセキュリティもかなり意識している可能性があります。
ハードの品質にも何かしら問題があることが多いのでしっかりしたものを採用してくれるのは嬉しいところ。