Xperia 1Ⅵ。Sonyの理想に最も近いサイズ感を採用した機種なのかも

有名なリーカーの指摘によるとSonyは今年の下半期に新型Xperiaを発表する可能性が低いとしておりXperia 5Ⅵは登場することなく2025年の新型Xperiaを待つ必要があるのかもしれません。

一方で出来るだけコンパクトな機種が欲しいと思うユーザーにとってXperia 5シリーズは魅力的な選択肢の一つですがXperia 1Ⅵが一般向けの進化を遂げたからこそXperia 5シリーズとの差別化がしにくい状況となっています。

今回はSonyにとって最もユーザーが取り回しがしやすいサイズ感がXperia 1Ⅵと判断している可能性があるのでまとめたいと思います。

Xperia 1Ⅵのサイズ感。

前モデルと比較してXperia 1Ⅵはアスペクト比が19.5:9に変更された上で表示解像度がFHDに変更されたのが大きな特徴となっています。Sonyによるとクリエイターがコンテンツを作成する際の視認性を改善させるためにアスペクト比を変更したとしています。

ただPixelなどはアスペクト比20:9を採用しており、他にも選択肢がある中でなぜSonyはアスペクト比「19.5:9」を採用したのか不明です。またアスペクト比を変更する上でディスプレイサイズを変更するという選択肢もあったと思います。

ただディスプレイサイズで見ると前モデルと同じとなっており、最上位モデルとしてみれば小さめで無印と見ると大きめと絶妙なサイズ感になっています。あくまでも推測に過ぎませんがSonyが許容できる最低限かつ最大限のサイズ感がXperia 1Ⅵなのかもしれません。

事前情報通りであればXperia 1Ⅵの開発途中にXperia 5シリーズのカットも決まっていたのかもしれません。その時にXperia 1シリーズのユーザーもXperia 5シリーズのユーザーもギリギリ許容できるサイズ感で開発が進められたのかもしれません。

そのため横幅が嵩みますがフラグシップの中では8.2mmと薄い方で重さも200g以下と比較的軽い方です。また本体のスペックやコストとのバランスを見た上でSonyに出来る最適解がXperia 1Ⅵのサイズ感だったという可能性もあります。

ただ歴代Xperia 5シリーズを愛用していたユーザーからすればXperia 1Ⅵは大きいことに違いはないと思います。

コンパクトモデルを開発する余力がない。

Sonyが先日開催した決算発表からもモバイル部門は「成長性」もなければ「収益性」もないことを明言しています。またこのままのやり方だと良くないとしたうえで「利益率」を改善することを今後の目標としています。

なので単純に考えればラインナップを削除することで研究開発費をカットする可能性があるとしています。またXperia 1Ⅵでの進化を見るとXperia 5シリーズとの差別化が非常に難しい。

さらに従来のXperia 5シリーズの良さを継承しながら進化させるとなるとコンパクトな筐体サイズを維持しながらもXperia 1Ⅵ以上の電池持ちを実現する必要があるのでハードルがめちゃくちゃ高いです。

SonyがXperia 1Ⅵでアスペクト比は変更したもののディスプレイサイズ含めて大きく本体サイズを変更しなかった理由の一つとしてコンポーネントの最適化だと思います。

筐体サイズが変更されればコンポーネントを最適化させる必要があり、小型化するのであれば余計にコストがかかります。つまりXperia 1Ⅵは既存のコンポーネントを出来るだけそのまま使い回しできるようにしてコストカットした可能性がある。

一方でXperia 5シリーズでは筐体サイズが違うためどうしても余計なコストがかかりやすい。一方で本体価格が高くなると売れないと開発者からすれば矛盾を抱えたカテゴリーとなっています。

少なくともSonyの状況ではコンパクトモデルを開発する余裕がないこと。またYouTubeのコメントを見ていると「コンパクトモデル」がほしいと思っている人の多くは「安くて取り回しの良いスマホ」が欲しいという感じで、ユーザーによってはサブ機としてほしいとしています。

少なくともメーカーからすれば欲しいと思っているユーザーがある意味「コンパクトモデル」ではないことを考えると消極的になるのは当たり前なのかもしれません。

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