クリエイターからのフィードバックをもとにユーザビリティを中心に進化させたXperia 1Ⅵですが以前のようなXperia特有の尖った部分はなくなってしまいましたがスマホとしてはしっかり進化しており多くのユーザーにとってだいぶ使いやすくなったのかなと思います。
今回は香港版含めてXperia 1Ⅵを約1ヶ月使ってきたので短期レビューを主観的にまとめたいと思います。
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スピーカーはびっくりするくらい優秀。
正直発表前のリークから実際に使うまではXperia 1Ⅵに対して不安な部分が多かったです。ただ体験イベントにおいてSonyの方から直接話をお伺いすることができたことに加え短期間とはいえ今まで使ってきてその不安はだいぶ払拭された感じで満足度は高いです。
はっきり言ってしまうとXperia 1Ⅵは前モデル対比で見れば王道の進化でつまらくなったと思います。一方でスマホとしては一部拘りを捨てて底上げしたからこそ使いやすくなったと思います。
今回はXperia 1Ⅵを約1ヶ月使ってきて他社と比較して特に優れている部分を確認していくと一つ目としてはスピーカーの優秀さでこれは他の機種を使えば使うほど実感するところです。
音量を70%に設定した上でスピーカーテストをしてみましたが音質が優秀と評価されているiPhone 15 Pro Maxと比較すると音量は及ばないという印象です。
またiPhone 15 Pro Maxはステレオ感強めに対してXperia 1Ⅵはサラウンド感強めなので一見Xperia 1Ⅵの方が音が篭って聞こえるかもしれませんが音のバランスが非常に良いと思います。
また音の輪郭がはっきりしているからこそ音自体の臨場感がかなりあるという印象を受けます。
今やスマホのトレンドはベゼルレスデザインですがSonyはベゼルを残してまでフロント部分にスピーカーを搭載しておりユーザーに向かって音をしっかり届けてくれる感じでXperia以外の機種は音の方向がバラバラに感じてしまいXperiaほどの音の広がりを正直感じません。
これは動画にしても音楽にしてもスマホを正面において楽しむ場合に絶対的な強みになります。
正直Xperia 1Ⅳで今のサラウンド感が強めのチューニングに変更された時は違和感がありました。ただそれから2世代にわたってSonyがチューニングを重ねた結果いよいよ完成したという印象です。
何より自分は子供の面倒を見ながら動画を見たりすることが多いのでイヤホンで耳を塞ぐことは滅多にないという感じなのでイヤホンよりもスピーカーの方が優先度が高いです。
またスマホの音量を上げた時にシャカシャカ感が強かったり音がガチャガチャしたりすると逆に疲れるという感じなのでスピーカーは出来るだけ音のバランスが優れている機種がいいです。
少なくとも自分の中でXperia 1Ⅵは最高クラスのスピーカーであり仮に対抗できるならHUAWEI Pura70 UltraやHUAWEI Mate X3など一部HUAWEI製品のみかなという印象です。
動体の撮影にめっぽう強い。
次に2つ目としてはやはり動体の撮影でこれは他社と比較してもかなり優れていると思います。Xperia 1Ⅵでは従来3つあったカメラアプリが一つに統合された上でマニュアル主軸ではなくオート主軸のUIに大きく変更されたことで多くのユーザーにとって違和感なく使えると思います。
ただその弊害として自分が最も愛用していたバーストモードがプロモードのみになったことです。
従来はオートであってもマニュアルであってもバーストモードを使うことが出来ましたがXperia 1Ⅵだとプロモードに限定されてしまったので個人的に使い勝手は悪くなりました。
ただXperiaのカメラの良さの一つが動体の撮影で瞳フォーカスの優秀さを改めて実感します。最近中華メーカーのPVを見ると動体の撮影をアピールしている機種が増えてきており期待して購入して実際に使ってみるとブレブレに撮れて結局期待ハズレに終わることが非常に多いです。
また機種によってはモーションフォーカスのような追従フォーカス機能みたいなものがあります。ただそれでも実際に撮ってみるとブレていることが多く顔にフォーカスが合うか合わないかでもかなり印象が違うからこそXperiaの瞳オートフォーカスはかなり優秀なんだと実感します。
今まで自分が使って機種の中で動体撮影が優秀に感じたのはざっくりとXperiaにPixelです。Pixelに関してはポートレートにおいても動体の撮影が割といける感じで広角と超広角を利用した顔フォーカスと昨年のFeature Dropで追加さればボケ補正の効果が大きいのかもしれません。
その中でPixelとXperiaの大きな違いになるのがバースト撮影があるかどうかでPixelは撮影モード関係なくバースト撮影が出来ないので撮影を失敗したくない時に使いにくいです。
一方でXperiaの場合は撮影に失敗したくない時は何も考えずバースト撮影すればいいと楽です。どちらも顔にしっかりフォーカスを合わせてくれるので動体の撮影はかなりしやすいですがXperiaの方が他社にはない圧倒的なバースト撮影ができるからこそ自分の用途に合っています。
Xperia 1ⅥではUIの変更でバースト撮影がしにくくなったのは残念ですがそれを抜いても動体の撮影にはそもそも強く個人的には子供が小さいうちはかなり重宝するかなと思っています。
ちなみに動体撮影のダークホースとしてHUAWEI Pura70 Ultraで画像処理が早いことに加えブレた部分をAIで補正するためある意味最も分かりやすくAIを使っている機種に感じます。
何よりXperia 1Ⅵのバースト撮影+動体撮影は自分の中でもかなりお気に入りの機能です。
余裕のあるチューニングと電池持ちの良さ。
そして3つ目としてはやはり大きな特徴の一つである電池持ちで自分の使い方だと3日は持ちます。もちろんこれはユーザーの使い方次第で自分のように移動が少なく屋内中心な上にゲームをほぼやらないとなるとフラッグシップモデルとは思えない電池持ちを実現しています。
ベンチマークが低いことからも電池持ちが良いのは当たり前だとの批判も多くありますがゲームをやる人にとって重要なのは200万点を超えることよりも最適化されているかどうかだと思います。
そして自分のようにゲームをやらない人間からすれば200万点とるよりも発熱が抑制され電池持ちが優秀なのかの方が重要になってくるので正直ベンチマークはどうでもいいです。
流石に外気温が30度近くになってくると屋外でポケットに入れておくだけでも発熱を感じます。ただこれは他の機種であっても割と同じで特にカメラを使うとケース越しでもはっきり分かります。
そして発熱がしやすい状況ということは消費電力が増加している可能性もあり本体も内部温度を抑制するためなのか屋内で使っている時よりも簡単に電池が減るという印象を受けます。
これからの時期はどのスマホにとっても過酷で発熱によって消費電力が増えてしまうのであればそもそも電池持ちがいい機種を使っておいた方がいいと思っており結果安心にも繋がります。
自分は炎天下で長時間のビデオ撮影をやったり長時間写真を撮り続けたりすることはないです。ただここ最近外気温が上がってきた中で屋外で子供を撮っている時は発熱を感じることはあっても以前のようにすぐ発熱による強制終了はなかったので個人的には問題なく使えています。
ちなみにHDRにおけるバースト撮影や4K/120fpsはそもそも連続撮影をする人がほぼいないと思うので問題ないかもしれませんがすぐに発熱して120fps撮影は強制終了の流れになります。
自分は写真撮影がメインのため今のところ出番はないですが出来るだけ長尺のビデオ撮影をしたい場合はシューティンググリップを買って撮影持続モードをオンにして撮影した方がいいです。
ただ確認は取れていませんがキャリア版は無効化されている可能性もあるので要確認です。
まとめ。
最後に短期間使った上で気になった部分を確認していきたいと思いますが基本自分はカスタマイズとかに興味がないためデフォルトに近い設定で使っていることが前提になります。
その上でGboardで変換予測の精度が甘いというか次の入力候補をなかなか学習しない印象です。
正式にはなんというのか不明ですが例えば日課で最新記事更新しました!と記事の更新をポストしていますが他の機種であれば「最新記事」と何回か入力していると「さ」と入力すれば「最新記事」という候補が出てくる感じですがXperia 1Ⅵはいつになっても覚えないです。
これはPixel 8aの時も同じで逆にデフォルトで対応していないvivo X100 Ultraなどの方がすぐに学習してくれた感じなのでバグなのか設定の問題なのか正直よく分からないという感じです。
何より自分が拘っている部分がしっかり強化されているからこそ満足度はかなり高いです。他社と比較してトータルバランスが劣っているかもしれませんが自分の使い方にマッチすれば問題なく逆に自分の拘っている部分を満たしてくれる機種が他社にはほぼ選択肢がないです。
だからこそ最近は面白い機種が欲しいと思った時にカメラがぶっ飛んでいる中華メーカーの方が刺激をもらえるのかもしれません。