少なくともスペックで見るとXperia 1Ⅵは前モデル対比でディスプレイは退化していますが、多くのユーザーにとってディスプレイ輝度の改善やアスペクト比の変更などから分かりやすい上に「見やすい」ディスプレイへと進化しています。
またスマホのディスプレイにどこまで求めるかもユーザー次第でXperia 1Ⅴと比較して劣化したとの評価もあれば見やすいとの評価もあり分かれています。今回RedditにおいてXperia 1ⅥのディスプレイのPWM調光について投稿されていることが判明したのでまとめたいと思います。
分かりにくい部分で強い?
一部ユーザーにとってスマホを長時間使えるかで重要になってくるのがPWM調光です。
PWM(Pulse Width Modulation, パルス幅変調)調光とは、ディスプレイの調光(明るさを変える)ための一方式である。OLED/LCDディスプレイで広く使われている方式で、画面を暗くするために電流を下げるのではなく高速で光源のオンオフを切り替えることで、脳の錯覚により画面全体が暗くなったように感知させるものである。
つまり敏感なユーザーにとってはディスプレイの明るさを変える際にチラついて見え眼精疲労や頭痛に繋がることもあります。そのため中華メーカーはかなり強化しておりvivo X100 Proでみると「2160Hz」に対応するなど数値が高いほどリフレッシュレートのようにちらつきを感じにくいです。
その中でXperia 1Ⅵは海外サイトの情報によると240Hz程度と言われています。つまり中華メーカーのフラッグシップと比較する10分の1程度でちらつきを感じやすいことに違いはありません。
ただ今回Redditにおいて以下のように投稿されていることが判明しました。
サムスン、Google、iPhoneのフラッグシップも壮大なディスプレイを持っていますが、しばらくすると、彼らは私の目を疲れさせます。私はいつか12時間スクリーンを使わなければなりません!ソニーのディスプレイは、ちらつき率(PWM調光)が平均的であるにもかかわらず、敏感な目(長時間の使用)に優れているようです。反射防止とアンチグレア技術は、他のどの電話よりも目の疲れを軽減します。このため、彼らは私にとってお金に見合う価値があります。
Sonyが具体的にアピールしているわけではないためどのような対処を行なっているのか不明ですが敏感なユーザーにとって十分に見やすいディスプレイを搭載していることになります。
過度の心配は不要だと思う。
少なくとも「Xperia 1ⅥがPWM調光が低いから目が疲れやすい可能性がある」とこの部分だけを切り取って批判するユーザーもいると思いますが国内で発売されているiPhoneやGalaxyやPixelでみると「480Hz」程度なので正直大差ないというか団栗の背比べという感じです。
なのでGalaxyやiPhoneを使っていてフリッカー現象を認識できない人はXperiaを使ったところで問題ない可能性があります。逆にXperia 1Ⅵを使ってダメに感じる人はGalaxyやiPhoneでも同様にダメな可能性があることになります。
少なくとも国内市場において敏感な人はXiaomi 14 Ultraなど中華系を使う必要がある。もしくはディスプレイの自動調節をオフにするなどシーン関係なくディスプレイの明るさを固定するしかないという感じです。
少なくとも手動調節にすれば自動調節と比較してフリッカー現象が発生する頻度は圧倒的に減ります。妥協案としてはディスプレイ輝度が一番変化しやすい屋外で使う時のみ自動調節をオフにするべきなのかもしれません。
何より今回の投稿をみる限りでは多くのユーザーにとって過度の心配は不要で、むしろスペックの割にはかなり目に優しいディスプレイを搭載しているのかもしれません。