王道の進化を遂げたXperia 1Ⅵ。他社と比較して大きく見劣りする3つのこと

先日より国内おいても直販版が発売されたXperia 1Ⅵですがやはり限定色となる「スカーレット」は非常にカッコいい。香港版含めるここ1ヶ月近く使ってきて不満に感じる部分ももちろんありますがスマホとして見た場合かなり使いやすくなった印象を受けます。

一方で従来の「機材」よりから「スマホ」よりに進化したからこそ物足りなく感じる部分もあります。今回はXperia 1Ⅵを短期間使ってきた上で王道路線に舵きりしたからこそ物足りなく感じる部分について主観的にまとめたいと思います。

クイックメニューの強化。

Xperiaは下手したらPixelよりもピュアアンドロイドに近い印象で良くも悪くもAndroid12以降の悪い部分をそのまま継承している印象を受けます。Xperia 1ⅥではクイックパネルのUIが変更され従来と比較してかなり見やすくなった印象を受けます。

一方で自分だけではないと思いますが大きな不満が「インターネット」の項目です。従来は「Wi-Fi」の項目が独立していたためオン/オフや接続先を簡単に切り替えることが出来ました。

ただAndroid12以降は「インターネット」のタグに変更されたためWi-Fiの設定を弄りたい場合はインターネットをタップしてからWi-Fiをタップすると一手間とはいえ面倒になったと思います。

独自UIを採用しているメーカーの機種の多くは「Wi-Fi」を独立させていますがピュアAndroidに近いPixelやXperiaはそのままという感じです。折角Xperia 1ⅥではUIを刷新したのであればWi-Fiのパネルを独立させて欲しかったように感じます。

顔認証の追加。

以前公開されたSonyの開発者インタビューにおいて「顔認証」を復活させることはないのか?という質問に対して、より高度なセキュリティを求められるアプリが増えてくれば検討する可能性があるとしています。

少なくとも現状だと指紋認証のみとなっており個人的には指紋認証が十分に快適に使えるのでそこまで不満があるわけではありませんが多くのAndroidが指紋認証/顔認証の両方に対応していることからも王道路線を目指すのであれば顔認証を復活させてほしいように感じます。

Android10までインカメラを利用した擬似的に近い顔認証に対応していましたがAndroid11以降は廃止されています。少なくともGoogleのようにDPAFに対応したインカメラ+SoCの組み合わせによって2D顔認証でありながらもクラス3に対応しろとは思いません。

本体のロック解除のみで問題ないので2D顔認証に対応してほしいと思っちゃいます。またデュアルフロントスピーカーを搭載していることからもXperia 1Ⅵでも上下に厚めのベゼルがあります。

もし内部スペースを有効活用できるのであれば各種センサーを搭載することで3D顔認証に対応すれば差別化にも繋がると思います。多くのAndroidはベゼルレスデザインのためにパンチホールデザインの採用が足枷となって3D顔認証に対応している機種はほぼありません。

逆にXperiaは上下にベゼルが残っているからこそ差別化という面でも3D顔認証に対応したら面白いところです。

アプリの複製機能。

最後に3つ目としてアプリの複製機能です。自分は仕事用とプライベート用でスマホを2台持ちしていますが、それぞれに各種SNSアプリなどを設定しています。そのため一台持ちをしたいとなった時にアプリの複製機能はほぼ必須ともいえます。

少なくともXiaomiのようにほとんどのアプリを複製できるようにしろとは思いません。ただ一部SNSアプリを複製できるようになるだけでも印象が大きく変わってきます。

現状Samsungや中華系メーカーに多くの機種は一部アプリの複製機能に対応していますがピュアAndroidに近いPixelやXperiaは非対応のままとなっています。事前情報からもGoogleはアプリの複製機能を開発していることが判明しています。

そのためAndroidの標準機能になれば今後Xperiaも対応するのかもしれませんがいつの話になるのか分からないです。だからこそSonyにはGoogleを待つのではなく前もって実装してほしいように感じます。

今はISLANDという仮想空間を作るアプリで実質アプリの複製を行なっていますがアプリ起点であることからも消費電力が多く挙動がおかしい時もあります。だからこそSonyにはより快適に使えるように強化してほしいところです。

最新情報をチェックしよう!