キャリアモデルの弊害。6月最新アプデで一部Pixelへの配信に大幅遅延

Googleによると不具合やバグ対策として四半期ごとに配信されるFeature Dropのβ版であるAndroid QPRをAndroid12の頃から開始しており、さらに毎年4月頃からは最新バージョンのβ版の配信を開始することからほぼ一年中何かしらのβ版が配信されている状況となっています。

逆に言えばここまでβ版でデバックをしっかり行わないと今以上に不具合やバグが増加する可能性があることになります。今回Android Authorityによると一部Pixelは6月の最新のアップデートを受け取っていないと報告しているのでまとめたいと思います。

キャリアモデルの弊害?

先日には6月のFeature Dropを包括した6月の最新のアップデートの配信が開始していますが今回の情報によると一部個体にはまだ配信されていないことが判明しました。

アメリカ現地時間でみると6月11日より配信を開始していますがT-MobileとVerizonのキャリアモデルに関しては1週間以上経過した現時点でも配信されていないとしています。

これはGoogle側に問題はあるのか。それともキャリア側に問題があるのか不明ですが何かしらの調整に手間取っていることに違いはありません。またSIMフリー版の「Pixel 8a」に関してもまで配信が開始していないことが判明したとしています。

国内で見るとおそらくですがPixelのアップデートにキャリアは関与していない可能性が高いです。そのため直販版含めてトラブルがなければ一律でアップデートの配信が開始しています。

一方でアメリカにおいてはどのような仕組みを採用しているのか不明ですが、キャリアで微調整した後にアップデートを配信しているのであれば「キャリアモデルの弊害」と言ってもおかしくないのかもしれません。

何よりGoogleは月例のアップデートを基本は現地時間の第1月曜日に配信することが多く今月でみれば6月3日頃から配信されてもおかしくなった。ただ実際には1週間以上遅れた上に一部個体はさらに遅れているので2週間近く遅れていることになります。

配信時期に拘るなら安定性を重視してほしいですが、その場合は不公平にならないように一律に配信できる準備が整ってから配信を開始してほしいところです。

キャリアはアップデートに関与すべきなのか?

3月頃に発生した「通信関連」の不具合からもXなどでは「キャリアモデル」は「キャリア」がアップデートを管理するべきだとの声をちらほら見かけました。少なくともバグだらのアップデートをGoogleが一律で配信するならキャリアごとにチューニングしてから配信するべきだという考えだと思います。

あくまでも主観ですがアップデートの配信に出来るだけキャリアが関与しない方がいいと思っています。

アップデートはメーカーが直接管理した方がいいと思う理由
キャリア主導にすると配信されないアップデートが出てくる可能性がある
キャリアによってアップデートの配信時期がバラバラになりPixelの魅力が減少する
そもそもキャリアが微調整したところで不具合やバグを減らすことができるのか

例えばSoftBankの「Xperia」は他のキャリアモデルが2年対応していた中で1回のみとアップデートの回数が削減されていました。少なくともGoogleは毎月アップデートを配信していますが、これをキャリアが毎月微調整するのであればコストがかなり嵩むことになります。

つまりコストが嵩むということは現状のような魅力的な価格設定もしにくくなります。またそもそも論ですがキャリアで微調整を加えたことで不具合やバグをしっかり減らすことができるのかも謎です。

仮にそれができるならキャリアモデルで不具合やバグは発生する可能性は低いはずですが、むしろキャリアアプリが原因で不具合が発生することもあるくらいなので正直何ともという感じです。

個人的には現状維持が好ましい感じでキャリアはメーカーのスマホに出来るだけ余計なカスタマイズをせず販売することだけに集中してほしいようにも感じてしまいます。

 

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