スマホは個人情報の塊だからこそ各メーカーはセキュリティの強化に努めています。イメージとしてセキュリティ的に危険な「中華スマホ」に関しても、中国ではGoogle関連のサービスが使用できないことから統一されたアプリストアがない。
そのため各社は自社のアプリストアを提供しているとはいえアプリ全てのセキュリティをチェックすることが難しいからこそ端末自体のセキュリティを強化して対策している感じです。
今回Android PoliceによるとAndroid15でGoogleはさらにセキュリティを強化してくる可能性があるので簡単にまとめたいと思います。
意外と知られていない。
GoogleはAndroidを開発している立場にあるからこそかもしれませんがセキュリティ対策を世代を重ねるごとに強化しており、その一つ目としてはTitan M2チップを搭載していることです。
そして2つ目としては「顔認証」を強化していることです。多くのAndroidメーカーはベゼルのスリム化を優先させていることが多く、パンチホールデザインすら採用しにくくなる「3D顔認証」に対応している機種は現状ほとんどありません。
多くのAndroidが顔認証に対応しているとはいえ「2D」の場合が多く言ってしまえば写真でもロックを解除できることになります。また認証速度が速いほど優秀という風潮もありますが認証自体がテキトーであれば認証速度を速くすることは可能です。
その中でGoogleはPixel 7シリーズで久しぶりに顔認証に対応。Google TensorとDPAFに対応したインカメラを利用することでユーザーの顔をより立体的に認識した上で認証するなど「2D」とはいえ他社の顔認証よりはセキュリティが強化されています。
そしてPixel 8シリーズではGoogle Tensor G3を搭載したことでクラス3の顔認証に対応しています。多くのAndroidの顔認証は2Dであるためセキュリティの観点から本体のロック解除に限定されていることが多いですがPixel 8シリーズはセキュリティが担保されているからこそ支払い時や銀行系アプリのログイン時に顔認証が使えるようになっています。
Android15ではさらに強化する可能性。
一方でアプリの挙動がおかしい時など多くのユーザーはバックグランドからアプリを終了させることが多いと思います。ただそれでも改善しない場合の対処方法の一つとして「強制終了」があります。
今回の情報によるとAndroid15でアプリを強制終了した場合に、そのアプリがウィジェットとして使っている場合合わせて一時停止する可能性があるとしています。少なくとも強制終了したアプリのウィジェットは「グレー」になって次にアプリを開くまでは使えなくなるとしています。
ユーザーがAndroid 15を実行しているデバイスでアプリを強制停止すると、システムは一時的にすべてのアプリのウィジェットを無効にします。ウィジェットはグレー表示されており、ユーザーはそれらと対話できません。これは、Android 15以降、アプリが強制停止されると、システムがアプリの保留中のインテントをすべてキャンセルするためです。
単純にアプリの挙動がおかしいだけであればいいのですが、Googleとしてはセキュリティ対策の狙いがあるかもしれません。また今回の情報によるとAndroid15以降をターゲットとする全てのアプリは24時間枠で最大6時間は「dataSync」フォーレグラウンドサービスを実行できるとしています。
スマホを使う上で一番リスクが高い存在としては「アプリ」でそのためにGoogleはGoogle Play Storeのセキュリティチェック強化やセキュリティアップデートによってAndroidの脆弱性を修正していますがカバーしきれない状態となっています。
だからこそGoogleは徐々にアプリのバックグラウンドにおける仕様も変更しています。何よりセキュリティの面で見れば使わないアプリはアンインストールする/セキュリティアップデートサポートが切れているなら買い換えるなどユーザー自身の日々の使い方が重要になってきます。
現時点でPixel 9シリーズはハード面で何かしらセキュリティが強化されるのか不明です。ただAndroid15と合わせて何かGoogleが仕掛けてきてもおかしくないように感じます。