2024年第1四半期においてSamsungは折畳式機種市場でついにHUAWEIに抜かれてシェア1位から陥落しています。少なくとも2019年にGalaxy Foldを発表してから初のことでありSamsungとしても非常に深刻な状況であることに違いはない。
少なくとも今まではGalaxy Z Flipでシェアを拡大した上でGalaxy Z Foldで技術力をアピールする流れでしたが、このやり方だと売上にしろシェア拡大にしろ製品を根本的に見直さない限り厳しい状況になっています。
だからこそか事前情報通りであれば同社初の上位モデルである「Galaxy Z Fold 6 Ultra」を用意している可能性があるとの予測。今回Android HeadlinesによるとGalaxy Z Fold 6 Ultraは韓国のみの発売にならないと報告しているのでまとめたいと思います。
中国向けのモデルが存在に
事前情報からもGalaxy Z Fold 6 Ultraの韓国向け/内部コードとモデル番号はリークしていました。
内部コード | モデル番号 | |
韓国 | Q6A | SM-F958N |
中国 | SM-W9025 |
今回の情報によると中国向けと思われる「Galaxy Z Fold 6 Ultra」がデータベースから発見されたとしています。ただ中国においてGalaxy Zシリーズはグローバルモデルと異なりGalaxy Wシリーズとして発売されています。
ちなみに現行シリーズでみるとGalaxy W24とGalaxy W24 Flipと発売されていることからもGalaxy Z Fold 6 Ultraの中国向けモデルはGalaxy W25 Ultraとして発売される可能性があることに言及しています。
また2025年始めに正式発表が予測されていた「Galaxy Z Fold 6 Slim」はこの中国向けモデルのことを指していたのではないかとも指摘しています。
Samsungとしててもピンチ。
一部情報によるとSamsungは中国市場でのシェアが僅か「1%」程度と言われており、中国でのシェアがないからこそ早期に中国の工場を閉鎖するなど優遇をやめています。
ただ折畳式機種市場に限定すると10%以上のシェアを獲得していることから折畳式機種であれば中国市場でも生き残れる可能性があります。その中で中華メーカーの折畳式機種と勝負するとなるとスペックの強化は必須です。
ただ近年のGalaxy Zシリーズをみる限り明らかにコストカット優先でスペックの進化を最小限に抑えつつソフトで勝負している。でもこのやり方では通用しないからこそ上位モデルを追加して中国での反応を見てみるという感じなのかもしれません。
何より中華メーカーは今まで折畳式機種のグローバル展開は消極的でしたが徐々にグローバル展開を始めています。そうなってくるとSamsungがジリ貧になるのは目に見えてわかるので、先に中国市場でリアクションを見た上で今後のグローバル展開に繋げるのかもしれません。