Googleは今年の秋に正式発表する可能性が高いGoogle Pixel 9シリーズでAIをさらに強化する可能性があり、その裏付けとしてゲーム性能にフォーカスしていないPixelがPixel 9でもRAM12GBでPixel 9 Proにシリーズに関してはRAM16GBに強化される可能性があります。
何よりGoogleはPixel 9シリーズでAIの「オフライン処理」をより強化するためにRAMを強化したと考えるのが一番整合性がつきます。今回GSM Arenaによると先日正式発表されたApple intelligenceの対象機種に言及しているので簡単にまとめたいと思います。
当面はβ版として運用されることに。
先日より開催されているWWDCにおいて大きな特徴の一つがiPadOS18やiOS18で追加される「Apple intelligence」だと思います。やはり他社と同様にオフライン処理とオンライン処理に大きく2分化されています。
また基本は本体でタスクを完了される「オフライン処理」の方がセキュリティ上のリスクは低いですが、Appleによると「オンライン処理」に関してもセキュリティを大幅に強化していることをアピールしています。
一方で当初の予測通り最初は「英語」のみ対応した上で「β版」として運用されることに。
My sense is that many of the features in the first iOS 18 beta have come in really hot and this first seed is going to be especially buggy. In fact, some are surprised the first betas are going out tomorrow. As I’ve said, the AI features will be a beta – even at launch in fall.
— Mark Gurman (@markgurman) June 10, 2024
ただちょっと意外だったのがiOS18やiPadOS18の本配信が開始した後でも「Apple intelligence」はβ版としてそのまま運用になることです。どのタイミングでβ版に切り替わるのか不明ですが他言語に対応した上である程度安定した時となればだいぶ先の話になるのかもしれません。
ベンチマークで判断出来ない。
また興味深いところでApple intelligenceへの対応機種でまとめると以下のようになります。
搭載SoC | |
iPhone | A17 Pro |
iPad | M1/M2/M3/M4 |
iPadに関してはMチップを搭載している機種であれば対応することになりますがiPhoneに関しては現時点での対応機種はiPhone 15 Pro/iPhone 15 Pro Maxの2機種に限定されていることです。
AIといってもメーカーによって出来ることが違うため一括りにするのは難しいですがSamsungのGalaxy AIで見ると拡張性を持たせるためか「オンライン処理」機能が多く本体のスペックに出来るだけ依存しないようにしている印象を受ける。
一方でGoogleに関しては「オフライン処理」がメインのため本体のスペックに依存するこからSamsungのように拡張性はないです。何よりPixelに関してはGoogle Tensorに移行してかベンチマークのスコアが低いことへの批判が多いです。
ただ今回のApple intelligenceの対象機種を見るとモバイル向けでは最高クラスとなるAチップでも最新チップに限定されていること。つまりAIを効率よく快適に動作させるために必要なことはベンチマークのスコアで見えないことがより鮮明になったとも言えます。
Googleは今後もおそらくAIを強化するためのチューニングを採用する可能性が高いのでベンチマークスコアは他社と比較すれば見劣りします。ただ今やベンチマークがインフレしていることから意味がない状況になっている中で先を見据えてAIに全振りしているGoogleの判断は正解だったのかもしれません。