国内では6月7日より大手キャリアより発売となったXperia 1Ⅵですが既存ユーザーと他社のユーザーでは評価が大きく分かれる可能性が高く特にディスプレイ周りが分かれやすいと思います。
ただ全体的にみるとXperia 1Ⅵは多くのユーザーにとっておすすめしやすい進化をしています。今回はXperia 1ⅥやXperia 5Ⅵなど2024年上半期時点でおすすめのXperiaについて主観的にまとめたいと思います。
Xperia 5Ⅴがおすすめな人。
現時点でスペック的に見ておすすめできるXperiaはXperia 1Ⅴ/Xperia 5Ⅴ/Xperia 1Ⅵの3機種で今回は他社と比較した上で主観的にどれを選ぶべきなのか確認していきたいと思います。
あくまでも新品かつ直販版を購入することを前提としますが最初に20万円を出せるかどうかです。ここで20万円は厳しいとなるのであればXperia 5Ⅴの一択でライバルになるのはXperia 1Ⅵです。
Xperia 5シリーズはXperiaの中ではより一般受けを狙ったXperiaで分かりやすい特徴としては筐体サイズが今回比較する3機種の中では圧倒的に優秀で横幅が68mmというのはやはり強いです。
ちなみにASUSによるとスマホの持ちやすさいサイズ感として横幅が70mm以下であるとしています。この考えはSonyも一緒の可能性があり実際に比較しても70mmを超えるかで印象が違います。
またiPhone 15やGalaxy S24はコンパクトよりのサイズ感として人気がありますが横幅は70mmを超えているためXperia 5Ⅴの方が片手操作しやすいサイズ感になっているとも言えます。
結局iPhone 15やGalaxy S24は縦幅が150mm以下なのでコンパクトに見えると思いますがこのサイズ感を好むユーザーであれば縦幅が150mm以下でも持ち替えなしで全ての部分はおそらく届かない可能性がありそうなってくると単純にグリップしやすい機種の方が良く感じます。
何よりXperia 1Ⅵが出た以上Xperiaの中でみればサイズ感に魅力が感じるかどうかだと思います。そしてもう一つは単純に本体価格が今回の比較している機種の中では安いという感じです。
少なくともフラッグシップのXperiaが気になるユーザーにとって価格が高いからといってXperia 10シリーズはおすすめしにくく型落ちでもいいからフラッグシップを買った方がいいです。
それくらいXperia 5シリーズとXperia 10シリーズの間には大きな壁があるように感じます。少なくともXperia 5Ⅴをおすすめしやすいユーザーはサイズ感と価格が優先の人だと思います。
Xperia 1Ⅵがおすすめの人。
Xperia 1Ⅵは前モデル対比でみればXperia 5Ⅴの良さを取り込んだ上で進化した印象です。そのためサイズ感は違いますがXperia 1ⅥはXperia 5Ⅴの上位互換という感じです。
逆に言えばXperia 1ⅤとXperia 1Ⅵでは同じシリーズでありながら毛筋が違うという印象です。
少なくともXperia 5Ⅴ対比でみるとXperia 1Ⅵは表示解像度は一緒ですがディスプレイ輝度が大幅強化されており海外サイトのディスプレイテストの結果を参考にするとXperia 5Ⅴは最大で900nits弱に対してXperia 1Ⅵは1300nits程度出るので特に屋外で見やすさが顕著に違います。
また可変式120Hz表示に対応したことでより滑らかに表示される上で電力効率が改善しています。その結果Xperia 5シリーズ最大の特徴であった電池持ちをXperia 1Ⅵは圧倒しています。
ちなみに海外サイトのバッテリーテストの結果を参考にするとXperia 5Ⅴは16時間ちょいに対してXperia 1Ⅵは17時間半という感じなのでスコアで見ればXperia 1Ⅵが強すぎます。
正直ここまで電池持ちを強化する必要はあったのか？と思うこともありますがXperia 1Ⅵでこれだけ電池持ちが改善したからこそXperia 5Ⅴの魅力が減ってしまったという感じです。
またXperia 5Ⅳでは歴代Xperia最高クラスのスピーカーを搭載していたことも影響したのかXperia 5Ⅴでは悪化したという印象でXperia 1Ⅴにも及ばないという印象でした。
そしてXperia 1Ⅵはより優秀なのでXperia 5Ⅴとの間には大きな差があるかなと思います。またカメラに関してもXperia 1Ⅵはペリスコープを搭載しているため幅広い撮影が可能です。
世代が違うため当たり前といえば当たり前ですがXpeia 1Ⅵは前モデル対比で一般向けの進化を遂げたからこそある意味特徴がXperia 5Ⅴに似ており上位互換という感じになっています。
逆に言えばXperia 1ⅥがここまでXperia 5シリーズによってしまったからこそ事前情報通りSonyはXperia 5Ⅵを出せない状況/もしくは出さなくていい状況にしたのかもしれません。
少なくとも今回の3機種の中で悩むならXperia 5ⅤとXperia 1Ⅵで最初に悩んだ方がいいと思います。
Xperia 1Ⅴがおすすめな人。
Xperia 1ⅥとXperia 5Ⅴは随所にSonyの拘りが反映されているとはいえXperiaの中で見ればより使いやすさを意識した機種でスマホとしての使いやすさを求めるならこの2機種のどちらかです。
一方で使いやすさよりもSonyの拘りを堪能したい人にとってはXperia 1Ⅴがおすすめになります。あくまでも主観ですがスマホに高いお金を出すなら安定性や使いやすさよりも何か楽しい要素があった方がいいと思っており使いやすさを意識するなら他社も十分に選択に入ってきます。
少なくともXperia 1Ⅵと比較した場合同じ価格帯のGalaxy S24 Ultraの方がカスタマイズ性が優先なことに加えアップデートサポート期間が長くソフト自体もかなり安定している印象です。
また今後スマホ市場で間違いなく主軸になる可能性が高いAIもGalaxy AIとして強化しており現状をみる限り今後追加されるAI関連の新機能にもある程度対応していく可能性があります。
また2024年第１四半期において世界で最も売れた機種であるiPhone 15 Pro Maxですがエントリーモデルを抜いてこれだけ売れていることを考えるとある意味ベンチマークだと思います。
Androidと比較するとiOSは閉鎖的なため使い勝手が悪い部分や指紋認証に非対応などユーザーによっては不満な部分もあると思いますがハードにしろソフトにしろ品質がかなり高いです。
またiPhone単体でも電池持ち含めて安定していますが真価を発揮するのはエコシステムです。
Sonyは他社と比較すれば製品ラインナップはスマホくらいでスマートウォッチもなければタブレットもない状況でSamsungはラインナップの拡充にかなり力をいれていますがAppleにはソフト面では及ばずという感じでAppleのエコシステムを知ってしまうと抜け出しにくいです。
またiPhoneのアップデートサポート期間は5年以上のことが多いのでXperiaよりは長いです。
結局のところメーカーに嫌悪感がない限り使いやすさという部分では世界トップクラスのiPhoneやGalaxyに及ばずという感じでXperiaの中で使いやすさを求めた時にXperia 1ⅥやXperia 5Ⅴが選択肢に入ってくる感じでXperiaに拘りがなければ他社でもいいかなと思います。
一方でその中でXperia 1Ⅴは異質でバランス型ではなく拘りに特化したモデルと毛筋が違います。
例えば4Kの表示解像度ですが自分の目だとXperia 1Ⅵよりも映像に臨場感を感じることが多いです。またXperia 1Ⅵでは新たにサンライトビジョンに対応していますがこれは屋外の環境で色の忠実性よりも見やすさを優先するモードで暗い部分はバランスを崩してまでも明るく補正します。
つまりXperia 1Ⅴまでのコンセプトであれば絶対に対応することはなかった機能だと思います。またアスペクト比21:9は批判の対象になっていますが自分の目ではコンテンツが小さくなるデメリットよりも単純に持ちやすいメリットの方が大きく気に入っていた部分でもあります。
さらにカメラで見るとXperia 1Ⅵはバースト撮影が使いにくくなったのが個人的にデメリットです。
Xperia 1Ⅵと比較した場合にXperia 1Ⅴはスマホとしてみた場合は使いにくく感じると思います。特にこれは他社の機種を使っているユーザーほど強く感じると思いますがXperiaの既存ユーザーはそこまで違和感ない可能性がありXperia 1Ⅴの方が個人的には面白いと感じる部分が多いです。
これは先ほどの話と重複しますが自分はスマホに使いやさではなく楽しさを求めているので多くのユーザーと真逆の部分を求めているからこそ評価も正直真逆になりやすいです。
少なくとも自分であればXperia 1Ⅴの方が欲しいけどおすすめはかなりしにくいという感じです。一方でXperia 1Ⅵはつまらないと思うけど圧倒的におすすめしやすいかなと思います。
あとは2023年モデルはメジャーアップデートが実質あと1回でセキュリティアップデートが2年という感じなのでアップデートサポート期間が短いのも考慮しておく必要があると思います。
まとめ。
今回は現時点でどのXperiaがおすすめなのか主観的にまとめてみましたがXperia 1Ⅵは面白さを失ったとはいえ使いやすさはしっかり改善されておりスカーレットはマジで楽しみです。
自分自身がスマホに何を求めているかをしっかり把握した上で価格だけで選ばない方がいいです。少なくとも使いやすを求めるユーザーが予算の問題からXperia 1ⅥではなくXperia 1Ⅴを選ぶと失敗したと思う可能性もあるくらいXperia 1ⅤとXperia 1Ⅵは近いようで遠い存在です。
