Xperia 1Ⅵ 短期レビュー。本当におすすめしやすい機種に進化したのか

香港版のXperia 1Ⅵを今まで使ってきて個人的には想定以上に満足度が高いです。今までと比較すれば面白みは減りましたがスマホとしてみれば使いやすさは改善しています。

今回はXperia 1Ⅵを短期間使ってきて気になった部分を主観的にまとめたいと思います。

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バースト撮影が使いにくくなった。

まず一つ目として拘っている人は限定的なのかもしれませんがバースト撮影の使いにくさです。以前のPhoto Proはマニュアル撮影が主軸のカメラUIを採用していたこともあるのかバースト撮影の切り替えも簡単でBASICモードにおいても簡単に切り替えが可能でした。

何より娘を撮りたい時にサクッとポケットから出してバースト撮影に切り替えてオートで撮影出来るのが個人的な魅力でしたがXperia 1Ⅵではプロモードのみと変更されています。

Pモードに関しては以前と比較してノイズリダクションの採用など従来のAモードに近づいた感じですがそれでもオート撮影とはやはり違うので自分の中では汎用性が悪化しました。

ちなみに前モデルと同じ最大秒30コマのバースト撮影に加えHDR撮影の場合は最大秒20コマに対応しており機能自体は退化したわけではありませんが取り回しが悪化したと思っちゃいます。

おそらくSonyがバースト撮影をプロモードに限定したということは需要が少ないんだと思います。シンプルなUIを開発する上で多くのユーザーが使わない機能をアクセスしやすい場所に配置しても無駄になってしまうのでプロモードに限定されてしまったのかなと思っています。

ただ自分はXperiaのカメラで最も重要視していた部分だからこそ残念に感じてしまいます。

またPhoto ProのUIに慣れていたユーザーほど新しいUIにおけるプロモードは違和感があると思いますが一方でカメラUI全体で見ればシンプルで他社の機種と同じ感じになりました。

従来は奥に格納されていたボケモードも簡単にアクセスすることが可能になっておりさらに以前はマニュアル撮影との兼ね合いなのかAI超解像ズームはわざわざオプションでオンにする必要があったり前回の撮影と同じ設定で起動するにはオプションで設定が必要など個人的には面倒に感じていたオプションがなくなって設定の必要がなくなったのは非常に楽です。

どうしてもシンプルなUIを開発するとなった時にマニュアル撮影とのバランスは難しくなります。個人的にはその他の部分でも良かったのでオートで使えるようにして欲しかったなと思います。

ボケモードと望遠画角の癖が強い。

次に2つ目として48mmに新たに対応したことで強化されたポートレートモードですが前モデルの時は24mmの次が85mmと画角差がありすぎたので使いにくかったです。

また24mmの場合でも他社のポートレートモードと比較すると最短撮影距離が長めで手ブレが発生しやすい感じだったので娘を撮る時にちょっとでも動くとブレた写真になってました。

ただざっくり短期間使った上だと最短撮影距離は前モデルよりは僅かに改善した印象を受け24mmであれば以前より手ブレが発生しにくくなった印象で使い勝手は僅かに改善したと思います。

48mmになると被写体が動く場合はなかなか難しいですが想定以上に寄れるので楽しく感じます。個人的には他社でいうポートレートモードを多用することからXperia 1Ⅵでの進化は嬉しいです。

一方で気になる部分として照度や撮影シーンに影響されると思いますが白飛びが非常にしやすいです。夕方の屋内で外が少しずつ暗くなり始めたなというシーンでも白飛びすることがあります。

ちなみに海外サイトによるとボケモードの場合HDRの効きが弱くなることが原因だと指摘しています。

実際にどうなのか不明ですが晴れた日に屋外で娘を撮影しようとした時に背景部分が異常に明るくなれば安定している時もあると個人的にはちょっとよく分からないという感じです。

少なくとも48mmに対応したことでポートレートを撮るのに汎用性が高い画角が追加され最短撮影距離も改善しているので取り回しが良くなっていますが根本的な部分は進化がないです。

また白飛びで合わせて確認したい部分として必ずしもはありませんが超広角はしやすいです。そしてSonyが強化をアピールしている望遠に関しても24mmや48mmの通常撮影であれば白飛びしにくくても85mmに切り替えた瞬間に簡単に白飛びしやすくなるという印象を受けます。

個人的にはズーム撮影時の画質よりも白飛びしやすいことの方がちょっと気になります。もちろん画質も重要ですが白飛びをしてしまうと写真全体のバランスが一気に崩れる印象です。

一方で接写になると同じ85mmでも白飛びしにくくなる一方で変に暗くなる時があります。

他の機種と比較して改めて思うのはペリスコープを搭載していることや望遠機構の改善で最大7.1倍の光学撮影に対応したのは遠方を撮影する際の画質向上という面よりも5倍程度の中距離撮影での表現力を改善させるために強化させたのかなと思っています。

そのため最大21倍撮影と他社と比較すれば短めで10倍を超えると画質はかなり物足りないです。なので望遠でユーザーに撮って欲しい写真は他社と比較すればある意味限定的かもしれません。

テレマクロは楽しい。

カメラ自体は前モデルと比較すると加工感がちょい強めになったのかより明るく補正される印象で開封レビューの時もコメントと頂きましたがユーザーによって好みが分かれると思います。

とはいえ劇的な変化があったかと言われればそんなことはなく比較しないと分からない程度です。従来通り現実をより忠実に撮影するとαシリーズに近い色味で撮影できることが最優先でありながらもスマホとして少しでも分かりやすい写真を撮れるように強化したのかもしれません。

またここ短期間使った上で面白いなと思うのが新たに追加されたテレマクロ機能です。

最低120mmからとなっており最大360mmまでズームすることが可能で被写体に4cmまで寄れます。ただ特徴的なのがオートフォーカスではなくマニュアル撮影なのでちょっと撮影が大変です。

とはいえ本当に被写体にめちゃくちゃ寄りたいとなった時に実際に使ってみるとオートよりマニュアルの方がフォーカスを合わせやすいことを実感しますが場所と被写体を選びます。

同時に手元に届いたvivo X100 Ultraのテレマクロが化け物でオートでもかなり快適に撮れますがXperia 1Ⅵは今までのテレマクロとちょっと違うからこそ個人的には楽しいです。

カメラに関しては気になる部分もあるとはいえ全体的には前モデルの良さを踏襲しています。その上で新機能が追加されたことに加え全体的に使いやすさが改善したという印象です。

現時点で発熱はそこまで気にならず。

そして最後に発熱部分を確認していきたいと思いますが外気温が30度はいかない環境かつ屋外で使っているとそれなりに発熱を感じますがこれは他の機種もほとんど一緒です。

むしろ同じ条件で見るとXperia 1Ⅵより発熱を感じる機種もあったのでマシかもしれません。一方で夜に屋内で娘を気楽に撮っている時でも発熱を感じる時は正直地味にはあります。

ただ熱くなってきたなという感じではなく全体的に暖かくなってきたなという印象を受けます。今の時期でそれなりに発熱を感じるということはやはり真夏はそれなりに覚悟が必要です。

また当たり前ですがHDR/20fpsのバースト撮影などをすると簡単に本体が熱くなります。連続撮影に関しては室内で試す感じだと前モデルと同程度という感じですが真夏になった時にどの程度発熱するのかは実際に試してみないと分からないので現時点で評価は出来ません。

とはいえ自分は真夏に屋外で連続撮影することは考えにくいのでそこまで気にしていないです。あと質問が多かったですが4K/60fps撮影だと前モデルと同様に手ブレが発生しやすいです。

あまり撮り方に拘らず気軽に撮りたいとなったときは4K30psまでかなと思っています。

そしてゲームエンハンサーにAnTuTuを追加した上でパフォーマンスモードに設定してベンチマークを回して欲しいとの要望があったので回してみましたがスコアは100万点前後です。

正直スコアが50万点近く下がったのでわざわざ追加して計測する必要性はないと思います。逆に言えばベンチマークでみれば160万点以上にするのはなかなかむず難しいかもしれません。

とはいえ多くのユーザーにとってはベンチマークで200万点でるよりも発熱がしにくく電池持ちが良い方が優先で何より160万点であっても自分がやるゲームが快適に動けば十分と考える人が多いと思うので正直ベンチマークにそこまで振り回される必要はないと思います。

発熱は今後検証が必要ですが夏手前の外気温であれば不快になるような熱さにはなりにくいです。

本当におすすめしやすい機種なのか。

そしてXperia 1Ⅵは本当におすすめしやすい機種に進化したのかという部分において同価格帯のGalaxy S24 Ultraではより優れたカスタマイズ性に加えサポート期間の長さを実現しています。

またiPhone 15 Pro Maxでみれば強力なエコシステムに加え圧倒的に見やすいディスプレイなどもちろん他社の機種の方が魅力的に感じる部分もありますがXperia 1Ⅵでみれば驚異的な電池持ちの実現に加えスマホトップクラスのスピーカーに対応と良さもあります。

これはユーザー次第で全てにおいて完璧なスマホなんて存在しておらずXperia 1Ⅵで見ても全てにおいてライバル機種を圧倒するの無理である一方で圧倒する必要もないと思っています。

個人的な印象としては前モデルと比較すれば尖りが減ったので面白みは欠けたと思います。またカメラにおいては変に尖った方に進化している部分もあるので中途半端にもみえます。

とはいえ電池持ちの大幅な改善に加えアスペクト比変更やディスプレイ輝度の改善で全体的に見やすくカメラUIの刷新で多くのユーザーが直感的に使えるようになりました。

なので多くのユーザーにとってXperia 1Ⅵの進化は嬉しい方向に進んだように感じます。個人的には面白みが欠けたとは思いますが逆におすすめしやすくなったと思います。

まとめ。

今回はXperia 1Ⅵを短期間使ってきた上で主にデメリット部分についてまとめてみました。どんな機種であっても個人的には不満がない機種なんて存在しないと思っており完璧も求めておらずXperia 1Ⅵで何より気にっている部分は電池持ちとスピーカーが優秀なところです。

まだちょっと先の話ですが何よりSony Store限定のスカーレットが今から届くのが非常に楽しみという感じです

 

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