スペックでは退化。Xperia 1Ⅵのディスプレイは本当に大丈夫なのか

国内では6月7日より大手キャリアから発売予定となっているXperia 1Ⅵですが現状のフラッグシップモデルの中ではトップクラスの電池持ちを実現しています。一方で驚異的な電池持ちを実現した理由の一つとしては前モデル対比でディスプレイのスペックが大幅に退化していることです。

今回はXperia 1Ⅵの香港版を使ってきた上でディスプレイは本当に大丈夫なのか主観的にまとめたいと思います。

既存ユーザーほど評価が分かれる。

今ままでのXperia 1シリーズの批判として「4Kなんてスマホサイズのディスプレイでは分からない」との声が大きかったこともあり、逆に言えば多くのユーザーは気にするレベルではないと思います。

一方で気にすべきは歴代Xperia 1シリーズを使っていたユーザーにとってどのように見えるかだと思います。あくまでも主観ですがXperia 1ⅤとXperia 1ⅥでYouTubeを再生して比較テストをしてみて感じたことをまとめると以下のようになります。

4Kに有用性があったのか?
Xperia 1Ⅴの方が黒の表現力がしっかりしていることから映像に臨場感がある
ディスプレイのチューニングの方向性が一緒だからこそXperia 1Ⅵのディスプレイはちょっとベタ塗りに見える

あくまでも主観なので気になる人は実際に店頭で試してほしいところです。個人的には歴代Xperia 1シリーズの黒の表現力が好きだったことからもXperia 1Ⅵのディスプレイはちょっと物足りなく感じることもあります。

ただ逆に言えば「臨場感」以外の部分に大きな差はない印象を受けます。

2K+対応機種と比較するとどうなのか?

他社と比較する場合ディスプレイのスペックなどに違いがあるのでちょっと難しい部分もあります。ただXperia 1Ⅵはスタンダードモードで「自動クリエイターモード」に「リアルタイムHDRドライブ」のオプションをオンの状態とデフォルトの状態にしています。

一方でGalaxy S24 UltraはWQHD+に設定した上で画面モードは「鮮やか」に設定した上で比較してみましたが、個人的な印象としてはGalaxy S24 Ultraの方が鮮明に見える感じでXperia 1Ⅵの方がちょっとベタ塗りのように見えます。

またiPhone 15 Pro Maxと比較した場合も同様の印象でXperia 1Ⅵの方がベタ塗り感が強く見えます。SonyはBRAVIAのチューニング技術を活かしていることからも他社と比較すると「彩度」は高いように感じます。

一方で臨場感がなく彩度が高いからこそユーザーによってはベタ塗りのように見えてしまうのかもしれません。ただこれは正直ユーザーの好みの次第でディスプレイはメーカーによってチューニングが異なるので好みが分かれます。

メーカーによっては暖色系/寒色系で分かれる感じで中華メーカーの方が彩度が高いチューニングをしていることが多いです。さらに同じ表示解像度でも採用しているディスプレイの品質によって見え方が違うこともあります。

なので一概にスペックで判断することが出来きないのが実情です。何よりXperia 1Ⅴと比較するとXperia 1Ⅵのディスプレイは寒色系から暖色系寄りに見えるので系統はちょっと変わったなという印象です。

正直ここまで拘るユーザーは限定的でXperia 1Ⅵはディスプレイ輝度の改善やアスペクト比の変更で前モデルより「見やすい」ディスプレイに進化したことに違いはないと思います。

何より不安に感じるユーザーこそ実店舗でしっかり確認した方がいいと思います。

 

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