想定外の結果。Xperia 1Ⅵではベンチマークでどれだけのハイスコアを出せるのか

Xperia 1ⅥはGSM Arenaが公開したバッテリーテストからも歴代Xperiaで1位を獲得しており、さらに同サイトがバッテリーテストを実施した機種の中でも歴代2位のスコアを獲得していることが判明しています。

電池持ちに関してはかなり優秀と感じる一方でベンチマークスコアで見ると160万点前後なのでSnapdragon 8 Gen 3搭載機種としてみればスコアはちょっと寂しく感じるかもしれません。

今回はXperia 1Ⅵでハイスコアをとれるのかゲームエンハンサーを利用してベンチマークを回してみたのでまとめたいと思います。

想定外の結果になった。

まず上記の画像はXperia 1Ⅵを開封初日にAnTuTuで計測した結果になります。初期設定がバックグラウンド含めて完全に終了していない状態のため発熱しやすく不安定な部分もありますがトップスコアでみれば164万点は出ています。

一方で同じくSnapdragon 8 Gen 3を搭載したvivo X100 UltraやXiaomi 14 Ultraで見ると200万点近くのスコアが出るためXperia 1Ⅵのスコアは物足りないと感じるユーザーも多く現に一部ユーザーは批判しています。

ただ先日YouTubeのコメントにおいてAnTuTuをゲームエンハンサーに追加した上で「パフォーマンス」に設定すればスコアは改善するのではないか?と質問を頂いたので実際に試してみました。

自分の認識違いだったら申し訳ないですが基本はパフォーマンスと電池持ちを両立する「バランスモード」がデフォルトになっており、パフォーマンスを優先したい場合は「パフォーマンスモード」を選択することになります。

そして計測結果を確認すると1回目に関しては100万点ちょいとゲームエンハンサーに追加する前と比較して大幅に減少しており3回目に関してはゲームエンハンサーに追加した状態は一緒ですが「バランスモード」で計測していますがほぼ変わらずです。

少なくともAnTuTuアプリが最適化されていないことが原因なのかスコアは上がるどころか大幅に減少したことを確認できます。

またゲームエンハンサーからAnTuTuアプリを削除した上でベンチマークをまわしてみた結果が上記の画像になります。実質4回連続ベンチマークを回した感じになりますがそれでもスコアは最後に大幅に改善していることになります。

なので今回試した感じではベンチマークスコアを上げるためにゲームエンハンサーに追加したところで正直意味がないという結果になります。

ベンチマークに固執する必要はない。

本体をめちゃくちゃ冷やした状態でベンチマークを計測すれば170万点近くのスコアが出る可能性もありますが正直実使用の面では意味がないと思っておりベンチマークだけでその機種のパフォーマンスを測れるわけではありません。

むしろゲームをしっかりやりたいユーザーからすれば重要になってくるのはベンチマークスコアよりもアプリやSoCがしっかり最適化されていることだと思います。

Xperia 1Ⅵで見るとSonyはSnapdragon 8 Gen 3を搭載したとはいえベンチマークでハイスコアを獲得するためのチューニングをしているのではなく、余裕を持たせたチューニングを採用することで消費電力を抑えることで発熱自体をしっかり抑制する。

さらに消費電力を抑制できるということは電池持ちの改善に繋がり結果驚異的な電池持ちを実現した可能性があります。よくディスプレイのスペックを落としたから電池持ちが改善したのは当たり前だと言われますが、では逆に同じFHDの表示解像度に対応した機種でXperia 1Ⅵより優秀な機種がないのか?と疑問に感じます。

スマホにおいてディスプレイにおける消費電力が多いことは間違いありません。そのためスペックを落とせば消費電力は抑制出来ますがそれだけでは大幅な電池持ちの改善に期待はできず、Sonyが電池持ちの改善を優先してチューニングしたからこその結果だと思います。

自分はゲームをやらないため評価は出来ませんが、原神などでもしっかり動作しつつ発熱も抑制されているみたいなのでベンチマークが低いことを心配する必要はないのかなと思います。

 

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