先日には香港版を購入したXperia 1Ⅵですが従来のような尖った部分はないとはいえ「一般向け」の進化をしたことからも例年以上に注目度が高くなっている印象を受けます。
一方でXperia 1Ⅵで見るとアメリカや中国で現時点で販売予定がないなどマーケティングが変更されている可能性が高いです。今回は以前Zackbuks氏が指摘した通りの動きになっているので改めて今後のXperiaの動きについてまとめたいと思います。
ラインナップの削減。
直近でみると「Xperia Pro-C」と1インチのカメラセンサーを搭載したコンパクトモデルが開発されているとの噂もありますがリーカーは否定しています。何よりZackbuks氏によると今年登場する新型XperiaはXperia 1ⅥとXperia 10Ⅵのみ、また来年になったらお会いしましょうと投稿しています。
少なくとも同氏は以前より今年で見ればXperia 5シリーズから新型が出ることもなければXperia PROシリーズが復活することはないことを指摘しています。またXperia 1Ⅵの進化ポイントを見るとXperia 5Ⅵを出さないことの裏返しにも見えてしまいます。
Xperia 5Ⅴの特徴といえば圧倒的な電池持ちの良さに加え取り回しのしやすいサイズ感でしたがXperia 1シリーズのように4Kディスプレイやペリスコープの搭載など尖った部分がない分本体価格も安いという感じでした。
ただXperia 1Ⅵでは圧倒的な電池持ちを実現した上で、4Kディスプレイはなくなりましたがフラッグシップモデルの中で大きくもなく小さくもないサイズ感でペリスコープの搭載などスペックの妥協は感じないです。
少なくともスペックだけで見ればXperia 5シリーズの良さをXperia 1Ⅵが吸収したという感じで、逆にXperia 1Ⅵが存在している以上Xperia 5Ⅵは全てにおいて中途半端になる可能性があり出しにくくなったとも言えます。
同氏の発言と合わせるとSonyはXperia 5シリーズを修了させるからこそXperia 1Ⅵでより一般向けに進化させたのでは?と考えることもできます。
撤退の準備を開始している可能性も。
Sonyにとって優先市場である日本において2023年は大幅に出荷台数が減少していることが判明しています。当たり前の話売上が低下すれば利益も減少するため研究開発費を確保するのも難しくなります。
その中でメーカーがとる分かりやすい行動の一つとしては「ラインナップの削減」です。そしてその次に行うのが「コンポーネントのコスト削減」で、生産台数が減少すれば規模の経済が使えなくなるのでコストが増加しやすいからこそコストが高いコンポーネントを採用できなくなる可能性があります。
ちなみに事前情報通りであればXperia 1Ⅵで4Kが廃止になったのはディスプレイのコストカットのためと言われています。少なくとも同氏が過去に指摘した通りであればSonyは第2フェーズまできていることになります。
そしてスマホに限らないですが、第3フェーズとしてアップデートサイクル期間を伸ばしていくと指摘しています。つまり現状は1年に1回は後継機種が出ていますが、今後2年周期とかに変更される可能性もあるのかもしれません。
最後に第4フェーズとして市場から撤退になる可能性があり、Sonyは割と際どい部分まできている可能性があります。何よりXperia 1Ⅵの売上がどうなるのか次第の面もありますが、想定以上に売れなかったとなれば来年は大丈夫だったとしても再来年に登場する後継機種ではまた違った動きになる可能性があります。
Xperia 1Ⅵはクリエイターのニーズに合わせて進化した結果スペックで見れば「一般向け」に進化した感じに見えますが、実際のところは存続させるのが厳しい状態で一般向けの進化しかさせることが出来なかったと考えることもできます。
実質唯一の国内メーカーだからこそ今後も頑張ってほしいところです。