世界最強への挑戦。Xperia 1ⅥはiPhone 15 Pro Maxに通用するのか

Sonyはいわゆる王道路線はモバイル市場で生き残ることが難しいからこそ2019年より現行シリーズに移行してニッチ向けになりましたがスペックでみる限りXperia 1Ⅵでは一般向けの進化を遂げています。

今回はXperia 1Ⅵが国内で圧倒的なシェアを誇るAppleの最上位モデルであるiPhone 15 Pro Maxにどこまで通用するのか比較したいと思います。

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デザインを比較。

まずデザインから確認していきたいと思いますが取り回しの良さに大きな違いを感じます。Xperia 1Ⅵは前モデルと比較するとアスペクト比の変更で横幅がまして74mmになったとはいえiPhone 15 Pro Maxは横幅が76.7mmもあるのでやはり片手操作する際に大きな違いがあります。

iPhone 15 Pro Maxは世代を重ねるごとに横幅がスリム化しており前モデルと比較しても大幅に軽量化したこともあり取り回しは大幅に改善しましたがXperia 1Ⅵには及ばずです。

他社の最上位と比較してXperia 1Ⅵのディスプレイサイズが小さいということもありますがフラッグシップの最上位モデルの中で重さが200g以下に横幅75mm以下は大きなアドバンテージだと思います。

サイドフレームは両機種ともフラット形状を採用していますが質感が大きく異なりXperia 1Ⅵはグリップ力を改善させるためサイドフレームにスリットが入っており独特な質感となっています。

一方でiPhone 15 Pro Maxはチタンを採用した上にマット仕上げとなっています。

ただサイドフレームにアルミを採用した上で表面をチタンでコーティングしたからこそ質感に耐久性が改善した上で本体の軽量化に成功と見た目以上に大きな意味があると思います。

そしてバックパネルは両機種ともガラスを採用していることに加えフラット形状も一緒です。

カラバリによると思いますが手持ちで見ればiPhone 15 Pro Maxの方が指紋は目立ちにくいです。とはいってもXperia 1Ⅵもほとんど気にならないレベルなので正直大差ないと思います。

やはり好みが分かれるとすればカメラ部分のデザインで垂直型を採用しているXperia 1Ⅵの方が個人的にはスッキリしている印象を受けiPhone 15 Pro Maxはカメラ部分だけが世代を重ねるごとに大きくなっているだけでデザイン全体で最適化されているような感じはしません。

何よりiPhoneのカメラバンプはかなり凶悪なのは有名で他のものを傷つけることもあるくらいです。逆に言えばそれだけ耐久性に優れているとも言えますが好みが出るデザインかなと思います。

そしてフロント部分を比較するとXperia 1Ⅵはフロント部分にスピーカーを搭載しているため上下にちょい太めのベゼルがある一方でiPhone 15 Pro Maxはデュアルパンチホールデザインを採用しています。

フロント部分も好みが分かれるデザインでiPhoneはなかなかノッチやパンチはなくならずです。個人的な印象としてはiPhone 15 Pro Maxの方が高級感を感じるデザインを採用しておりXperia 1Ⅵの方がガジェット感が強めですが全体的にデザインがすっきりしていると思う。

デザインの好みに加えあとは取り回しをどれだけ優先している次第かなと思います。

ディスプレイを比較。

次にディスプレイを確認していきたいと思いますがディスプレイサイズに違いはあれどアスペクト比は19.5:9と同じだとされており単純にiPhone 15 Pro Maxの方が大きく表示されます。

YouTubeを再生してみるとパンチホールのせいでコンテンツが欠けてしまうことをどう捉えるかは好み次第だと思います。

あくまでも今回比較した上ではiPhone 15 Pro Maxの方が発色が良く見えるかなという印象を受けます。また素人が見る限りではiPhone 15 Pro Maxの方がより映像が現実的というか鮮明に見えます。

さらに横幅があればあるほどコンテンツは大きく表示されるので必然的に見やすくなります。

ディスプレイ輝度の違い。

そして視認性に大きく影響する部分としてディスプレイ輝度でXperia 1Ⅵは手動調節で792nitsで自動調節は1310nitsとなっていますがiPhone 15 Pro Maxは手動調節で846nitsで自動調節で1787nitsと現状iPhone 15 Pro Maxが世界でトップという感じの仕上がりです。

Xperia 1Ⅵでは屋外でも屋内でもかなり明るくなった印象を受けますがiPhone 15 Pro Maxは特に屋外では強いですが今回比較した限りで屋内ではXperia 1Ⅵの方が僅かに明るく感じます。

Appleの発表によるとピーク輝度で2000nitsとしていますがHDR表示で1800nitsとほぼ差がない状態で表示できるのがすごく何よりSamsungのMシリーズを採用と品質もいいです。

正直Sonyがどんなに拘ってもiPhone 15 Pro Maxのディスプレイには及ばない感じです。

リフレッシュレートの違い。

一方で同じく可変式120Hz表示に対応していますがiPhone 15 Pro MaxはiOSのせいか滑らかに表示されることに違いはありませんがちょっと120Hz対応機種の中で遅く感じます。

一方でXperia 1Ⅵはサクサク感が強めという感じで地味に好みが分かれる部分かなと思います。何よりスマホのディスプレイとしたみた場合iPhone 15 Pro Maxが強すぎという感じです。

基礎スペックを比較。

そして基礎スペックを確認していくとXperia 1Ⅵではアップデートサポート期間が拡張されたとはいえiPhoneは最低でも5年は対応する感じなので及ばずですがユーザー次第です。

またiPhoneはキャリアモデル関係なくAppleから直接アップデートが配信されますがXperia 1Ⅵのキャリアモデルはキャリア経由になるためグローバルモデルとタイムラグがあります。

あとどれだけユーザーが増えているのか定かではありませんがiPhoneはeSIMも充実しています。Xperia 1ⅥはeSIMに対応しているとはいえDual eSIMに対応してるわけでもなくデータ移行の際に転送システムなどもなくXperiaは残念なことにちょっと遅れている印象です。

容量構成を比較。

そして容量構成を確認していきたいと思いますがAndroidとiOSではRAMの容量を比較しても正直意味がなくストレージオプションで見ればiPhone 15 Pro Maxは最大1TBが用意されています。

一方でXperia 1ⅥはSDカードスロットを搭載しているためストレージを拡張できるのが利点です。そしてiPhone 15 Pro Maxはモバイル向けでは世界初の3nmを採用したA17 Proを搭載しています。

とりあえず発熱の程度を調べるためにベンチマークを3回連続で回してみました。

パフォーマンスと持続性。

ベンチマークの計測方法が違うためスコアを比較することに正直意味がないと思います。

なので発熱の程度を確認するために計測終了ごとに外部温度を計測してみましたがXperia 1Ⅵは37.6/38.2/36.5度に対してiPhone 15 Pro Maxは36.3/35.6/36.5度と全然違います。

Xperia 1Ⅵも相当頑張っている印象ですがiPhone 15 Pro Maxは逆に気持ち悪いくらい本体が熱くならないという感じで発売後に配信された修正用アップデート以降ずっと安定しています。

またパフォーマンスの持続性を調べるために3D Mark Wild Life Stress Testを実施してみました。

スコアは比較しても意味ないですがやはり気になる部分として安定率でiPhone 15 Pro Maxは73.9%とSnapdragonを搭載しているAndroidの最上位で実現するのが厳しい安定率です。

ちなみに室内温度が25度の環境かつ定点撮影かつ4K/60fps撮影で長時間撮影をしてみました。両機種とも1時間撮影しきることができ15分ごとに外部温度を計測したところXperia 1Ⅵは32.6/35.2/34.0/33.1度に対してXperia 1Ⅵは40.1/39.4/38.6/44.0度と大きな差があります。

Xperia 1Ⅵも不快になる熱さではありませんがiPhone 15 Pro Maxは熱くなることすらないです。

ちなみにGeekBench 6でスコアを計測してみましたがiPhone 15 Pro Maxの方がやはり高いです。何よりベンチマークでみる限りiPhone 15 Pro Maxの方が発熱が抑制され持続性も優秀です。

あとは今後真夏になってきた時にXperia 1Ⅵがどれだけ崩れないかが重要に感じます。

バッテリー関連を比較。

そしてバッテリー関連を確認すると近年のPro Maxの電池持ちは圧倒的に強かった印象です。ただ海外サイトのテスト結果を参考にするとXperia 1Ⅵは17時間27分とXperia 1シリーズで初めて上回った感じで何よりXperia 1Ⅵのスコアが異常でここまで改善できたのが逆にすごいと思います。

とはいえ多くのユーザーはiPhone 15 Pro Maxの電池持ちでも十分満足できると思います。個人的な印象としてはiPhone 15 Pro Maxは待機状態における消費電力がかなり多く一方でXperia 1Ⅵは使っている時はiPhone 15 Pro Maxよりちょい減るのが早いく感じます。

充電速度に関してXperia 1Ⅵは充電開始30分で50%でフル充電に要した時間は90分でiPhone 15 Pro Maxは充電開始30分で46%でフル充電に要した時間は109分と地味に差があります。

ただワイヤレス充電に関しては充電速度が一緒なのでバッテリー容量が多いXperia 1Ⅵの方が充電により多くの時間がかかる可能性があり何よりQi 2に対応しているのは羨ましいところです。

その他を比較。

そして防水防塵は共通してIP68ですがイヤホンジャックはXperia 1Ⅵのみが対応しています。生体認証は両極端という感じでiPhone 15 Pro Maxは3D顔認証のみに対応しておりXperia 1Ⅵは逆に指紋認証のみに対応となっており個人的にはXperia 1Ⅵの方が認証しやすいです。

一方でセキュリティを考えるとiPhone 15 Pro Maxの方が圧倒的に優れていると思います。そして音量を70%に設定した上でスピーカーテストをしてみましたがiPhone 15 Pro Maxはステレオ感MAXという感じでXperia 1Ⅵの方がこもって聴こえるかもしれません。

何よりXperia 1Ⅵは音の広がりをかなり意識しているのでチューニングの方向性が全然違い好みも分かれると思います。

カメラを比較。

最後にカメラを確認したいと思いますがXperia 1Ⅵのメインカメラセンサーは1/1.35インチのIMX888を搭載しておりiPhone 15 Pro Maxは1/1.28インチのIMX803を搭載との話です。

またXperia 1Ⅵは85mmから170mmの光学シームレスズームに対応している一方でiPhone 15 Pro Maxは光学5倍ズームで超広角を利用したマクロ撮影には両機種とも対応しています。

さらにXperia 1Ⅵはマニュアルフォーカスとはいえテレマクロ撮影にも対応しており、とりあえず写真の撮影をしてきたのでご確認下さい。

超広角で撮影。

今回のサンプルはXperia 1Ⅵ/iPhone 15 Pro Maxの順番になっているので予めご了承下さい。

Xperia 1Ⅵは全体的に白飛びしている印象を受けます。

広角で撮影。

次に接写をしてみました。

いつものことですがiPhone 15 Pro Maxは被写体が小さくなればなるほど被写体に全然寄れなくなります。

近年のiPhoneの色味が落ち着いてきたこともあり今回のサンプルを見るとXperia 1Ⅵの色味に近い印象を受けます。

ポートーレートで撮影。

まず撮影に失敗してフォーカスが全然違うところにあっています。正直プレビュー画面でもひどいことになっていたので失敗したのも納得という感じです。

ギリギリフォーカスが合ってくれたという印象です。

次に2倍で撮影してみましたが被写体に寄ることもできずフォーカス精度もイマイチです。

ほぼ奇跡的に上手く撮れたサンプルです。

次にXperia 1Ⅵの光学ズームとなる3.5倍に合わせて撮影してみました。

解像度はまだiPhone 15 Pro Maxの方が優秀という感じでしょうか。何よりiPhoneのポートレートは物撮りに向いておらず、その名称通り人物を撮ることに最適化されている印象です。

Xperia 1Ⅵのポートレートモードも決して取り回しが良いとは言えませんがiPhone 15 Pro Maxよりはまだマシという印象です。

接写してみた。

次に出来るだけ同じ画角になるように接写してみました。

次に2倍ですがiPhone 15 Pro Maxは相変わらず寄れないです。

そしてXperia 1Ⅵでは光学となる3.5倍で撮影してみましたが、流石にiPhone 15 Pro Maxがデジタルズームということもありノイズに大きな差があります。

次に両機種とも光学ズームとなる5倍で撮影してみましたがXperia 1Ⅵは僅かに白飛び気味でiPhone 15 Pro Maxは色潰れしているように見えます。

Xperia 1Ⅵにとっては光学となる7倍で撮影してみましたがiPhone 15 Pro Maxは塗り絵みたくなってきました。

最後に10倍で撮影してみましたがXperia 1Ⅵの方が圧倒的に優秀です。

望遠で撮影。

次に1倍で撮影してみましたがiPhone 15 Pro Maxのサンプルは左上部分によく分からない現象が発生しています。

次に3.5倍で撮影してみましたがXperia 1Ⅵは光学ズームとはいえ白飛び気味に見えます。

次に両機種とも光学となる5倍で撮影してみました。

10倍で撮影してみましたがXperia 1Ⅵの方がノイズが多い印象を受けます。

次に15倍で撮影してみましたが接写の時と異なりXperia 1Ⅵは遠距離を撮影するという意味でのズーム撮影にはあまり向いていない印象を受けます。なのでやはり前モデルと同じく中距離以下で表現の幅を持たせる意味で強化したのでありズーム性能を強化したというのはちょっと違うと思います。

 

マクロで撮影。

次に超広角を利用したマクロで撮影してみました。

Xperia 1Ⅵのマクロ撮影はちょっと寄りたい時に使うイメージでiPhone 15 Pro Maxのようにしっかり寄れないです。なのでしっかり寄って撮影したい時はテレマクロを使う流れになると思います。

超広角(低照度)で撮影。

次に低照度の環境で手持ちで撮影してみました。ちなみに両機種ともナイトモードを固定することは出来ず自動判定になります。

iPhone 15 Pro Maxの方がまだ白飛びが抑制されている印象です。

広角(低照度)で撮影。

ざっくり比較した印象だとiPhone 15 Pro Maxの方がナイトモードへの切り替えがシビアです。

シーンにによってはほとんど変わらない印象です。

なんか上記のサンプルだとiPhone 15 Pro Maxは変な風に加工されていることを確認できます。

望遠(低照度)で撮影。

次に2倍で撮影してみました。

次に3.5倍で撮影しましたがXperia 1Ⅵはナイトモードがトリガーしていません。

そしてiPhone 15 Pro Maxは光学となる5倍で撮影してみましたが雲泥の差です。

最後に10倍で撮影してみましたがズーム性能はiPhone 15 Pro Maxの方が一貫して安定しています。

まとめ。

今回はiPhone 15 Pro MaxとXperia 1Ⅵの比較レビューをしてみました。直販版で見るとiPhone 15 Pro Maxの256GBは18万9800円でXperia 1Ⅵは18万9200円です。

改めて思うのはXperia 1Ⅵの価格はかなり頑張ってくれている印象で価格では負けなくなっただけでも大きいと思います。一方でスマホとしての完成度で見ればiPhone 15 Pro Maxの方が高いように感じます。

何よりiPhone 15 Pro Maxはさらに強力なエコシステムがあることを考えると多くのユーザーがApple製品を使った時の満足度が非常に高くなるのは納得かなという印象です。

 

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