先日には国内でのローカライズは不十分とはいえXiaomi 14 Ultraがついに国内で発売されました。さらに初期在庫が完売したとも言われており今まで興味がなかったユーザーにも広く認知している印象を受けます。
ただ正直今までの国内市場ではこれだけカメラが尖ったスマホがなかったのも事実で興味を持つユーザーが多いのかなと思います。今回はカメラに極端に特化したvivo X100 UltraとXiaomi 14 Ultraの比較レビューを主観的にまとめたいと思います。
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デザインを比較。
個人的にはハイエンドモデルなら使いやすさや安定性よりも何か尖った特徴が欲しいところです。今回はカメラに特化しすぎたvivo X100 UltraとXiaomi 14 Ultraを比較したいと思います。
まずデザインから確認していきたいと思いますが筐体サイズに関しては意外にもほとんど一緒です。
厳密に言えばvivo X100 Ultraの方が僅かに縦長という感じですが持ちやすさに大きな影響ないです。デザイン上で好みが分かれる部分として一つ目はフロント部分含めたサイドフレームのデザインだと思います。
Xiaomi 14 Ultraはvivo X100 Ultraと比較するとバックパネルはそこまで湾曲していないです。
一方でフロント部分においてvivo X100 Ultraは従来のEdgeディスプレイという感じですがXiaomi 14 Ultraは実使用部分はほぼフラットにしてベゼル部分のみEdgeさせている感じです。
そのためフロント部分のEdgeに違いがあることからもvivo X100 Ultraのサイドフレームはかなりスリム化されている一方でXiaomi 14 Ultraはちょっと太めのサイドフレームです。
ただXiaomi 14 Ultraのサイドフレームはフラット形状なのでスッキリしている印象です。両機種とも手持ちで見ればサイドフレームはアルミが採用されておりvivo X100 Ultraはサイドフレームがスリム化されていることからも片手で持った際に手に刺さる印象を受けます。
またvivo X100 Ultraの方が重量もあることからも取り回しはちょっと悪いかなという印象を受けます。
次に2つ目としてバックパネルの材質でvivo X100 Ultraはカラバリ関係なくガラスを採用しています。一方でXiaomi 14 Ultraはレザー基調となっておりカメラっぽさをより感じるデザインです。
両機種とも指紋が目立ちにくいことに違いはありませんがvivo X100 Ultraの方が僅かに目立つとはいえメンテは楽に感じます。一方で手持ちのXiaomi 14 Ultraはホワイトでぱっと見かなり汚れそうに見えますが実際のところ思っていたよりも汚れないという感じでちょっと汚れたら水拭きすれば落ちます。
個人的にはvivo X100 Ultraの方が高級感を感じますがこれは完全に好みの問題だと思います。
そして3つ目として両機種とも巨大なサークル型のカメラデザインを採用していることに違いないです。ちなみにvivo X100 Ultraはこの見た目でトリプルレンズカメラに対してXiaomi 14 Ultraはクアッドレンズカメラ構成となっていますがvivo X100 Ultraの方がカメラ部分が大きいです。
正直両機種ともサイズ感にしろ全体的なデザインにしろ似ている部分が多いかなという印象なので分かりやすく好みが分かれる部分としてはやはりフロント部分のデザインだと思います。
ディスプレイを比較。
次にディスプレイを確認していきたいと思いますが筐体サイズが近いこともありディスプレイサイズやアスペクト比や表示解像度もほとんど一緒という感じで逆に言えばこれが今の普通なのかもしれません。
また可変式120Hz表示に対応しており個人的にはほとんど違いを体感できないくらいです。
ディスプレイ輝度の違い。
一方で気になる部分の一つ目としてディスプレイ輝度でピーク輝度は面白いことに同じです。ちなみに海外サイトを確認するとXiaomi 14 Ultraは手動調節で493nitsですがサンライトモードをオンにすることで710nitsに強化することができ自動調節で1281nitsです。
一方でvivo X100 Ultraのテスト結果が公開されていませんがvivo X100 Proとほぼ同じ可能性があります。なのでvivo X100 Proを参考にすると手動調節で575nitsで自動調節で1472nitsです。
実際に屋外でサンプルを撮影していた時はvivo X100 Ultraの方が見やすいかなという印象を受けます。
一方で屋内で比較するとほとんど差を感じることはないですがXiaomi 14 Ultraの方が僅かに明るいという感じでvivoの機種は屋内で使っている時は明るいと感じることあまりないです。
先日より一部市場で発売されたvivo X Fold 3シリーズがかなり明るくなった印象だったのでなぜvivo X100 Ultraではvivo X Fold 3シリーズと同様に強化しなかったのか残念です。
ディスプレイのチューニングの違い。
またvivo X100 Ultraは最大の特徴であるカメラで撮影した写真や動画を本体でより忠実に表示できるようにするためにカラーマッチ関数はCMF2015に対応している一方でYouTubeなどを再生している時は当たり前なのかもしれませんがその恩恵をあまり感じられないです。
少なくとも快適に使えますがディスプレイ関連ではあまり派手なスペックがない印象です。他社は派手なピーク輝度に対応していますが両機種とも中華メーカーの割には堅実な印象を受けます。
あとはデザインの部分とも重複しますがEdgeディスプレイかどうかで好みが出るかなと思います。
画面内指紋センサーの違い。
ちなみに両機種ともディスプレイが湾曲していることもあるのかフィルムは標準装着されています。またXiaomi 14 Ultraは光学式画面内指紋センサーに対してvivo X100 Ultraは超音波式を採用しています。
Xiaomi 14 Ultraでも困ることはありませんがvivo X100 Ultraの方がより快適です。僅かな差とはいえやはり超音波式を採用しているだけでもストレスが軽減される感じです。
基礎スペックを比較。
そして基礎スペックを確認するとOSは両機種ともAndroid14をベースにしたカスタムUIを採用しています。個人的にはHyperOSの方が癖が強めでvivoの方が他社と比較した場合そこまで癖がない印象を受けます。
一方でvivo X100 Ultraは残念なことに中国市場以外で発売されない可能性があります。何より大陸版なのでGMSを標準搭載しておらず通知面含めて大陸版特有の癖があります。
一方でXiaomi 14 Ultraは周知の通り国内でも発売されておりGMSももちろん標準搭載しており一般ユーザーからハードルが低いのはXiaomi 14 Ultraになってきます。
アップデートサポート期間は両機種とも同じですが国内販売されているXiaomi 14 Ultraの方が保証含めたサポートは当たり前ですが強いのでvivo X100 Ultraは全く及ばずです。
容量構成を比較。
そして容量構成においてXiaomi 14 UltraのグローバルモデルはRAM16GB/ROM512GBの一択です。一方でvivo X100 Ultraは大陸版しかないですがストレージオプションは3択になっています。
ちなみにSDカードスロットがないことと空いたストレージを活かした仮想RAMへの対応は共通です。そしてSnapdragon 8 Gen 3を共通搭載しておりベンチマークを3回連続で回してみました。
パフォーマンスと持続性の違い。
トップスコアで見るとvivo X100 Ultraの方が一応高いですが体感できるような違いではありません。少なくとも両機種ともパフォーマンスで困ることはそうそうないのかなと思います。
ただ一方で気になる部分として内部温度でXiaomi 14 Ultraは当たり前のように50度を超えます。
ちなみに計測終了ごとに外部温度を計測してみましたがvivo X100 Ultraha35.8/40.2/42.1度に対してXiaomi 14 Ultraは39.5/41.4/43.6度とやはりXiaomi 14 Ultraの方が高いです。
Xiaomi 14 Ultraは放熱性能は最大にしてパフォーマンスの持続性を維持するという感じで本体がめちゃくちゃ熱くなりやすく特にサイドフレームが熱いので不快に感じることが多いです。
決してvivo X100 Ultraも大人しいわけではありませんがXiaomi 14 Ultraよりはまだマシに感じてしまいます。そしてパフォーマンスの持続性を調べるために3D Mark Wild Life Stress Testを実施してみました。
トップスコアは僅かにvivo X100 Ultraの方が上ですがロースコアに関しても僅かにマシです。何よりvivo X100 UltraはSnapdragon 8 Gen 3搭載機種としてみれば68.9%と優秀です。
ただその代償として計測終了後の外部温度を確認すると50.7度でXiaomi 14 Ultraは46.7度なので長時間負荷をかけるとなっても発熱の印象がまた変わってくるという感じです。
ちなみに4K/60fpsで長時間撮影をしてみましたがXiaomi 14 Ultraは計測開始15分ごとに39.7/40.3/43.5/42,9度に対してvivo X100 Ultraは39.2/40.3/39.6/38.1度と少なくとも本体が発熱の影響で不快な熱さになりやすいのはXiaomi 14 Ultraという感じです。
バッテリー関連を確認。
そしてバッテリー関連を確認するとバッテリー容量はvivo X100 Ultraの方が多くXiaomi 14 Ultraは大陸版とグローバル版でバッテリー容量が違うのが謎で少しでも多い方が良かったです。
海外サイトを参考にするとXiaomi 14 Ultraのバッテリーテストの結果は11時間25分と良くないです。少なくとも自分の使い方でも電池持ちが悪いという印象でカメラを多用するとさらに悪くなります。
一方でvivo X100 Ultraに関しては数日試した感じなので何ともですが大陸版ということもあり消費電力が少なめでvivo X100 Proより優秀かは何ともですがそこまで悪くない印象です。
ここに関しては今後しっかり様子見をしていく必要がありますがXiaomi 14 Ultraより現時点でも優秀に感じます。そして充電速度に関してはXiaomi 14 Ultraの方がワイヤレス充電は圧倒的には速いです。
ちなみに海外サイトを参考にすると充電開始30分で93%でフル充電に要した時間は34分です。一方でvivo X100 Ultraの方がバッテリー容量が多いためもう少し時間を要すると思います。
その他を比較。
その他IP68にイヤホンジャックなしは共通で生体認証も顔認証と指紋認証の両方に対応しています。そして音量を50%に設定した上でスピーカーテストをしてみましたがそもそも両メーカーともスピーカーがあまり優秀ではないので正直期待していませんでした。
ただvivoは今までがひどかったのでXiaomi 14 Ultraの方がまだマシかなと思っていました。一方で実際に比較してみるとvivo X100 Ultraの方が音の輪郭がよりはっきりしている印象を受けます。
少なくともvivo X100 Ultraでのスピーカーの進化幅はかなり大きかったように感じます。
カメラを比較。
最後に大きな特徴となるカメラを確認していきたいと思いますがメインカメラは両機種とも1インチのLYT-900を搭載していますがXiaomi 14 Ultraは可変絞りに対応しています。
ただオート撮影だと細かい調節が出来ない上に切り替えも非常に面倒なUIとなっており可変絞りの恩恵を受けたいとなればプロモードを使うしかないのがちょっと残念に感じます。
また広角以外は50MPの1/2.51インチのIMX858を採用しており光学3.2倍に対応した望遠は最短10cmのテレマクロに対応しており光学5倍に対応した望遠は最短30cmのテレマクロに対応しています。
一方でvivo X100 Ultraは1/2インチのLYT-600を超広角に採用しており最大の特徴の望遠は200MPで1/1.4インチのHP9を採用しており高照度から低照度まで幅広く使える印象で写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。
超広角で撮影。
今回のサンプルはvivo X100 Ultra/Xiaomi 14 Ultraの順番になっているので予めご了承下さい。またvivo X100 Ultraは基本ツァイスナチュラルカラーモードでXiaomi 14 Ultraはライカバイブラントモードで撮影しておりそれぞれの特徴が分かりやすいようにしています。
表現の違いなのかもしれませんがXiaomi 14 Ultraの方が僅かに黒潰れしている印象を受けます。
広角で撮影。
次に接写してみましたがXiaomi 14 Ultraは可変絞りに対応していることもあるのか被写体に寄って撮影しやすい印象を受けます。
ただ思っていたよりもピンズレが起きていることが多い印象もあります。
あとはやはり色味の違いで好みがでるかなと思います。
ポートレートで撮影。
次に1倍で撮影してみました。
一方で同じ1倍でもvivo X100 Ultraの方がポートレートモードは寄りやすくなります。
次に両機種とも50mmで撮影してみました。
フォーカス精度もvivo X100 Ultraの方が安定している印象です。
次にvivo X100 Ultraは85mm(光学3.7倍)でXiaomi 14 Ultraは75mm(光学3.2倍)で撮影してみました。
ポートレート全体で見るとvivo X100 Ultraの方がディテールがしっかりしている上で被写体にも寄りやすく安定しています。
とりあえず接写をしてみた。
次に出来るだけ同じ画角になるように通常モードで接写をしてみました。
次にvivo X100 Ultraは3.7倍でXiaomi 14 Ultraは3.2倍で撮影してみました。
次に両機種とも5倍で撮影しておりXiaomi 14 Ultraのみ光学ズームとなっています。
次に両機種ともデジタルズームとなる7倍で撮影してみましたがXiaomi 14 Ultraは僅かにノイズが増えた印象でフォーカスも甘くなってきた印象を受けます。
最後に10倍で撮影してみましたがXiaomi 14 Ultraの方が僅かに色潰れしている印象を受けます。
望遠で撮影。
次に1倍で撮影してみました。
そしてvivo X100 Ultraは3.7倍でXiaomi 14 Ultraは3.2倍で撮影してみましたがXiaomi 14 Ultraの方がノイズが多い印象を受けます。
そしてXiaomi 14 Ultraには光学となる5倍で撮影してみましたがノイズがやはり多めです。
次に10倍で撮影してみましたがXiaomi 14 Ultraの色味がちょいおかしな感じになっています。
15倍になるとかなりの差を感じます。
20倍になるとXiaomi 14 Ultraの色味は戻ってきた感じですがディテールが不安定に。
そしてAIで底上げしている30倍で撮影してみましたがvivo X100 Ultraの方が圧倒的という感じでしょうか。
50倍になるとXiaomi 14 Ultraは塗り絵みたくなりました。
最後に100倍で撮影しましたが遠くを撮る場合でも一貫してvivo X100 Ultraの方が強い印象です。
マクロで撮影。
次にテレマクロで撮影してみました。
何よりvivo X100 Ultraの方がボケ感もしっかり出るので、逆にズーム倍率を調節してあげないと被写体に寄りにくいくらいです。
また単純に20倍ズームで接写してみました。
正直Xiaomi 14 Ultraのズーム性能では及ばないという印象です。また撮影していた気になった部分としてvivo X100 Ultraはカメラが動いていることが分かります。
これは言葉でちょっと説明しにくいですが内部で動いていることが地味に分かるという感じで使ってみると望遠なのか何かわからないですが他の機種にはない感覚があります。
超広角(低照度)で撮影。
次に低照度の環境で手持ちでサンプルを撮影してみました。
超広角で見るとXiaomi 14 Ultraの方が白飛びしやすくノイズも多い印象を受けます。
広角(低照度)で撮影。
Xiaomi 14 Ultraの方が全体的に暗いという印象を受けます。
やはりXiaomi 14 Ultraの方がちょっと白飛びしやすい印象を受けます。
また強い光源があるシーンでもXiaomi 14 Ultraの方が白飛びがしやくゴーストも発生しやすい印象を受けます。
望遠(低照度)で撮影。
まずは2倍で撮影してみました。
次にvivo X100 Ultraは3.7倍でXiaomi 14 Ultraは3.2倍で撮影してみました。
そして5倍で撮影してみましたがXiaomi 14 Ultraの方が明らかにノイズが多い印象です。
次に10倍で撮影してみましたがvivo X100 Ultraはこの時点でも崩れていないのがすごい。
最後に過酷な条件ですが20倍で試しに撮影したとはいえ雲泥の差です。全体的に見ればライカとコラボしているXiaomi 14 Ultraの方がエモい写真が撮れる印象ですが、カメラの完成度として見た場合はvivo X100 Ultraの方が上に感じます。
まとめ。
今回はvivo X100 Ultraを購入したので国内でもカメラスマホとして注目度が高いXiaomi 14 Ultraと比較してみましたがXiaomi 14 Ultraの方が分かりやすいかもです。
一方でvivo X100 Ulltraはズーム性能をどれだけ上手く使いこなせるかが重要になるとはいえ撮り方の幅が相当広がります。個人的にはvivo X100 Ultraの方がカメラの色味など好みなので使っていて楽しいです。