以前リークしたGoogleのタイムスケジュールからも2024年はaシリーズから新型が正式発表されない可能性があると予測されていましたが実際にはPixel 8aが正式発表され先日より一部市場で発売されています。
少なくとも事前情報通りであればGoogleはaシリーズのアップデートサイクルを変更したと言われており、逆に言えばPixel 7aがGoogleの想定ほど売れなかった可能性もあります。
今回はGoogleは廉価版であるPixel aシリーズを存続させる必要があるのか主観的にまとめたいと思います。
ラインナップが中途半端になっている原因。
Pixel 5a 5Gの時のようにSnapdragonを搭載していた時代はSoC含めて棲み分けが出来ていた印象を受けます。少なくともaシリーズはそこそこのスペックで安いけどカメラだけはGoogleのカメラソフトの技術力の高さによって結果コスパがいいという感じでした。
ただ一方で2022年に登場したPixel 6aからはフラッグシップと同じGoogle Tensorを搭載したことでややこしくなりPixel 7aでスペックが大幅強化された結果、フラッグシップの「無印」とあまり上手く区別化出来ていない印象を受けます。
またPixel 8とPixel 8aで見ても似ている部分が非常に多いです。以前は「フラッグシップと廉価版」と絶対的な壁があったように感じますが、今は似ている部分が多いことからも半年遅れで登場する「劣化版」という感じでコスパが良いというよりは単に安いだけと見えてしまう可能性もあります。
GoogleがPixel 8aをイベントなしで正式発表したことを考えると以前ほど「aシリーズ」の存在は重要ではないのかもしれません。だからこそフラッグシップの無印と出来るだけコンポーネントを共通化することでコストカットした結果似たり寄ったりになって中途半端になってしまった可能性もあります。
ラインナップの価格押し上げる要因に。
またaシリーズは他社も同様ですが世代を重ねるごとにコストが増していることから本体価格が上昇。少なくともアメリカでみれば$499になっており決して手放しで安いと言える価格設定ではなくなってきている可能性があります。
また今後世代を重ねていけば$500を突破する可能性もありフラッグシップの価格に近づいていく可能性があります。ちなみにPixel 7やPixel 6はアメリカで$599で販売されていたのでPixel 8aの価格はそれなりに高いとも言えるかもしれません。
少なくとも機種単体で見た場合にインフレの状況などを見れば値上げは仕方ないと思います。ただ一方で個人的に気になる部分として最も安い「aシリーズ」を値上げするということは必然的にフラッグシップの価格も押し上げられることになります。
少なくともフラッグシップとはある程度の価格差が必要であり、逆に価格差がなくなるのであればaシリーズが不要ということになります。Googleが現在どのように考えているのか不明ですが、個人的にaシリーズはラインナップを中途半端にした上で価格を押し上げている可能性がある。
このことを考えると不要と思っており新機種ではないためユーザーの印象が良くないのかもしれませんがAppleのように型落ちとなった機種を値下げした上で併売した方が効率的なのでは?と思っちゃいます。
またPixel 8シリーズでアップデートサポート期間が拡張されたからこそ既存機種の併売はしやすくなった印象もありますが、Googleとしては併売するほどのGoogle Tensorを製造していない可能性があることからも併売に消極的なのかもしれません。
何よりaシリーズは大きく見直した方がいいことに違いはないと思います。