vivo X100 Ultra 開封レビュー。カメラスマホの革命児

従来とマーケティングを変更したのか開発に遅れが出たのか不明ですが昨年の11月にvivoがvivo X100シリーズを正式発表した際に最上位モデルは合わせて正式発表することはありませんでした。

ただ5月中旬にようやく正式発表しており今まで待った甲斐があったなと思える仕上がりになっています。今回はvivo X100 Ultraの大陸版を購入したので開封レビューをしつつGalaxy S24 Ultraと比較レビューをしたいと思います。

開封

まず開封をしていきたいと思いますが他社と比較すると大きめの黒を貴重とした化粧箱です。

付属品を確認すると80W対応の電源アダプター。

次にUSB-Cケーブル。

そしてSIMピンが付属しています。

最後に説明書といつも通りです。

また本体のカラバリに合わせて違う可能性もありますがソフトケースが入っているのはありがたいところです。

ただvivo X90 Pro+の時と比較すると安っぽいただのシリコンケースという感じです。ちなみに最近vivoは純正ケースに消極的なのか公式サイトを見てもなかなか見つけられない感じです。

本体にはスクリーンプロテクターが標準装着されているので付属品だけで最低限揃います。特に大陸版しかない機種ってお気に入りのアクセサリーを見つけにくいので個人的には付属品で最低限揃うのは何だかんだ助かります。

とりあえず何種類かケースは別途購入したのでお気に入りになれば別途まとめたいと思います。

デザインを確認。

そして次にデザインを確認していきたいと思いますがベースはvivo X100 Proという感じです。

本体上部を確認するとIRブラスターにマイクにスピーカーグリルで本体左側面は何もないです。

本体右側面を確認すると音量ボタンに電源ボタンを搭載しておりvivo X100 Proから変わらずです。

最後に本体下部を確認するとSIMトレイにマイクにUSB-Cにスピーカーグリルという感じです。

今回購入したのはチタンというカラバリでサイドフレームはシルバーでマット仕上げを採用しています。ただカラバリにチタンという名称を採用しているからといってサイドフレームはアルミです。

個人的には同時に発表されたvivo X100sがディスプレイにしろバックパネルにしろフラット化されておりvivo X100 Ultraでもデザインを刷新してほしいと期待していましたが残念なことに刷新されませんでした。

両面ともEdgeしているためサイドフレームはかなりスリム化されており手にささる感じです。

ちょっと話がそれますがリーカーが指摘していて納得したのはバックパネルをフラット化すると言ってしまえばカメラバンパが目立つデザインになりやすく特に中華メーカーを中心に大型カメラセンサーを採用しているので少しでもカメラバンプを目立たなくするには今の形状がある意味合理的という感じです。

ただディスプレイ部分に関しては改善の余地があるように思えXiaomi 14 Ultraのようにベゼル部分のみEdgeさせたようなディスプレイを採用してほしいです。ちなみにプレス画像と比較すると思っていたよりもチタンは淡い色をしている印象を受けます。

少しでも分かりやすい色味の方がいい場合はブラックもしくはホワイトを選んだ方がいいかもしれません。

そして先日自分のコミュニティでアンケートをとった際に一番人気だったGalaxy S24 Ultraと比較しつつ確認していきたいと思いますがvivo X100 Ultraは横幅が75mmなので割と控えめです。

Galaxy S24 Ultraはサイドフレームにチタンを採用したことが影響したのか不明ですが前モデルからさらに横幅が増して79mmもあるのでこの時点でユーザーを選ぶと思います。

S-Penの使用を前提にしており両手で使うから片手操作はあまりしないよねという考えなのか不明です。一方でvivo X100 Ultraの方が本体の厚みがありカメラバンプにもかなりの差があることに違いはありません。

ただそれでも自分の手の大きさで見ればvivo X100 Ultraの方が取り回しがよく感じます。

ちなみにGalaxy S24 Ultraはサイドフレームにチタンを採用していますがSamsungはチタンを採用したことでどの程度のメリットがあるのか詳細を明らかにしておらず一般的に見れば耐久性の改善と軽量化だと思いますがアルミと比較してどの程度軽くて耐久性に優れるか不明です。

なのでチタンを採用したこと対して正直デザイン性の面でしかメリットがないように感じます。

またデザイン上の大きな違いとしてはカメラ部分でGalaxy S24 Ultraの方がスッキリしています。Galaxy S24 Ultraは高級な板という感じですがvivo X100 Ultraがカメラという感じで印象が大きく異なります。

ただ質感で大きな差がある印象はなくカメラデザインで大きく好みが分かれるのかなと思います。また当たり前といえば当たり前ですがvivo X100 Ultraは重心が上に寄っている印象を受けます。

ディスプレイを確認。

次にディスプレイを比較していきたいと思いますが6.78インチで表示解像度はWQHD+に対応しています。個人的にデメリットに感じるのは先ほどの話と重複してしまいますがEdgディスプレイ採用していることです。

またvivo X100 Proのディスプレイと大きな違いがあるとすれば大きな特徴であるカメラで撮影した写真や動画をより忠実に表示できるようにカラーマッチ関数であるCMF2015に対応しています。

そしてGalaxy S24 Ultraと比較するとディスプレイサイズの違いもありますがGalaxy S24 Ultraはアスペクト比19.5:9に対応していることもありコンテンツを大きく表示できます。

またvivo X100 UltraはSamsungのE7を採用しているのに対してGalaxy S24 UltraはSamsungのM13を採用しておりディスプレイ自体に大きな差がありYouTubeなどを再生するとやはりGalaxy S24 Ultraの方が発色よく見え視認性にも優れている印象を受けます。

ディスプレイ輝度の違い。

次に視認性の部分で大きく影響してくる部分としてディスプレイ輝度でvivo X100 Ultraはvivo X Fold 3 Proと同じく最大4500nitsのディスプレイに強化すると思っていました。

ただ実際のところはvivo X100 Proと同じく最大3000nitsのディスプレイを搭載しています。おそらくvivo X100 Proからほとんど進化していない可能性があり海外サイトのテスト結果を参考にすると手動調節で575nitsで自動調節は1472nitsと自動調節の場合は明るめです。

ちなみにGalaxy S24 Ultraは755nitsで自動調節の場合は1447nitsに対応しています。何よりvivo X100 Ultra単体でみると屋内においても屋外においても個人的には困ることはないです。

一方でGalaxy S24 Ultraと比較すると屋内にしろ屋外にしろスペックの差以上にGalaxy S24 Ultraの方が明るく感じることが多くユーザビリティに大きな差があります。

リフレッシュレートの違い。

またvivo X100 Ultraは8T LTPOに対応しており1Hzからの可変式120Hz表示に対応しています。実際に比較してみるとどちらかと言えばvivo X100 Ultraの方が指に吸い付く印象を受けます。

その他Galaxy S24 Ultraの大きな特徴としてはGorilla Glass Armorを採用していることで少なくともGorilla Galass系では最も耐衝撃性に優れた世代で大きな特徴としては光の反射率を最大75%近くカットしてくれることでフィルムなしであれば屋外で恩恵を受けやすいです。

ただ正直なところスクリーンプロテクターを使う場合はほとんどのその恩恵がないと思います。

とはいえディスプレイがフラットであることも加えGalaxy S24 Ultraの方が耐久性は優秀な可能性が高いです。やはりSamsungと比較するとvivoはディスプレイをコストカットしがちで物足りないことが多いです。

基礎スペックを確認。

そして基礎スペックを確認していきたいと思いますがAndroid14を標準搭載しておりアップデートサポート期間は調べても見つからずでしたがvivo X100 Proと同じ可能性があります。

ただGalaxy S24 Ultraの方がアップデートサポート期間が長くAI関連機能も充実しています。また最大の特徴でもあるカスタマイズ性も相当優秀でソフト面に関してvivoは大きく劣るとはいえソフト面における快適性を求める人がわざわざ中華メーカーの大陸版なんて買わないと思います。

容量構成の違い。

そして容量構成を確認するとvivo X100 UltraのベースモデルのみRAM12GB/ROM256GBに対応しています。ただこのベースモデルはほぼ見せるだけに近いらしく市場にほとんど流通しないとの話です。

またvivo X100 Ultraは空いたストレージを利用して最大16GBの仮想RAMに対応しています。今後AI関連機能が強化される場合はRAMに余裕が少しでもあった方がいいという感じですがvivoはFuntouch OSでAI関連をどのように強化してくるのかも現時点で不明です。

パフォーマンスと発熱の違い。

そしてSnapdragon 8 Gen 3は共通搭載でベンチマークを3回連続で回してみました。スコアはvivo X100 Ultraの方が高くスコアを気にするならGPUに大きな差がある印象を受けます。

一方で内部温度を確認するとvivo X100 Ultraは内部温度が47度まで上がっておりGalaxy S24 Ultraと比較するとスロットルダウンをかけるタイミングが遅いという感じなのでGalaxy S24 Ultraの方が制御されるタイミングが早くスコアが下がるのも早いです。

ちなみに計測終了ごとに外部温度を計測してみましたがvivo X100 Ultraは35.8/40.8/42.1度でGalaxy S24 Ultraは38.5/43.9/43.9度と外部温度に地味に差がある印象です。

Galaxy S24 Ultraばベイパーチャンバーを大型化した結果放熱性能が強化され表面がより熱くなりやすい可能性があり両機種に共通していえるのはサイドフレームがかなり熱くなることです。

またパフォーマンスの持続性を調べるために3D Mark Wild Life Stress Testを実施してみました。トップスコアで見ればほとんど一緒ですがvivo X100 Ultraの方がロースコアが高く安定率に関してもGalaxy S24 Ultraは50%以下に対してvivo X100 Ultraは70%前後を記録しています。

ただ計測終了後に外部温度を計測するとGalaxy S24 Ultraは41.6度に対してvivo X100 Ultraは50.7度なので長時間負荷をかけた時の発熱の感じ方が全然違います。

バッテリー関連の違い。

そしてバッテリー容量を確認するとvivo X100 Ultraはvivo X100 Pro対比で微増しています。中華メーカーでトレンドになっている半固体電池を採用しており様々な環境でも使用可能になっているのも一つの強みです。

電池持ちに関しては開封したばかりで何ともですが仮にvivo X100 Proより電池持ちが改善しているのであればGalaxy S24 Ultraより電池持ちが優秀である可能性があります。

皮肉なことに大陸版は通知が安定しないので必然的に電池持ちは改善しやすい傾向にあります。

また充電速度に関してvivo X100 Ultraはカメラ部分が大型化した結果内部スペースに余裕がなく充電速度が犠牲になったと言われていますがGalaxy S24 Ultraよりは速いです。

ちなみにGalaxy S24 Ultraは充電開始30分で69%でフル充電に要した時間は65分です。おそらくですがvivo X100 Ultraの方がワイヤレス充電含めて速い可能性が高いと思います。

その他。

その他イヤホンジャックはなしで防水防塵はIP68対応と大きな違いはないです。そして生体認証に関してはインカメラを利用した2D顔認証と超音波式画面内指紋センサーを採用しています。

ただ手持ちの個体は初期ロット特有のハズレを引いてしまって指紋認証が使えない状況です。

購入元のまめこさんに確認したらすぐに交換機の手配をしてくれたので後日確認したいと思います。ちなみにまめこさんのところは購入1週間以内の初期不良は修理ではなく新品と交換対応です。

海外スマホに保証は期待していませんが今回のようなことがあるとまめこさんのところで買って良かったと思います。

そして音量を50%に設定した上でスピーカーテストをしてみましたが全体的なバランスでみるとGalaxy S24 Ultraの方が優秀だと思います。ただvivoのスマホとしてみればかなり改善したのでは?という印象で個人的には想定外で嬉しかったです。

カメラを確認。

最後にカメラを確認していきたいと思いますがvivo X100 Ultraの最大の特徴です。メインカメラセンサーはSonyの1インチのLYT-900で超広角は1/2インチのLYT-600を搭載しています。

メインカメラセンサーだけでもかなり強いのに最大の特徴は望遠で200MPのHP9を搭載しています。一方でGalaxy S24 Ultraのメインカメラセンサーが200MPの1/1.3インチのHP2を搭載しています。

なのでvivo X100 Ultraの望遠センサーとGalaxy S24 Ultraのメインカメラがほぼ一緒ということになります。

より忠実な描写をできるようにカールツァイスのレンズに加えFCD100を新たに採用しており手ぶれ補正も業界最高クラスで画像処理チップであるV3+でさらに底上げしています。

またズーム性能に関して両機種とも最大100倍は一緒でGalaxy S24 Ultraは光学5倍に対応。一方でvivo X100 Ultraは光学3.7倍と低く見えますが実質20倍まで光学相当で撮影可能になっています。

ちなみに30倍ズームまでは超強力な手ぶれ補正に対応しており最大20倍でのマクロ撮影にも対応しています。とりあえず写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。

超広角で撮影。

今回のサンプルはvivo X100 Ultra/Galaxy S24 Ultraの順番になっているので予めご了承下さい。

vivo X100 Ultraはツァイスナチュラルカラーモードで撮影していることもあると思いますが色味に大きな違いがあることを確認できます。

広角で撮影。

次に接写をしてみましたがメインカメラセンサーサイズに大きな違いあることからもGalaxy S24 Ultraの方が寄りやすい一方で逆光に近い条件だとGalaxy S24 Ultraの方がフレアが入りやすい印象を受けます。

やはりセンサーサイズの違いがある分vivo X100 Ultraの方がより自然なボケ感という印象を受けます。

僅かにGalaxy S24 Ultraはフレアが入っている印象を受けます。

ポートレートモードで撮影。

まずは1倍で撮影してみましたが背景のボケ感に大きな差があります。

フォーカス精度はどちらも優秀という印象を受けます。

次にvivo X100 Ultraは50mmでGalaxy S24 Ultraは2倍で撮影しています。

ズームになるとvivo X100 Ultraの方がしっかり寄って撮影できる印象です。

次に両機種とも光学ズームとなるようにvivo X100 Ultraは3.7倍(85mm)で撮影しておりGalaxy S24 Ultraは3倍で撮影しています。

vivo X100 Ultraの方がしっかり被写体に寄って撮影できることに加え背景のボケ感の処理も安定しています。

とりあえず接写をしてみた。

まずは1倍で撮影してみました。

次にvivo X100 Ultraは光学3.7倍(85mm)でGalaxy S24 Ultraは3.5倍で撮影しているのでデジタルズームになっています。

次にGalaxy S24 Ultraでは光学となる5倍で撮影していますが、実質デジタルズームとなっているvivo X100 Ultraの方がノイズも少なくボケ感もしっかり出ています。

次に7倍で撮影してみました。

最後に10倍で撮影してみましたが雲泥の差という感じです。ちなみに10倍となるとあまり使わないと思うかもしれませんが、成人男性が足元に咲いている花を立ったまま撮れるくらいの距離感なのでそこまで差があるわけではありません。

望遠で比較。

まずは1倍で撮影してみました。

次にvivo X100 Ultraは光学3.7倍(85mm)でGalaxy S24 Ultraは3.5倍で撮影してみましたがGalaxy S24 Ultraはデジタルズームということもあり大きな差を確認できます。

そしてGalaxy S24 Ultraにとって光学となる5倍で撮影してみましたがノイズがかなり多めの印象です。

次に10倍で撮影してみましたが、やはりGalaxy S24 Ultraの方がノイズがかなり多いです。

そして15倍で撮影してみましたがvivo X100 Ultraの方が安定しています。

次に20倍で撮影してみました。

30倍で撮影してみるとGalaxy S24 Ultraはディテールが完全に潰れています。

50倍で撮影してみましたがvivo X100 Ultraはまだ行けるという感じです。

最後に100倍で撮影してみましたがここまでくるとあまり変わらずの印象です。少なくともズーム性能を控え目にしたGalaxy S24 Ultraではvivo X100 Ultraの5倍にすら及ばないという印象です。

マクロで撮影。

vivo X100 Ultraはテレマクロに対してGalaxy S24 Ultraは超広角を利用しているので撮れる写真に大きな違いがあります。

そして20倍で撮影してみました。

やはりGalaxy S24 Ultraではディテールが潰れておりノイズもかなり多めです。

超広角(低照度)で撮影。

次に手持ちかつ低照度の環境でサンプルを撮影してきました。

Galaxyの白飛び抑制はかなり優秀ですがvivo X100 Ultraには及ばずという印象です。

広角(低照度)で撮影。

Galaxy S24 Ultraは照明の色にかなり引っ張られている印象を受けます。

やはり白飛び含めてvivo X100 Ultraの方が安定しています。

強い光源があるシーンにおいてvivo X100 Ultraもゴーストなどが発生していますが全体的に安定している印象を受けます。

望遠(低照度)で撮影。

ここからはナイトモードを使わず撮影しており最初に2倍で撮影してみました。

次にvivo X100 Ultraは3.7倍でGalaxy S24 Ultraは3倍で撮影しています。

そして5倍で撮影してみました。

最後に10倍で撮影してみましたがvivo X100 Ultraの方がやはり低照度の環境では強いです。何よりカメラ全般で見た場合vivo X100 Ultraの方が圧倒的な印象を受けます。

まとめ。

今回はvivo X100 Ultraを購入したので開封レビューをしつつ比較レビューをしてみました。正直メインカメラセンサーでも激強なのにそれ以上に望遠がかなり楽しいという感じです。

何より今回のレビューだけでは特にカメラが全然試し切れていない感じで、それくらいズーム性能が強化されたことでカメラの使い方にレパートリーがでたと思います。

来月初頭にはvivo X Fold 3 Proがインドで発表などvivoが好きなユーザーにとってはしばらく楽しみが続きそうです。

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