ここ数年の動きを見ているとフラッグシップモデルを中心にキャリアでの販売力が落ちているのか各社直販版に力を入れてきている印象。特に分かりやすいのがSamsungのGalaxy S24シリーズでキャリアモデルよりもストレージにカラバリに価格と強いです。
今回docomoの春夏モデルでGalaxy S24シリーズ以外はようやくキャリアロゴが廃止になったので簡単にまとめたいと思います。
ようやくキャリアロゴが廃止に。
SoftBankはiPhoneで一気にシェアを拡大したキャリアということもあるのかAndroidの販売にあまり積極的ではない印象で、キャリアモデルであってもグローバルモデルと同じデザインでFelicaマークすら採用せずNFCマークのままが多かった。
一方でauに関しては数年前からキャリアロゴは廃止しており「型番」のみとシンプルになっていましたがdocomoに関してはキャリアロゴがなくなるどころか、一時期は「5G」のロゴを追加するなど悪化。
ただ今年の春夏モデルを見ると実質最後の登場となったXperia 1ⅥやXperia 10Ⅵでもキャリアロゴがありません。つまり今年の春夏モデルでキャリアロゴが残っているのはGalaxy S24とGalaxy S24 Ultraのみになります。
Samsungは近年グローバル発表とのタイムラグを改善させるためか国内で独自イベントを開催することが多く、正式発表される時期も早ければ発売されるのも他社より早いです。
このことからもSamsungとdocomoの間で打ち合わせが終了するのが早いことが影響しているのかdocomoの方針変更が反映されていないことが多いです。以前あったバンド縛りなども当時最新のGalaxy Sシリーズは残ったままで、その年の後半に発表されたGalaxy Zシリーズから廃止になったという感じでした。
なので今年の後半にでるGalaxy Z Fold 6などからはキャリアロゴが廃止になる可能性も。
ユーザーとしては嬉しい流れ。
あくまでも勝手な推測ですがキャリアがキャリアロゴを廃止している理由として販売台数の減少。市場調査結果からも国内でみれば9割以上のユーザーがキャリア経由でスマホを購入しているみたいですが、そもそもフラッグシップモデルを購入するユーザーは全体の3割以下との話。
特に最上位モデルとなると全体の1割以下になり、近年高価格化が進んで20万円近くになったことで本当に興味がある人しか買わない状況になり、そのようなユーザーはリテラシーも高いので直販版があるなら直販版を買う比率が高くなる。
その結果キャリアでも売れにくくなっている可能性があり、仕入れ価格高い機種こそコストをかけてまでローカライズにそこまでコストをかけたくない可能性があります。
世界的なインフレなどでキャリアロゴとはいえデザインをカスタマイズしていることに違いはないのでコストがかかっており、また年々スマートフォンのアップデートサポート期間が拡張されているということはサポートにかかるコストも増加しています。
そのため少しでもコストを削減できる部分から見直しを始めた可能性があり、キャリアロゴもその一つだったのかもしれません。何より過度のローカライズはグローバルモデルよりアップデートの配信時期が遅れたり、そもそも配信されないなどデメリットもあります。
なのでこの流れはユーザーにとっては嬉しい流れになる可能性があり、今後過度のローカライズをするよりも少しでも本体価格を抑えてくれた方が嬉しいと思います。