Samsungの新技術採用。折畳式iPhoneの大きな課題をようやく解決

年々市場が拡大しているとはいえ「折畳式機種」は全体でみた場合2%弱と超限定的であることに違いはありません。最も折畳式機種に力を入れているSamsungですら、今後折畳式機種がトレンドになるかはAppleの動き次第であることを認めています。

今回Phone ArenaによるとSamsungの新しいディスプレイ技術でAppleは折畳式機種の開発により積極的になったと報告しているのでまとめたいと思います。

Appleの懸念を解消した可能性。

AppleはLGやSamsungのフレキシブルディスプレイのサンプルを提出させていたことをが判明しており、少なくとも折畳式機種の開発を進めていることは判明しています。

ただAppleにとって最大のネックとなっているのはディスプレイの折目で、事前情報通りであればApple初の折畳式機種は「iPhone」ではなく「iPad」になるからこそApple Pencilとの相性もあるのかもしれません。

ただ今回の情報によるとSamsungはAppleとフレキシブルディスプレイの供給について契約を締結することに成功したとしています。つまりAppleの懸念を改善できたからこそ契約を締結できたことになります。

今回の情報によるとSamsungはAppleを納得させることができた新技術をGalaxy Z Flip 6で採用している可能性があるとの話。

UTGの厚み
Galaxy Z Flip 5 30ミクロン
Galaxy Z Flip 6 50ミクロン

Samsungは折畳式機種のディスプレイの耐久性を改善させるためにGalaxy Z Fold 2からUTG(超薄型ガラス)を採用していますが、Galaxy Z Flip 6ではUTGの厚みを増すことで折目がつきにくくなる可能性があることに言及しており、さらにディスプレイ自体の耐久性改善にも貢献します。

少なくともSamsungに限らずBOEなども折目が目立たないディスプレイの開発に注力しており世代を重ねるごとに改善していく可能性があります。一方で個人的に気になる部分としてSamsungはなぜUTGの厚みを今まで変更しなかったのか疑問です。

ちなみにですが、Samsungは折畳式タブレットを開発しているとの話もありますが、現状の技術だとディスプレイサイズが大きくなればなるほど耐久性の問題からUTGを採用出来なくなるとも言われています。

ある意味Samsungが悪い見本。

折畳式機種のディスプレイにおいて折目が目立つかどうかはディスプレイの技術が重要である一方でヒンジも重要になってきています。SamsungはGalaxy Z Fold 5でよりヒンジを薄型化させやすく折目を目立ちにくいとされている水滴型ヒンジを採用。

ただ同じくUTG+水滴型ヒンジを採用しているvivo X Fold 3 Proなどと比較するとGalaxy Zシリーズは折目が圧倒的に目立ちやすいと流れとなっており、AppleのためにもGalaxy Z Fold 6やGalaxy Z Flip 6での改善は急務だと思われます。

最も折畳式機種に力を入れている印象を受けるSamsungですが技術面ではやはり中華メーカーと比較して遅れをとっている印象です。少なくとも今回の情報通りGalaxy Z Flip 6で新しいディスプレイを採用したとして折目の改善があまりないのであればAppleに示しがつかないように感じてしまいます。

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