国内市場でシェアが約半減。Pixelが売れるほどXperiaは窮地に追い込まれる

先日にはGoogleがGoogle Pixel 8aを正式発表しましたが、自分の周りで見ればPixel 7aの時と比較するとあまり動きがないように感じます。Google Storeで見ると円安の状況の中で前モデル対比3000円程度の値上げと頑張ってくれたと思いますが一括価格で7万円を超えてくると高く感じてしまうかもしれません。

とはいえ円安の影響はGoogleだけが受ける訳ではなく他社の中価格帯の機種も同様に高くなる可能性。今回BloombergによるとGoogleの台頭がXperiaを窮地に追い込んでいるとコラムを出していることが判明したので簡単にまとめたいと思います。

日本での売り上げが大幅減少。

以前Sonyは決算のタイミングでXperiaの出荷台数を明らかにしていましたが近年は非公開となっており、最後に確認できた時は販売台数が底を売って僅かならか回復傾向にある途中という感じでした。

ただ今回IDCのアナリストであるMasafumi Inbe氏によると、Sonyは2023年の日本市場において前年対比で出荷台数が40%減少したことに言及。上記の画像からも2022年に200万台以上出荷していたみたいですが2023年は130万台程度に減少していることを確認できます。

さらに同氏は2024年においても減少傾向が続く可能性があると予測しています。何より爆熱SoCが一つの要因で評判が良くなかったXperia 1ⅢやXperia 1Ⅳのユーザーが数年後に機種変更する際にXperiaを選ぶかどうかで今後の見通しが大きく変わってくる可能性があります。

支持者の高齢化。

国内市場でみるとAppleが圧倒的なシェアを誇り、若年層から幅広い指示を受けているのに対してXperiaの主な支持層は40歳以上であることを指摘。Sonyは生き残りをかけてニッチ戦略を選択したことで幅広い年代にリーチしにくくなった可能性があると指摘。

高解像度ディスプレイはバッテリーをすばやく消耗します。ゲームから漫画、ビデオまで、現代のスマートフォン用に作られた多くのコンテンツは、細長いアスペクト比と互換性がなく、両側に太い黒いバーが残ります。そして、高度に構成可能なカメラ設定は、あなたが望むのが可能な限り最高のスナップショットであるとき、時間のかかる雑用に変わります。

また早稲田大学の大社敦教授によると、スマホ自体がエンターテイメントを消費する場所であり、エンターテイメントの巨人であるSonyがモバイル市場から撤退するべきではないとしつつもSonyの今の路線はプレミアムかつニッチになりすぎていると指摘。

何よりSonyが日本市場で苦戦している一つの理由はGoogle Pixelの台頭でGoogleは国内市場で積極的なプロモーションを行なっている上に多くのユーザーが取り入れやすい価格で提供している。

またSonyとしては支持層が高齢化しているからこそ、新たなファンを増やすためにXperia 5Ⅴで若年層をターゲットにしたプロモーションをしていましたが、今のXperiaは残念なことに若年層が手に取りやすい価格でもなくPixelほどシンプルで分かりやすい機能があるわけではありません。

Sonyが生き残る方法。

また今回の情報からSonyが日本で生き残るための一つの方法としてSamsungやAppleとプレミアム部門での競争を諦めて$500前後のミドルレンジ市場で勝負をかけるべきだとしています。

少なくともSonyはグローバル市場での販売にそこまで強くないことを考えると日本市場の動向に柔軟に対応していくべきだとしています。ただエンタメデバイスとして強化していくには中価格帯の機種ではコストの問題からも限界があります。

何より直近の国内市場においてSonyはトップ5位にすら入っておらず厳しい状況になっています。ただ売れなくなったからといってここで路線を変更してしまうと今までを否定したことになり、それこそSonyは迷走していると思われてもおかしくないのかもしれません。

何よりXperia 1ⅥやXperia 10Ⅵでどのように仕上げてくるのか気になるところで、販売台数が厳しいからこそマーケティングを最適化するためにアメリカや中国市場から撤退するのかもしれません。

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