コロナ禍は優秀だった。AppleがiPhoneの売上を大きく落とした2つの理由

Appleは今年の後半にiPhone 16シリーズを正式発表する可能性が高く一部情報によるとiPhone 16 Plus以外の3モデルは現行モデル対比でバッテリー容量が増加すると予測されています。

ただ中華メーカーのように半個体電池を採用しているわけでもなく微増に留まるとの予測。今回CNNが2024年第1四半期においてiPhoneの売上が失墜した原因に言及していることが判明したので簡単にまとめたいと思います。

コロナ禍は上手くやった。

市場調査会社であるIDCは2024年第1四半期の調査レポートを公開しており、Appleは前年対比で10%と売上を大幅に減少させています。ただ一方でIDCのリサーチディレクターであるナビラ・ポパル氏は近年のAppleの売上について以下のようにコメントしています。

Appleにとって急激な下落ですが、過去4年間に私たちがどこにいたかを考えると、Appleはおそらく他のブランドよりもサプライチェーンの問題やマクロの課題を克服し、最も回復力のあるブランドでした

少なくともコロナ以降半導体不足や世界的なインフレなど市場全体が冷え込んだ中でAppleは堅調に売上を維持していたことは高く評価できるとしています。

Appleが失墜した理由。

一方でAppleが大きく売上を落とした理由の一つとしては中国市場における売上が大幅減少したことだと指摘。少なくともAppleにとって中国はアメリカに次いで2番目の優先市場だからこそ中国市場での売上減少は深刻です。

何より規制強化の中でHuaweiがKirinチップを復活させたことが大きくQualcommに依存する必要もなく5Gに対応することが出来た。その結果Huawei Mate 60シリーズやHuawei Mate X5は中国政府の後押しもあり売上が非常に好調な状態。

またiPhone 13の頃から安定的な売上を確保してきたAppleですが、今回の情報によるとiPhoneを検討していた中国のユーザーが今まで以上にXiaomiやOppoなど自国のメーカーの製品に注目するようになっているとしています。

少なくともAppleは中国市場で割引販売をしていますが中華メーカーがさらに魅力的な価格設定をしてきた場合に厳しくなる可能性があります。

AIへの出遅れ。

Androidで見ればGoogleがAI関連では先行している印象でSamsungもGalaxy S24シリーズでGalaxy AIを実装。さらにGalaxy S23シリーズなど一部既存機種にも拡張しており、5月には対応機種がさらに拡大することが判明しています。

その中で同氏はAppleの動向に以下のようにコメントしています。

アップルは人工知能に関する強いメッセージを明確にしていない。6月の開発者会議で、これに関するメッセージを聞くことを望んでいます。6月の開発者会議で、これに関するメッセージを聞くことを望んでいます。

何よりAIが今後キーになる可能性が高くAppleは出遅れた感が半端ない感じに。またAIがスマートフォン市場の売上回復に大きく貢献する可能性があるとしておりSamsungは今後さらに成長する可能性があるとしています。

何より中国市場において活性剤的な何かが必要なことに加えAIをより強化する必要があることに。ここの2つをどうにかしない限りAppleにとって他社が売上を回復する中で冬の時代になるのかもしれません。

 

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