昨年AppleはSamsungを抜いて初めて世界でシェア1位を獲得したと言われていますが、昨年末からHuaweiが中国市場で復活してきたこともありAppleは中国市場で大きくシェアを落としたことが判明。
そして今回Phone ArenaによるとAppleにとって2024年第1四半期は厳しいスタートになったと報告しているのでまとめたいと思います。
厳しい出だしに。
今回調査会社であるIDCが2024年第1四半期におけるグローバル市場の調査結果を公開しており以下のようになります。
Top 5 Companies, Worldwide Smartphone Shipments, Market Share, and Year-Over-Year Growth, Q1 2024(Preliminary results, shipments in millions of units) | |||||
Company | 1Q24 Shipments | 1Q24 Market Share | 1Q23 Shipments | 1Q23 Market Share | Year-Over-Year Change |
1. Samsung | 60.1 | 20.8% | 60.5 | 22.5% | -0.7% |
2. Apple | 50.1 | 17.3% | 55.4 | 20.7% | -9.6% |
3. Xiaomi | 40.8 | 14.1% | 30.5 | 11.4% | 33.8% |
4. Transsion | 28.5 | 9.9% | 15.4 | 5.7% | 84.9% |
5. OPPO | 25.2 | 8.7% | 27.6 | 10.3% | -8.5% |
Others | 84.7 | 29.3% | 79.0 | 29.4% | 7.2% |
Total | 289.4 | 100.0% | 268.5 | 100.0% | 7.8% |
Source: IDC Quarterly Mobile Phone Tracker, April 15, 2024 |
まず全体で見ると2億8940万台出荷されており前年対比で7.8%と徐々に市場が活性化してきている中でSamsungは6000万台出荷してシェア1位を獲得。ただそれでも年間ベースでみると僅かに減少している中Apppleは5000万台出荷してシェア2位を獲得したとはいえ年ベースでみると-9.6%と厳し目のスタートになっています。
中国市場での売り上げ低迷がグローバル市場全体での数値に大きく影響を与えている可能性もあります。
市場全体は活性化。
またIDCのワールドワイドモビリティおよびコンシューマーデバイストラッカーのグループバイスプレジデントであるライアン・リース氏は今回の調査結果について以下のようにコメントしています。
IDCは、これら2社が市場のハイエンドの保有を維持することを期待していますが、中国でのHuaweiの復活と、Xiaomi、Transsion、OPPO/OnePlus、およびvivoからの顕著な利益は、両方のOEMが拡大と多様化の分野を探している可能性が高い
コロナ以降市場に元気がありませんでしたがようやく回復してきた感じです。ただ回復が進むと売り上げや利益はシェア率が高いメーカーに集約する可能性があり、シェアが低いメーカーほど厳しくなる可能性があるとしています。
またスマホの平均販売価格が上昇していることを指摘しており、ユーザーがより長期間快適に使用できるようにハイエンドモデルを購入する割合が増えているとしています。
その結果Appleで見ればiPhone 15 Proシリーズに売り上げが集中しているとの話。何より今後はハイエンドモデルがメーカーにとってより重要な立ち位置になる可能性があります。