AppleはiPhone 15 Proシリーズでスマホ向けとして世界初となる3nプロセスルールを採用したA17 Proチップを採用。正式名称は現時点で不明ですが今年の後半に登場が予測されているiPhone 16シリーズでは共通して3nmプロセスルールを採用したAチップを搭載すると予測されています。
10年以上前からAppleはApple Siliconを開発してきており、M1チップの登場以降Aチップも大きく飛躍しており今年のAチップにも期待。今回GSM ArenaがiPhone 17シリーズで搭載するAチップに言及していることが判明したのでまとめたいと思います。
世界初の2nmを採用する可能性。
iPhone 15 Proシリーズが搭載しているA17 Proチップですら現状世界最先端の技術によって製造されていますが、今回の情報によると2025年に登場するiPhone 17 Proシリーズでは世界初の2nmプロセスルールを採用したSoCを搭載する可能性があるとしています。
サプライヤーはもちろんTSMCとなっており、今年の後半から小規模の生産テストを開始するとの予測。また生産に問題がなければiPhone 17 Proシリーズの登場に間に合うように、2025年に入ってから大量生産を開始するとしています。
またAチップで2nmプロセスルールを採用するということは、いずれMチップでも採用される可能性があり、おそらくですがM5チップが一つの目安になるのかもしれません。
ライバルは置いてきぼり?
ちなみに現時点での情報をもとに他社のSoCをまとめると以下のようになります。
SoC | プロセスノード | |
2024年 | A18 | 3nm |
Snapdragon 8 Gen 4 | 3nm | |
Dimensity9400 | 3nm | |
Google Tensor G4 | 4nm | |
Exynos2500 | 3nm |
少なくとも今年の後半に登場する各社最新SoCで3nmにようやく移行するという流れですがGoogle Tensor G4はExynos2400をベースにしていると予測されていることからも4nmプロセスルールを継続。
一方で2025年においてGoogle Tensor G5はTSMC製への切り替えで3nmに移行すると予測されており、Android向けのSoCが僅か1年で2nmに移行するというのは考えにくいので3nmを継続する可能性があります。
そうなってくるとAppleのAチップは一歩先を進んでいることに。またA16チップのコストとSnapdragon 8 Gen 3では1.7倍近くのコスト差があるとも言われておりAチップの方が安い。
このことを考えるとA19シリーズで2nmを採用してもSnapdragon 8 Gen 5などよりコストは圧倒的に安いのかもしれません。